はじめに

こんにちは!開発エンジニアのクリスです。

今年も、技術者の祭典「AWS Summit Japan 2025」に開発メンバーとして参加させていただきました!

“People build what they can imagine. You can build anything you can imagine.”

いきなりですが、このクオートは基調講演の冒頭に出された言葉です。

まさにこの言葉が今年のテーマを象徴しているように感じます。現在バズワードとなっているAIの広大な海の中から、AWSの新サービスや具体的な活用事例の知見を学び、自社のプロジェクトに繋げることを目的に参加しました。

当日の熱気と学びを、現地の写真とともにお届けします!

会場の様子

当日はあいにくの曇り空で、午後からは雨の予報でしたが、会場の幕張メッセはそんな天気を吹き飛ばすほどの熱気に包まれていました。朝早くから本当に多くの人が集まっており、皆さんの期待感の高さが伝わってきます。

そして、会場に入ってすぐ、誇らしい光景が目に飛び込んできました!我らがアイレットが、Diamond Sponsorとして大きく表示されています!

基調講演ハイライト:想像が創造につながる時代へ

今年の基調講演は、まさに「想像できるものは、何でも構築できる」というメッセージに貫かれていました。

白幡 晶彦 氏 (アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 代表執行役員社長)

白幡氏からは、日本が変革の最前線にいる力強いメッセージから始まりました。特に印象的だったのは、AWSが日本のために投資を続けている点です。

  • レジリエンス: 東京・大阪の2リージョン体制に加え、Amazon Connectのグローバルレジリエンシー提供開始など、事業継続性を強力にサポート。
  • セキュリティ: AWS Nitro Systemのような独自開発のハードウェアからソフトウェア、チップの製造・メンテナンスまで、セキュリティを最優先事項として徹底している姿勢。
  • 生成AI: 日本企業の82%が生成AIを活用し、84%の企業にChief AI Officerが存在するというデータに驚きました。Amazon Bedrockが大阪リージョンで、P5/P5eインスタンスが東京リージョンで利用可能になるなど、日本でのAI活用環境が急速に整っていることを実感しました。

Anthropic社

Claude 4をリリースし、大きな注目を集めているAnthropic社からは、日本のユーザーと文化に対する深いコミットメントが語られました。彼らは日本向けに製品を提供するのではなく、「日本と共に(build with Japan)」創り上げることを重視しているとのこと。日本語の微妙なニュアンスや文化的背景まで理解できると、これからは日本もAIレースで改革の最前線でインパクトを与えられるでしょう。

そして、最大のビッグニュース!なんと、今年の秋にAnthropicの日本オフィスが開設されることが発表されました!会場も大きくどよめき、日本における生成AI活用のさらなる加速を予感させました。 (参考記事:Anthropic、日本法人を設立し、東京に初のオフィスを開設

多彩なブース巡り!

基調講演の興奮冷めやらぬまま、展示エリアのAWS Expoへ。

去年はPoC(概念実証)の展示が多かった印象ですが、今年は実際にビジネスで活用されている事例が満載でした!

特に面白かったのが、ラーメン山岡家の「ラーメンゆで麺タイマーシステム」です。資料に書かれた「最も過酷な環境」で使われているタブレットという一文に惹かれました(笑)。顧客の注文に応じて、Amazon Bedrockが次に調理すべきオーダーをサジェストしてくれるというもので、厨房という過酷な現場のDX事例として非常に興味深かったです。

もう一つ、非常に心惹かれたのが「IoTミニ四駆」のブースです。ここでは、AWSのAIエージェントによって自律走行するカスタマイズミニ四駆が展示されていました。

驚くべきことに、開発者が「適切に走って」とコマンドを送るだけで、AIエージェントが車体の温度やバッテリー状態をリアルタイムで分析・判断します。温度が高ければ自動で速度を落とし、バッテリー残量が少なくなれば安全に停止するなど、まるでミニ四駆自身が意思を持っているかのように振る舞うのです。

まさに、テクノロジーがモノに命を吹き込んだ瞬間を目の当たりにしたようで、AIの可能性の奥深さを感じさせる素晴らしい展示でした。

そして、会場内で我らがアイレットのバナーもしっかりと発見!

ランチタイム

幸運にもお弁当チケットをゲットできたので、ランチは南蛮チキン弁当をいただきました。緑茶付きで、セッションの合間の良いリフレッシュになりました!

アイレットブースも大盛況!

腹ごしらえを済ませ、アイレットブースへ! おなじみの32面大型タブレットスクリーンは今年も健在で、多くの方が足を止めていました。豪華景品が当たるラッキードローも大人気!

さらに、AWS Summit限定で「コスト最適化診断無料キャンペーン」も実施しており、直接相談できる貴重な機会となっています。アイレットと契約するとAWS利用料が10%オフになるというのも、大きな魅力ですね!

他のブースでも面白い発見が!

他のブースを歩いていると、コードを解読すると景品がもらえるという、エンジニア心をくすぐる企画も発見!

あなたは何秒間で読み解けますかね?

ブレイクアウトセッション

午後は、ブレイクアウトセッションに参加しました。私が参加したセッションのレポートも別途執筆しましたので、ぜひご覧ください!

このセッションでは、画像生成AIの活用がPoCから本番稼働フェーズへ移行する中で、「責任あるAI」をいかに構築し、それを再利用可能な「ビルディングブロック」として実装していくかという、非常に実践的なアプローチが紹介されていました。これからの開発において必須となる考え方を学べました。

さいごに

今年も多くの事例に触れ、大きな刺激とモチベーションを得ることができました。

特に、生成AIが「検証の時代」から「実装の時代」へと確実にシフトしていることを肌で感じました。発想、アイデア、ひらめきさえあれば、AWSが提供する強力なビルディングブロックを組み合わせることで、一瞬でその発想を現実にできる。そんな世界がもうすぐそこまで来ていると実感し、技術者として「頑張らないと!」と改めて身が引き締まる思いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!また来年、この場所でお会いしましょう!

AWS Summit Japan 2025 クッション