私のWorkspace愛が、Next Tokyo ’25で再燃しました!
こんにちは!再びの登場となります、クラウドインテグレーション事業部MSPセクションの石田(姉の方)です!
前回のレポートでは会場の「お祭り感」をお伝えしましたが、今回は私が愛してやまない「Google Workspace」にテーマを絞って、Next Tokyo ’25で発表された最新情報を語りたいと思います!
私たちMSPにとって、Google Workspaceは社内のコミュニケーション基盤であると同時に、お客様との情報共有や共同作業をスムーズにするための「魔法の杖」のような存在です。日々の業務効率を爆上げしてくれる新機能の数々には、思わず「そう、これが欲しかったの!」と叫んでしまうものがいくつもありました!
この記事を読めば、あなたのWorkspaceライフがもっと便利で、もっと楽しくなること間違いなしです!単なる機能紹介に留まらず、MSPとして、そして一人のWorkspace愛好家として、これらのアップデートがもたらす「未来の働き方」を解説していきます。
「AIが秘書」は当たり前!「AIは最高の同僚」の時代へ。Gemini in Workspaceの驚愕の進化
今年のNext Tokyoでも、やはり主役はAI「Gemini」でした。しかし、その進化の方向性は、単なる「便利なアシスタント」というレベルを遥かに超えています。Google Workspaceに深く統合されたGeminiは、もはや私たちの指示を待つだけの存在ではありません。文脈を理解し、情報を横断的に収集し、次の一手を提案する。それはまさに、常に隣にいてくれる「最高の同僚」と呼ぶにふさわしい存在へと昇華していました。
進化ポイント:Google Meetに「リアルタイム翻訳」が登場!言語と記録の壁を完全撤廃
グローバルなビジネスが当たり前になった今、言語の壁は依然として大きな課題です。しかし、Google Meetに搭載された2つの新機能は、その壁を完全に破壊する可能性を秘めています。
リアルタイム音声翻訳(ベータ版)
これは、従来の「翻訳字幕」とは一線を画す機能です。発表されたこの機能は、Gemini AIを活用し、話者の言葉をリアルタイムで吹き替え(ボイスダビング)します。驚くべきは、AIが単に翻訳するだけでなく、元の話者のトーンやリズム、抑揚を模倣した合成音声で届けてくれる点です。これにより、字幕を読むことに集中するのではなく、相手の「声」を聞きながら、より自然な会話に没入できます。現在、この機能はGoogle AI ProおよびUltraサブスクライバー向けにベータ版として提供されており、英語とスペイン語間の翻訳からスタートし、今後イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語などへも拡大予定です 。海外のお客様や開発パートナーとの会議も、もう怖くなくなりますね!(日本語対応期待)。
進化ポイント:Google スプレッドシートが「会話するだけで」分析・グラフ化!データ分析の民主化へ
Excelの関数やピボットテーブルとにらめっこしていた日々は、もう過去のものになるかもしれません。Google スプレッドシートに組み込まれたAI機能「Explore」が、データ分析のあり方を根本から変えようとしています 。
この機能の最大の魅力は、自然言語でデータに関する質問を投げかけるだけで、AIが瞬時に分析結果やグラフを提示してくれる点です 。例えば、売上データが入力されたシートを開き、「先月の製品Aと製品Bの売上を比較して、棒グラフで示して」と話しかける(または入力する)だけで、AIがデータを解析し、最適なグラフを自動で作成してくれます 。さらに、「最も売上が伸びている地域は?」といった曖昧な質問に対しても、データの中から傾向を読み取り、インサイトを提示してくれます。
これは、専門的なスキルを持つ一部のデータアナリストだけでなく、営業担当者からマーケティング担当者まで、チームの誰もがデータに基づいた意思決定を行えるようになる「データ分析の民主化」を意味します。これまでデータ分析にかけていた膨大な時間を、分析結果から次の戦略を考える、より創造的な時間へとシフトさせることができるのです。
進化ポイント:Google Workspace Flowsで「定型業務」がなくなる未来へ
そして、今回のNext Tokyoで最も衝撃的だったのが「Google Workspace Flows」の発表です 。これは単なるタスク自動化ツールではありません。AIがプロセス全体を理解し、複数のアプリを横断して業務を「オーケストレーション(指揮)」する、まさに次世代の働き方を実現する機能です 。
Flowsのすごい点は、「Gems」と呼ばれるカスタムAIエージェントを使えることです 。Gemsは、特定の業務に合わせて組織のドキュメント(例えば、顧客サポートのマニュアルや社内規定)を学習させた、あなただけの専門家AIです 。
例えば、「顧客からの問い合わせフォームが送信されたら、その内容をGemsが分析し、Drive内のナレッジベースを検索して回答案を作成。Gmailで下書きを作成し、担当者にChatでレビューを依頼する」といった一連の流れを、コーディング不要で、自然言語で指示するだけで構築できるのです 。これまで人間が複数のアプリを行き来して行っていた定型業務を、AIが自律的に実行してくれる。これはもはや「アシスタント」ではなく、業務プロセスそのものを担う「エージェント」の登場と言えるでしょう。
MSPのための実践プレイブック:新時代のWorkspaceで顧客サクセスを創造する方法考察!
今回のアップデートを受けて、私はMSPとしてお客様に提供できる価値が、新たな次元に突入したと確信しています。もはや私たちは、ツールのライセンスを販売し、使い方を教えるだけの存在ではありません。機能を組み合わせてお客様の業務プロセス自体を再設計し、変革をリードする「トランスフォーメーション・パートナー」になるべきではと感じました。
ここでは、私が妄想する「明日から使える、お客様のビジネスを加速させるための具体的な活用シナリオ」を、MSP実践プレイブックとして考察したものを展開します!
まず、今回のアップデートがもたらす変革の全体像を、以下の「Workspace ’25 変革マトリクス」でご覧ください。これは、私たちが日常的に直面する業務が、いかに劇的に変化するかを示したものです。
MSPの主要業務 | 旧来の方法(手作業・分断) | 新時代の方法(AI活用・統合) |
新規顧客のオンボーディング | 手動でのフォルダ作成、テンプレートファイルのコピー&ペースト、担当者による設定のばらつき。 | ドライブのフォルダテンプレート機能を活用した「顧客スターターパック」をワンクリックで展開 。 |
海外拠点とのインシデント対応 | 通訳の手配、必死の手動メモ、報告書の作成と翻訳の遅延。 | Meetのリアルタイム音声翻訳で即時連携 、AIによる議事録とアクションアイテムの自動生成 |
顧客向け定例報告 | 各種データの手動エクスポート、スプレッドシートの複雑な関数との格闘、グラフ作成に費やす時間。 | スプレッドシートへの自然言語での質問で、即座にプレゼン品質のデータとグラフを生成 。 |
定型的な顧客対応 | メールとチャットの手動確認、担当者への転送、都度の返信作成。 | Flowsがフォーム入力をトリガーに、Gemがナレッジベースを調査し返信案を自動作成。担当者はレビューのみ 。 |
活用アイデア:新規お客様オンボーディングの「高速化」と「標準化」
新しいお客様の担当になる際、構成管理表や手順書のフォーマット、各種報告書のテンプレートなど、たくさんのドキュメント準備が必要です。この準備期間をほぼゼロにできると感じました。
- 「お客様スターターパック」で即日サービス開始へ:Google ドライブの「フォルダごとのテンプレート機能」(MarketplaceアプリやApps Scriptで実現)を使い、MSPサービスに必要なフォルダ構成やドキュメント一式を「お客様スターターパック」としてテンプレート化しておきます 。
- 品質の均一化と信頼の獲得:新規契約が決まったら、このテンプレートを複製するだけ。担当者による品質のバラつきを防ぎ、お客様をお待たせしない、スムーズで質の高いサービス開始を実現します。これはお客様への信頼に直結します!
活用アイデア:お客様サポートの爆速化とデータドリブンな定例会の実現
日々のサポート業務と定例報告も、AIの力で質とスピードを両立できます。
- 問い合わせ対応の劇的スピードアップ:お客様からのお問い合わせ対応が劇的にスピードアップします 。一次回答はAIに任せ、発生したタスクはチームで即座に共有・対応。顧客満足度アップは間違いなしです!
- 「データドリブンな定例会」の標準化:これまでは手間だった各種レポート作成も、スプレッドシートのAI機能(自然言語での分析・グラフ化)を使えば一瞬です 。お客様との定例会では、常に最新のデータを美しいグラフで見せながら、より戦略的な会話に時間を使うことができます。
活用アイデア:定型業務の完全自動化と「AIエージェント」の育成
Google Workspace Flowsは、特にMSP業務との相性が抜群です。定型的なプロセスを自動化し、サービス品質を飛躍的に向上させましょう。
顧客サポートプロセスの自動化:
- トリガー設定: 問い合わせをGoogleフォームで受け付け、その送信をトリガーにFlowsを起動します 。
- AIエージェント(Gem)による一次対応: 製品マニュアルや過去のFAQを学習させた専用の「サポートGem」を作成 。FlowsはこのGemを呼び出し、問い合わせ内容を分析させ、適切な回答案を生成させます。
- アクションの実行: 生成された回答案をGmailで下書きし、同時に問い合わせの概要と優先度を担当チームスペースに投稿します 。
- 担当者による最終確認: 担当者は下書きされた内容を確認・修正して送信するだけ。これにより、一次対応の工数をほぼゼロにし、より複雑な問題に集中できます。
活用アイデア:チーム全体のスキルアップと「脱・属人化」
ベテランのノウハウが個人の頭の中に留まり、若手にうまく継承されない… これは多くの運用チームが抱える課題です。Google Workspaceは、チームを「育てる」文化を醸成します。
- 手順書レビューが最高のOJTの場になる:若手が作成した手順書をGoogle ドキュメントの「提案モード」でレビューします。修正点を直接書き換えるのではなく、「なぜこう変更するのか」という意図をコメントで残すことで、レビューのやり取り自体が非常に質の高いOJT(On-the-Job Training)になります。
- インシデント対応を「生きた教材」に:対応が完了したインシデントの振り返り会をGoogle Meetで行い、その様子を録画します。「Take notes for me」で生成された議事録とセットでナレッジベースに保存すれば、成功体験も失敗体験も、チーム全員の共有資産となり、新しく参加したメンバーにとって最高の「生きた教材」となります 。
まとめ:Google Workspaceは「働く」を「楽しむ」に変える!
今回のNext Tokyo ’25で、私はGoogle Workspaceへの愛をさらに深めてしまいました。
Google Workspaceは、単なるビジネスツールではありません。面倒な作業をAIに任せ、複雑な業務フローを自動で実行させ、人間はもっとクリエイティブで、人間にしかできないコミュニケーションに集中させてくれる。そして、チームで働くことの「楽しさ」や「一体感」を増幅させてくれる、最高のパートナーです。
これらの強力なツールを組織に導入し、その活用を促進することこそが、未来の働き方を創造する鍵となります。私たちMSPは、この素晴らしいツールを使いこなし、そしてその魅力をたくさんのお客様に伝えていくことが使命だと、改めて感じました。
皆さんもぜひ、今日から新しい機能を試してみてください!きっと、あなたの「働く」がもっと楽しくなるはずです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
最後にいんふぉ
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それでは、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!!