こんにちは、DX開発事業部の篠原優月です。
今回、Google Cloud Next TokyoのFeatured Boothに出展されていたブロックビルドゲームを体験してきたので概要や仕組み、感想についてまとめました。
ブロックビルドゲームの概要
Google の生成 AI Gemini によるクリエイティブ評価を体験いただけます。お題に沿って組み立てたブロック作品を、Gemini のマルチモーダル技術が多角的に解析・評価。4 人で同時にスコアを競いながら、生成 AI モデルの進化を楽しく体験いただけます。
まずはじめに、ブロックビルドゲームの流れを簡単にまとめます。
- 参加者には目の前の画面にお題が提示されるので与えられたお題に沿ったブロックを組み立てる。
- 組み立ての進捗をGeminiがリアルタイムで実況・解説してくれる。
- 制限時間終了後にGeminiが各参加者の作品を総評した後、お題に最も近いブロックを組み立てられた参加者が勝者となる。
こちらが主なゲームの流れです。参加者はお題に沿ってただブロックを組み立てるだけだったのでとても簡単なゲームでした。🧱
Geminiが他の参加者のブロック作品を実況している様子。
私が参加した時の総評。意外とGeminiは辛口評価でした。
ブロックビルドゲームの構成
次に、ブロックビルドゲームの構成についてまとめます。
- 参加者の手元に設置されたPixelのカメラがブロック作品の画像を数秒ごとにCloud Storageに送信します。
- Cloud Storageに保存されたブロックのデータをVertex AI内のGeminiが視覚的理解をして実況・解説の音声生成を行います。
- 生成された音声はAppEngineを介して私たちに届きます。
- 最終的に完成したブロック作品の画像はVertex AI内のオープンソースであるMediaPipeを使って作品の評価を行い、採点システムに沿って採点されます。
- 最後にAppEngineを介してスコアと勝者の選出を私たちに表示します。
以上がこのゲームに使用されている構成です。
ブースにいらっしゃったGoogle Cloud社員の方にお話を伺ったところ、画像を撮影するのはPixelである必要はないとのことです。カメラがある端末なら基本的には問題ないと教えていただきました。
今回、使用された構成
現在あるユースケース
紹介されているユースケースは3つ程あったのですが、今回はその内の1つを紹介させていただきます。
MLBとGoogle Cloudはユースケースの一つです。
Statcast Google CloudはMLBに存在する膨大なデータをBigQueryが高速に分析し、APIを介して、低レイテンシーで30の球団やスタジアム、放送各局に送信します。この結果、Google Cloudは各球団や私たちにリアルタイムで起きている状況の可視化を実現しています。
例えば、「5打席連続ホームランを打った選手は過去にいるのか」といった分析も、AIとBigQueryを活用することで高速に実現し、スタジアムの実況者が新記録をリアルタイムで伝えられるのです。
また、Google Cloud社員の方に野球やサッカーの実況をGeminiが行う時代は来るのか伺ったところ、
「まだ明確にどうなるかはわからないが、Project Astraというプロジェクトが進行中で、もしかしたらその技術をうまく活用すれば実現することはできるかもしれない。」
とのことでした。これを聞いて、私はとてもワクワクしました😃
しかし、AIが実況するサッカーの試合を見てみたいと思う反面、臨場感が失われそうで嫌だなと思います。
最後に
このブースを通して、AIの面白い活用事例を学ぶことができました。
お話を聞いている際にも、様々な新しい発見が出てきたのでそれらについても調べてみたいと思います🙋♂️
また、MLBのGoogle Cloud活用事例をもとに日本プロ野球も独自に開発をしているみたいなので今後が楽しみになりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます🙇♂️
※参考文献
https://cloud.google.com/transform/ja/mlb-statcast-ai-fan-experience-team-analytics