本社ラウンジにて 7 月下旬に開催された、Figma Japan様による「Figma Config Recap」に参加してきました!
非常に充実した内容で、Config でのアップデート内容をより一層深く理解することができました。
本記事でポイントをまとめていきます。

AI で「作る」ハードルは下がった。差別化は「上流」で

冒頭で語られたのは、「誰でも手軽にデザインを作れるようになった今だからこそ、“何を作るか”“誰のために作るか”を決める力が問われる」というメッセージでした。

「AI と 1 対 1 で対話していると、成果物が個人にサイロ化してしまう」という課題感から、Figma を「アイデアをチームで見て深掘りする場」として再定義したとのことです。

それらを踏まえ今回の Figma アップデートは、
キャンバスの表現を拡張
デザインとコードの境界をゆるやかに

の 2 つを軸にしたと語られました。

キャンバスの表現を拡張

今年の Config ではさまざまな新機能が紹介されましたが、共通していたのは「これまでキャンバス上では簡単に表現できなかったことが、AI の力を借りることで誰でも形にできるようになった」という点です。

本イベントでもデモンストレーションで分かりやすく解説していただきました。

🎞️ Figma Motion

  • キャンバスに「時間軸」が追加され、位置・回転・拡大縮小・フェードなどのアニメーションが作成可能に
  • 既存の「コンポーネント」「バリアブルズ」「コメント」もそのまま活用できる
  • 作り方を覚えるより、まず Figma Agent(AI エージェント)にお願いするのがおすすめ

🌖 Shader Fills and Effects

  • プログラムで描画・エフェクトをかける機能
  • 古いテレビのノイズや雨、モニターの歪みなど、本来は技術知識が必要な表現も、AI との対話だけで作成
  • デモは映像作品のような仕上がりで見応えがありました

🔌 Figma スキル & プラグイン生成

  • 繰り返す作業は「スキル」化、その中でも、AI に考えさせる必要がないものは「プラグイン」化がおすすめ
  • AI に依頼してプラグインが自作可能に

デザインとコードの境界をゆるやかに

続いて紹介されたのは、これまでデザインからコードへと一方通行だった流れを、双方向にしていく取り組みです。
デザインとエンジニアリングの境界を緩やかにする 2 つの機能が取り上げられました。

Code Layers

  • ソースコードそのものをキャンバス上に持ち込む機能
  • クリックやスクロールが可能な状態にでき、AI エージェントに指示を出す応用も

Make Local

  • プロンプトからアプリを作れる「Figma Make」がローカル環境で使えるように
  • デザイナーが直接変更できるローコード的な運用を目指した機能へ
  • GitHub のソースコードを読み込み、画面を動かしながら感覚でビジュアル編集が可能に

Q&A

質疑応答でのやり取りも以下にまとめました。

Q. エンジニアとデザイナーの連携はどう変わる?
A. これまではデザイナーが作ったプロトタイプをエンジニアが実装に落とし込む際、認識のズレが生まれることも多くありました。
今はライブラリやコーディングルールを事前にテンプレート化しておくことで、デザイナーが作成した段階のプロトタイプが、最初からエンジニアの期待する実装形式に近づけられるようになる、という回答でした。

Q. 一番おすすめの機能は?
A. 個人的なおすすめは「Code Layers」。
企業目線では、「プラグイン生成」機能で目視で拾っていた情報をプラグイン化するのがおすすめとのことでした。

Q. AI っぽいデザイン(AI スロップ)を避けるコツは?
A. 現状は FigJam に「避けたいルール」をまとめ、エージェントに読み込ませる運用が現実的な対策として紹介されました。また現在 Figma 社内にて AI が生成しがちなパターンを評価するスキルの運用が議論中とのこと。

Q. スキルとプラグイン、どちらを使うべき?
A. 文脈理解や判断が必要な作業は「スキル」、結果が完全に決まっている作業は「プラグイン」として切り分けるとよいとのことでした。

Q. Claude Code との違いは?
A. コードで生成・確認する世界はエンジニアだけの領域になりがち。
しかし「何を作るか・誰に届けたいか」が製品の方向性を決める以上、誰でも見に行けるビジュアル = キャンバスの価値はこれからさらに重要になる とのことでした。

さいごに

Figma の今回のアップデートは、「AI が当たり前になった時代に、キャンバスがどんな役割を果たすべきか」という問いへの答えそのものだったように感じます。

誰もが簡単に何かを作れるようになったからこそ、「何を作るか」を考え、チームで共有しながら磨き上げていく場としてのキャンバスの価値は、これからますます大きくなっていくのだと思いました。

またその後の懇親会でも、Figma の今後の展望や開催予定のイベントなどについて、非常に楽しくお話しすることができました。
ノベルティとしてとても可愛い Figma シールもいただきました!

どんどん新しい機能が出てきて追いつくのが大変ですが、今後のアップデートも非常に楽しみです。
最後まで見ていただきありがとうございました!