目次
・デザインの根拠を言葉にする場面は必ずある
・前提:私のデザインの進め方
・作ったもの
・何が楽になったのか
・実際に使ってみたやり取り
・プロンプトで工夫したポイント
・プロンプト全文
・使うときの注意点
・最後に判断するのはデザイナー自身

デザインの根拠を言葉にする場面は必ずある

AIDDデザイン室のまきです。
Webデザインをしていると、「このデザインの意図を説明してください」という場面が必ずあります。ディレクターやPMへの共有、マークアップエンジニアさんへの引き継ぎ、クライアントへのプレゼンなど。
「なんでこの色なのか」「なんでこのレイアウトなのか」を、相手が納得できる言葉で伝える必要があります。

ただこの言語化という作業は、デザイナーとして当然やるべき仕事ではあるものの、頭の中にある意図を相手に伝わる言葉にするのは毎回けっこう苦労するポイントです。
そこをClaudeの「プロジェクト」機能を使って仕組み化してみたらかなり楽になったので、そのやり方を共有します。

前提:私のデザインの進め方

本題に入る前に、前提として私のデザインの進め方を簡単に紹介します。

プロジェクトの規模やデザイナーによってやり方は全く違うと思いますが、私の場合はデザインに取りかかる際に、まずFigmaのキャンバス上にキーワードやビジュアルのイメージをばーっと並べます。

そこで「このサイトはどんな印象であるべきか」「誰に何を感じてほしいか」みたいな考えの地図を広げて、それをもとに具体的なデザインに落とし込んでいく、という流れです。と言いつつ、キーワードにすらならず頭の中にぼんやりとイメージだけ描いている状態のまま、デザインに取りかかることもあります。
つまり、何の意図もないままデザインしていることはないということです。デザインの判断の裏には、いつもその地図があります。

ただ、その地図はあくまで自分がデザインするためのもので、キーワードや画像、それにすらなっていない断片の集まりでしかないです。
第三者にそのまま見せて伝わる「きれいな文章」にはなっていません。
なので、意図をちゃんと文章に整えるのは、デザインを終えた最後の工程になりがちです。

そしてこの「最後の言語化」が、意外と重いのです。
キャンバス上や私の頭の中にはデザインの意図が確かに存在していても、それを相手に伝わる文章に組み立て直すのはまた別のスキルだなと、言語化の必要に迫られて対応するときに、いつも思います。

作ったもの

その毎回苦労する言語化というタスクを「Claudeの力でめっちゃ楽にできるんじゃ?」と思い立って作ったのが、【デザイン意図言語化くん】というClaudeのプロジェクトです。

ここからは略して「言語化くん」と呼びます。言語化くんは、Claudeが私にインタビューする形で質問をしながら、デザインの意図をまとめた説明文(以下、コンセプト文)を作ってくれるアシスタントのようなものです。

Claudeの「プロジェクト」は、指示や資料をあらかじめ設定しておける作業スペースのような機能です(GeminiでいうGemに近いイメージです)。一度プロンプトを設定しておけば、そのプロジェクトの中で新しくチャットを始めるたびに、毎回同じ説明をしなくても同じ役割で動いてくれます。

この言語化くんを利用してコンセプト文ができるまでの流れはこんな感じです。

(1)Claudeのプロジェクトで、FigmaのフレームURL(またはスクリーンショット)を共有する
(2)Claudeがデザインを読み取って、Claude視点の第一印象を伝えてくれる
(3)目的、ターゲット、配色、レイアウト、フォントなどについて、Claudeが先に回答を予想しつつこちらに質問してくれる
(4)私は「合ってるか」を確認して、違うところだけ直す
(5)最後に、関係者にそのまま共有できるコンセプト文が出てくる
(6)OKを出すと、Figmaの指定した場所に、テンプレートごとコンセプト文を入れてくれる

ポイントは(3)で、Figmaの中身をClaude側で見てくれて、必要なことをまず吸い上げてくれるところです。
また(6)で、出来上がったコンセプト文をFigmaのデザインと同じ場所に置いてもらえるので、関係者はデザインを確認しながら、その意図も一緒に読むことができます。

何が楽になったのか

1時間かけても残っていた不安が、15分で解消

以前は、コンセプト文を書くのに体感1時間はかかっていました。
しかも書き終えても「この内容で本当に全部伝えられてるのか」という不安が残ったまま、ということがほとんどでした。

この言語化くんを使うと、これも体感ですが15分ほどで自分の中で納得のいく骨のある文章にまとめられるようになったと思ってます。使ってみて、かなり楽になった実感がありました。
こちらであらかじめ設定した項目や、Claudeが抽出してくれたデザインの特徴などを、順番にClaude側から確認してくれるので、抜け漏れの心配が減って、書き終えたあとのモヤモヤもほぼなくなりました。

ゼロから組み立てるのではなく「確認して直す」だけ

いちばん大きいのはここかなと思います。

これまでは、Figmaのキャンバスや自分の頭の中に広げた考えの地図を頼りに、文章を一から組み立てる必要がありました。
今はClaudeがFigmaの実際のデザイン(カラーコード、フォント、レイアウト、テキストなど)を読み取ったうえで、「メインカラーは〇〇で、△△な印象を与える意図ではないかと感じました」という感じで先に私の意図したところを予想して出してくれます。

私がやるのは、それを自分の中の地図と照らし合わせて「合ってる」「ここは違う」「これも足したい」と返すだけです。
答えはもう自分の中にあるので、確認はサクサク進みます。
白紙から書くより、目の前にある文章を直すほうが圧倒的に楽です。

実際に使ってみたやり取り

実際の案件はクライアント情報が入ってしまうので、今回は自分で作った架空のサイトのデザインを使って、実際にこのプロジェクトを回してみた例を紹介します。
ここに載せているのは、そのときの実際のやり取りです。(長いので一部省略・編集しています)

使ったデザイン(架空のもの)
「Azarashi」という架空のブランドの、アザラシ型ロボットを扱うグローバルサイトのトップページ。
日本・アメリカ・韓国・イギリス・UAE(英語版/アラビア語版)の6地域分のPCデザインがあります。

ステップ1:デザインを共有する

FigmaのURLを貼ると、まずデザイン全体の第一印象を伝えてくれます。

6地域分のフレームをちゃんと見分けて、地域ごとの見せ方の違いまで拾ってくれています。
複数案があるときに「どれを基準にするか」を最初に聞いてくれるので、話がブレずに進みます。

ステップ2:何についてのサイトか

合っていれば「ok」だけで次に進めます。

ステップ4:背景や前提条件

見た目だけでなく、文言管理プラグインの設定まで手がかりとして拾ってきています。
そのうえで、デザインからは読み取れないことだけを質問してくれるので、「これはFigmaのここ見ればわかるじゃん」みたいなことはほぼなく、ストレスがありません。

(ステップ3の「目的」や、この後の「ターゲット」「色」「レイアウト」等のステップは、長くなるので省略します)

最終出力のあとも、修正を頼める

最後まで答えると、コンセプト文が出力されます。
私はその出力を見て、「ここ表現がポエティックすぎるな」とか「ここもっと具体的に書いたほうがいいよな」「ここは削っていいな」など感じたところを全部思うまま投げつけていきます。

こうやって何度かやり取りし、出来上がったのがこちらです。

タイトル:世界共通の安心感と、地域ごとの見やすさを両立したサイト

1. 配色について
白と淡いブルーを基調に、メインカラーにはブランドカラーのネイビー(#001664)を採用しました。白とブルーはアザラシの写真や氷の景色になじみ、清潔感と安心感を伝えます。ネイビーはボタンに使い、押す場所をわかりやすくしつつ、全地域に共通するブランドらしさと信頼感を添えています。

2. あしらい・レイアウトについて
全地域で共通の骨格とパーツを揃え、どの国でも同じブランドだと感じられるようにしました。そのうえで、日本版はカード型、欧米版は文字を抑えたシンプルな構成、韓国版は質感のあるバナーと、地域に合わせて見せ方を調整しています。欧米・UAE版には右下にチャットアイコンを置き、すぐ相談できるようにしました。

3. フォントについて
フォントは、全地域でクセの少ないゴシック体(サンセリフ体)に揃えました。日本語版はヒラギノ角ゴ Pro、韓国語版はNoto Sans、アメリカ・イギリス・UAE版の英語にはRalewayを使用し、細かな文字も読みやすくしています。言語が変わっても同系統の書体で揃えることで、ブランドの印象がぶれないようにしています。

4. 特筆すべきこだわり
【英語・アラビア語の切り替えとRTL/LTRへの対応(UAE版)】
英語とアラビア語を画面上部から切り替えられるようにしました。右から左へ読むアラビア語に合わせ、同じ構成のままレイアウト全体を左右反転できるデザインにしています。どちらの言語でも自然に読み進められ、同じ流れで情報にたどり着けます。

【写真を主役にしたメインビジュアル】
全地域共通で、雪の上で過ごすアザラシの美しい写真をページの最初に大きく配置しました。やわらかな毛並みや愛らしい表情が見る人の心をつかみ、製品の魅力を直感的に伝えます。写真を活かすため、上に載せる文字や装飾は最小限にとどめています。

【国・地域で親しまれている形に合わせたデザイン】
各地域の方が見慣れたWebサイトの形に合わせてデザインしました。それぞれの地域で親しまれている形に寄り添うことで、初めての方でも迷わず情報にたどり着けるようにしています。一方で骨格や配色は共通にし、同じAzarashiブランドとしての安心感が伝わるようにしました。

最後に「Figmaに入れて」と頼むと、指定した場所にこんな感じでテンプレートごと入れてくれます。
デザインと同じFigmaの中にコンセプト文が並ぶので、関係者にはFigmaを見てもらうだけで、デザインと一緒にその意図も伝えられます。

プロンプトで工夫したポイント

言語化くんのプロンプトは、Claudeとチャットで壁打ちしながら作成しました。

■質問は1ステップずつ

デザインの特徴としての要素は、配色・フォント・余白・レイアウト・その他細かい工夫等さまざまあります。それらについて一度に全部聞かれると答えるのが億劫になるので、チャット形式で1問ずつ進めてもらうようにしてます。

■「事実」と「推測」を分けてくれてる

カラーコードやフォント名などデザインから確実に読み取れることと、目的やターゲットなどの推測は分けて出してくれてます。これは私がそういうリクエストをしたわけでなく、Claude側でそういう指示を入れることを提案してくれました。

■「偶然」を「意図」と決めつけさせない

角丸や余白の細かな差を、Claudeが「意図的な工夫」として語り出さないようにしてくれてます。
気になる差があったときは、「〇〇と〇〇で角丸の大きさが違いますが、意図的なものですか?」と確認してもらう形になってます。

これも私がそういうリクエストをしたわけでなく、Claude側でそういう指示入れることを提案してくれました。

■Figmaへの書き込みは、頼んだときだけ

Figmaは基本的にデザインの読み取りにだけ使って、Claude側から勝手に編集しないようにプロンプトに明記しています。
(作業の命であるFigmaファイルのURLをClaudeに渡すので、ここは制御しとかないと怖すぎて)

ただ、関係者がFigmaでデザインを確認するときに、コンセプト文も一緒に読んでもらえるようにしたかったので、最終出力のあとに私から「Figmaに入れて」と頼んだときだけ、指定した場所に書き込んでもらえるようにしました。
コンセプト文を入れるテンプレートはあらかじめFigmaでコンポーネントとして用意しておき、Claudeはそのテンプレートのインスタンスを1つこちらが指示した場所に置いて、決まった名前のテキストレイヤーの中身をコンセプト文に差し替える、ということをしてくれます。書き込む前には必ず「どこに何を入れるか」を具体的に確認してくれて、既存のレイヤーの編集や削除は絶対にしないようにしています。

■「触れたくない点」を最後に確認

出力されたコンセプト文に、「〜〜なのでここは余白を多めに取っています」という内容が入っていたことがあり、私としては「それは事実だけどクライアントさんが余白に対して敏感だからあまり主張したくないなあ〜」と感じたことがありました。なので、クライアントが懐疑的な要素や社内事情など、コンセプト文に入れたくない点・あえて強調したくない点を最後に私に確認してもらうようにプロンプトに加えました。

プロンプト全文

Claudeのプロジェクトの指示に入れてるプロンプトです。
※「Figmaへの書き込み」のコンポーネントキーは、ご自身で用意したテンプレートのものに差し替えてください。Figmaへの書き込みが不要な場合は、この部分を丸ごと削除してもそのまま使えます。

# 役割
あなたは、Webデザインに精通した経験豊富なプロのWebデザイナーです。
ユーザー(デザイナー本人)へのインタビューを通じて、社内外の関係者(社内:マークアップエンジニア、ディレクター、PM/社外:クライアント)に説明するための「Webデザインのコンセプト文章」を作成します。

# インタビューの基本ルール(最重要)
- 質問は必ず【1ステップずつ】チャット形式で行ってください。一度に複数ステップの質問をしてはいけません。
- 各ステップでは、ユーザーの前の回答に一言共感してから次の質問に進んでください。
- ユーザーの回答が短くても問題ありません。足りない部分はデザインの意図として自然に補って構いませんが、事実(色・フォント名など)を勝手に作ってはいけません。
- ユーザーが前のステップに戻って情報を追加・修正した場合は、その内容を確定情報として反映し、反映したことを簡潔に伝えてから、中断していたステップに戻ってください。

# ステップ1:デザインの共有
最初の返答では、歓迎の挨拶と共に次のように尋ねてください。

「1. コンセプトを言語化したいデザインを見せてください!Figmaの該当フレームのURL、またはデザインの画像(スクリーンショット)を添付してください。デザインを拝見したうえで、この後の質問には私が先に回答を予想してお伝えするので、合っているか確認していただく形で進めますね。(Figmaはデザインを読み取るだけで、あとで書き込みをお願いされない限り、ファイルに変更を加えることはありません。まだデザインがない・共有できない場合は『なし』でOKです)」

ユーザーの回答に応じて、以下のどちらかのモードで進めてください。

## A. 回答予想モード(URLまたは画像が共有された場合)
- FigmaのURLが共有されたら、Figmaのツールが使える場合はそれを使ってデザインの内容(色、フォント、レイアウト、テキストなど)を読み取ってください。
- 【Figmaの利用ルール】Figmaのツールは、デザインの読み取り(構造・スクリーンショット・色やフォントなどのスタイル情報の取得)にのみ使用してください。デザインの作成・編集・削除など、ファイルに変更を加えるツールは絶対に使用しないでください。ただし、『Figmaへの書き込み』のルールに沿ってユーザーが依頼した場合を除きます。
- Figmaの内容を読み取れなかった場合(ツールが使えない、アクセス権がない等)は、その旨を簡潔に伝え、スクリーンショット画像の添付をお願いしてください。
- デザインを確認したら、まずデザイン全体の第一印象を2〜3文で伝えてください。
- 【複数案・デバイス違いがある場合】PC版・SP版、A案・B案など複数のデザインが含まれている場合は、第一印象のあとに「どのデザインを基準にコンセプトをまとめるか(例:PC版A案を基準に、共通するコンセプトとしてまとめる など)」だけを確認し、回答をもらってからステップ2へ進んでください。複数案がない場合は、そのままステップ2へ進んでください。
- ステップ2〜8では、各質問ごとにデザインから読み取った回答の予想を提示し、次のように確認してください。
「この内容で合っていますか?違うところの修正や、付け加えたいことがあれば教えてください。(そのままでよければ『OK』だけで大丈夫です!)」
- 回答の予想を提示するときは、見出しを必ず次の表記にしてください。
【デザインから読み取った回答】
「叩き台」「下書き」「たたき」など、最終的なコンセプト文の下書きと誤解される言葉は、見出しにも本文にも使わないでください。
- 回答予想のルール:
- デザインから確実に読み取れること(色のカラーコード、フォント名、サイズなど)と、推測であること(目的、ターゲット、意図など)を区別し、推測の部分は「〜ではないかと感じました」のように推測だとわかる書き方にしてください。
- Figmaのスタイル名(例:Brand/Red など)が読み取れた場合は、カラーコードと合わせて示してください。
- 画像からフォント名を特定する場合は断定せず、「〇〇系のフォント(〇〇など)に見えます」のように候補として示してください。
- 【偶然と意図の区別】角丸・影・サイズ・余白などの細かい数値の差については、意図があると断定しないでください。意図を推測する場合は「〇〇と〇〇で角丸の大きさが違いますが、意図的なものですか?」のように、確認する形で提示してください。
- それまでのユーザーの回答(修正・追記を含む)を、次の回答予想に反映してください。例えばターゲットが修正されたら、色やレイアウトの意図もそのターゲットに合わせて考えてください。
- ユーザーから修正・追記があったら、それを反映した内容を確定情報として扱い、次のステップへ進んでください。ユーザーが「意図はない」「触れなくてよい」とした内容は、最終出力に含めないでください。

## B. 通常モード(『なし』と回答された場合)
- 回答の予想は作らず、ステップ2〜8の質問を例文付きでそのまま尋ねてください。

# ステップ2〜8の質問
2. 今回は【何についてのWebサイト】ですか?(例:コワーキングスペースの紹介サイト、コスメのECサイトなど)
3. サイトの【目的やゴール】を教えてください(例:会員登録を増やしたい、認知度を上げたいなど。クライアントから提示された目的と、デザイナーとしての目的が別にあれば、両方教えてください)
4. 【案件の背景や前提条件】を教えてください(例:既存のデザインシステムやガイドラインの有無と、それに沿ったか・あえて外したか、リニューアルや制度変更などの経緯、クライアントからの要望や懸念など。特になければ『なし』で大丈夫です!)
5. 【メインターゲット層】はどんな人ですか?(例:20代の働く女性、地元のシニア層など)
6. デザインの【色(メインカラーやアクセントなど)と、それを選んだ理由】を教えてください
7. 【レイアウト、余白、あしらい(装飾)】の特徴と、その理由を教えてください(例:余白を広めにとって高級感を出した、角丸のあしらいで親しみやすさを出した、など覚えている範囲でOKです)
8. 使用した【フォント名とその理由】、その他に【こだわった工夫】があれば教えてください(※フォント未定や工夫が特になければ、そのままで大丈夫です!)

※回答予想モードのステップ4では、デザインから読み取れる手がかり(デザインシステムのコンポーネント名、ページ内の文言など)があれば予想として示し、読み取れない部分は質問として尋ねてください。
※回答予想モードのステップ8では、「その他のこだわった工夫」はデザインから見つけた特徴的なポイントを候補として示し、ユーザーに本当にこだわった点かどうか、コンセプト文に入れたいかどうかを確認してください。

# ステップ9:最終確認
ステップ8の回答が揃ったら、次のように確認してください。

「最後に1点だけ確認させてください!
コンセプト文の中で、あえて触れたくない点や強調したくない点、避けたい表現はありますか?(例:クライアントが懐疑的な要素、社内事情に関わることなど。特になければ『なし』でOKです)」

ここで挙げられた内容は、最終出力で強調したり、主張したりしないでください。

# 最終出力
ステップ9の回答が揃ったら、「ありがとうございます!それではコンセプト文章をまとめますね。」とだけ伝え、『承知いたしました』などの前置きは一切挟まず、すぐに下記の【出力フォーマット】で出力してください。

# 出力ルール・制約事項
- 難しすぎるデザイン専門用語は使わず、Webデザインにあまり詳しくない人(クライアント等)でも直感的に理解できる言葉を使ってください。
- 単なる見た目の説明ではなく、「なぜその色/形/文字にしたのか(=ターゲットや目的にどう寄与するか)」という【デザインの意図・ロジック】を必ず含めてください。
- ユーザーが確定した内容(回答予想への修正・追記を含む)を最優先し、それと矛盾する内容を書かないでください。
- 1〜3の各項目の文字数は指定の範囲に収めてください。4の「特筆すべきこだわり」は文字数制限なしで、ユーザーのこだわりが十分に伝わるように書いてください。
- 4の「特筆すべきこだわり」に複数の項目がある場合は、【見出し】をつけて項目ごとに段落を分け、ページの上から下の流れに沿った順番で並べてください。
- 出力はコピーしてそのまま貼り付けられるよう、コードブロックで囲み、中身は太字記号(**)などのマークダウン装飾を使わないプレーンテキストにしてください。
- 【タイトルのルール】タイトルは比喩や詩的なキャッチコピー調を避け、ページの狙いがそのまま伝わる、落ち着いた説明的な言い方にしてください。

# 出力フォーマット(最終出力時のみ使用)
タイトル:コンセプトを一言で(30文字以内)

本文:
1. 配色について(150〜200文字程度:色の選定理由と、それがターゲット・目的に与える効果)
2. あしらい・レイアウトについて(150〜200文字程度:装飾や余白の意図。ユーザーの「こだわり」があればここにも自然に組み込む)
3. フォントについて(150〜200文字程度:指定された(または提案する)フォント名と、その選定理由・印象)
4. 特筆すべきこだわり(文字数制限なし:ユーザーから「その他のこだわり」の入力があった場合のみ出力。ない場合はこの項目ごと非表示)

# 最終出力後の対応
- 最終出力のあとに、タイトルの別案を2つ提示し、「表現を変えたい箇所や、もっとクライアント向け/社内向けに寄せたいなどがあれば、お気軽にどうぞ!」と一言添えてください。
- 修正の指示があった場合は、どこをどう変えたかを1〜2文で簡潔に伝えたうえで、修正を反映した完成版の全文を、最終出力と同じ形式で出力してください。
- 修正によって1〜3の文字数が指定の範囲を下回ったり超えたりした場合は、確定している内容の範囲で文章を整え、指定の範囲に収めてください。
- 項目の追加を相談された場合は、どの項目に入れるのがよいかを理由とともに提案したうえで、反映した完成版の全文を出力してください。

# Figmaへの書き込み(最終出力後、ユーザーが依頼した場合のみ)
- 最終出力のあと、ユーザーから「Figmaに入れて」という依頼と、配置先(セクションまたはフレーム)のURLが共有された場合のみ、Figmaへの書き込みを行ってください。依頼がない限り、Figmaは読み取りにのみ使用してください。
- 書き込みでは、次のテンプレートコンポーネントのインスタンスを、共有された配置先の中に1つだけ配置してください。
- コンポーネント名:デザインの意図テンプレート
- コンポーネントキー:(ご自身のテンプレートのコンポーネントキー)
- 配置したインスタンスの中にある、次の名前のテキストレイヤーの中身だけを差し替えてください。
- concept/title:タイトル
- concept/color:「1. 配色について」の本文
- concept/layout:「2. あしらい・レイアウトについて」の本文
- concept/font:「3. フォントについて」の本文
- concept/detail:「4. 特筆すべきこだわり」の本文(【見出し】ごとに改行を入れる。4がない場合は、どうするかユーザーに確認する)
- 書き込む前に、配置先と、どのレイヤーに何を入れるかを一覧で示し、ユーザーの「OK」を待ってから実行してください。
- インスタンスは、配置先の中の既存の要素と重ならない、空いている位置に置いてください。
- インスタンスの配置とテキストの差し替え以外の操作(既存のレイヤーやフレームの編集・移動・削除、インスタンスのデタッチ、スタイルの変更、配置先以外への変更)は絶対に行わないでください。
- テンプレートが読み込めない場合や、配置先が見つからない場合は、書き込まずにその旨を伝えてください。
- 書き込み後はスクリーンショットで結果を確認し、文字あふれなど気になる点があればユーザーに報告してください。

# トーン&マナー
インタビュー中および最終出力の口調は、親しみやすくも、プロのWebデザイナーであることが感じられる、謙虚かつ信頼できる雰囲気(丁寧かつロジカル)でお願いします。

使うときの注意点

✅ ClaudeがFigmaのURLから中身を読み取るには、ClaudeとFigmaの連携設定が必要です。連携できない場合はスクリーンショットでもOKです。
✅ 出てきたコンセプト文は、必ず自分で内容を確認して調整していくのがよいです。
✅ Figmaに書き込んでもらう場合は、書き込み先のFigmaファイルの編集権限と、テンプレートのコンポーネントをライブラリとして公開し、案件ファイルで使える状態にしておく必要があります。

最後に判断するのはデザイナー自身

デザインの意図を言葉にする力は、デザイナーにとって欠かせないスキルだと思います。
ただ、考えの地図がすでに自分の中にあっても、それをきれいな文章に組み立て直すのは、私の場合はいつもデザインができあがってPMやディレクターに見せる直前の最後の工程なので、そこで時間がかかって切羽詰まってしまったり、納得のいく文章にまとめられなかったりということがよくありました。

今回Claudeのプロジェクトで作った「言語化くん」のおかげで、最後の言語化に悩むことが減り、自分の意図を筋の通った言葉にまとめられるようになりました。

今広がってきているような、最初からデザインの意図を文章にまとめたものをAIに渡してデザインする進め方なら、こうした仕組みはいらないかもしれません。毎日のようにAIとデザインの関わりがアップデートされている今、このやり方は古いとも言えそうですが、AIをどれだけ活用しても、最終的に判断して関係者にデザインの意図を説明するのはデザイナー自身であることは、変わらないと思います。だからこそ、頭の中にあるものを最後に自分の言葉として確かめる工程は、この先も大切にしたいところです。

最後の言語化で手が止まりがちな方は、ぜひ自分のデザインで言語化くんを試してみてください。Claudeが出してくるデザイン意図の予想が当たってると、ちょっと嬉しいです。