cloudpackでは、4種類のホワイトペーパーを公開しているのをご存知でしょうか?
AWS Summit Tokyo 2016に1,000部ずつ持ち込んだら、あっという間になくなってしまい、いま絶賛増刷中です。
重版出来!ありがとうございます!(パンッ!←一本締めの音)
4作目の「cloudpack専用線接続ホワイトペーパー」が完成した頃、筆者の席の近くにふらりと現れた鈴木宏康CTOが、「ホワイトペーパー戦略、なんかいい感じになってきたね」と満足げに言いました。
( ゚д゚) ガタッ!! ホワイトペーパー戦略ってナンすか! ちょっと聞かせてください! と急遽、突撃インタビューをすることにしました。
cloudpackのホワイトペーパー戦略
あのー『ホワイトペーパー戦略』って初耳なんですけれど
あーごめんごめん。カッコつけて『ホワイトペーパー戦略』って言ってみたら、耳障りよかったもんで、つい(笑)
戦略なんて大げさなものは最初はなかったんだけど、何冊か発行したあたりから、ホワイトペーパーを活かした『戦術』的なものが生まれてきたのは事実だよ。
実際には、最初に作った『セキュリティホワイトペーパー』は、cloudpackがSOC2レポートを取得する過程で、必要になったから書いたものなんだ。「cloudpackはこんなセキュリティ対策をしてマス!」的なドキュメントをオープンにする必要があった。どちらかと言うと、仕方なく作ったのがcloudpackホワイトペーパーの始まりだったんだ。
ホワイトペーパーでわかりにくい『サービスの違い』を明確に
第1弾となった『cloudpackセキュリティホワイトペーパー』は、制作に1年以上もかかった。当初、自力で書こうとしたら案件対応に忙殺されて遅々として進まず、途中から外部ライターとして、運営設計ラボの波多野氏に制作協力をお願いして進めることになった。
完成した『cloudpackセキュリティホワイトペーパー』の公開は、いろいろな反響があったね。セキュリティの専門家からのツッコミもあったりもしたけれど、概ね良い評価だった。cloudpackにおけるセキュリティとは『透明性』そのものである、という我々のスタンスが認められた感があったね。
その後、cloudpackは『セキュリティホワイトペーパー』の反響に味をしめて、以下の3つのホワイトペーパーを続々と公開しました。
cloudpackと同じようなサービスを提供するAWSパートナー企業はいくつもある。お客様が各社のサービスメニューを比較してみると、一見して同じような中身のサービスが受けられるような気がしてしまうし、サービス品質は実際にそれぞれのサービスを受けてみないと違いがわかりにくい。
だからcloudpackは『ホワイトペーパー』を作ることにしたんだ。ホワイトペーパーは、cloudpackのサービスレベルを明確にすると同時に、他社との違いを知っていただくためのツールとも言える。
お客様には是非『ホワイトペーパー』を読んでいただいて、cloudpackと他社のサービスをどんどん比較していってほしいですね。
お客様とcloudpackの相互理解につながる
現在のcloudpackのお客様と、将来お客様になるかもしれない方々、これがcloudpackホワイトペーパーのメインの読者だ。ホワイトペーパーの多くは、cloudpackのサービスレベルのコミットでもあり、プロジェクトが走る際、お客様とcloudpackでコンセンサスを共有するためのドキュメントでもある。
ホワイトペーパーがあることで、さまざまな調整ごとの一部をホワイトペーパーをベースに進められることに気がついたんだ。これはお客様とcloudpackのお互いにメリットが大きい。
cloudpackは急速に組織が拡大していることもあって、新しく入社した社員が自社のサービス内容を正しく理解できるようなケアが必要だ。また商談の場でも、お客様との認識の齟齬があると、そのままお客様のコスト増に直結してしまう可能性がある。
商談フェーズ、構築フェーズ、運用フェーズまで、それぞれにコンセンサスとなる情報が公開されていれば、さらなるスピードアップと効率化が図れるというわけだ。
言わば、cloudpackの取扱説明書みたいなものですね
そのとおり。おそらくcloudpackは少しクセのあるプロ集団だと思うので、ホワイトペーパーは私たちへの理解促進にもつながる。cloudpackのセキュリティの考え方、Lambdaに対する捉え方などが記されているし、少なくともcloudpackに問い合わせしなくても把握できる情報が盛り込まれているのだ。
おお!CTOの満足げな表情の理由がだんだんわかってきましたよ〜!
お客様が我々と同じ『地雷』を踏まないためのドキュメント
cloudpackのホワイトペーパーの基準は、お客様向けに勉強会を開けるレベルのものであることだ。
新しいテクノロジーが登場して『試してみた』『やってみた』系のエンジニアブログは世の中にいくつもある。ホワイトペーパーには、そういったエンジニアのための『技術ブログ』的な内容を盛り込むつもりはない。
cloudpackでは、エンジニアは失敗を恐れず新しい技術にチャレンジするのが流儀だから、エンジニアが踏んでしまった『地雷』はやまほどある。その結果、ウチには被弾しながらも、商用レベルで実装していくためのノウハウやテクニックが蓄積されている。だからホワイトペーパーには、実案件に基づいた情報しか載せないつもりだ。何と言っても、それはcloudpackにしか書けないものだからね。
cloudpackのホワイトペーパーの制作は、章立てこそ私が陣頭指揮を取るものの、そこに書かれる内容は現場で活躍するエンジニアの有識者が携わる。かと言って『技術を勉強するため』のドキュメントではなく、非エンジニアの人が読んで理解できるような、むしろ『ビジネスを進めるため』のドキュメントという体裁に仕上がっているはずだ。
そうだ セミナー、やろう!
最後に筆者からのお知らせです。
2016年9月15日(木)午後に、cloudpackホワイトペーパー解説セミナーを開催します。 場所は、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター(東京都中央区八重洲1-2-16)で、60名分ぐらいのお席をご用意しています。AWS活用のノウハウを知りたいエンドユーザーさんや、cloudpackと協業可能なSIerさんのご参加を大歓迎します。
各ホワイトペーパーの有識者がスピーカーになって、公開している4種類のホワイトペーパーと、まもなく公開される新作ホワイトペーパーの内容を解説いたします。
お席に限りがあるので申し訳ありませんが、クラウドベンダー(同業他社)の方々にはご遠慮いただきます。
取材:2016年6月17日@虎ノ門ヒルズ