2020年7月、アイレットの工藤 淳が「Microsoft Most Valuable Professional」を受賞しました。「Microsoft Most Valuable Professional」は、自身の知識を、熱意を持ってコミュニティと共有するテクノロジーの専門家として、Microsoft社の製品とサービスに関する極めて深い知識がある一方、多様なプラットフォーム、製品、ソリューションを集結する能力を持ち、実際の問題を解決してきた人物に与えられるアワードです。
工藤は、Microsoftのクラウドプラットフォームである「Microsoft Azure(以下、Azure)」の分野での技術エキスパートとして、本アワードを2016年より連続して受賞しています。

今回は、工藤が特に強みを持ち、アイレットが今後ますます強化していくAzureについての話題を中心に、日々の業務内容や活動内容をインタビューしました。

工藤 淳

名古屋事業部 第一セクション 構築第四グループ
profile:
2005年に北海道工業大学大学院 電気工学専攻修士課程修了後、情報通信会社、Slerを経て、2014年アイレット株式会社に入社。業務ではマルチクラウドのエンジニアとして多種多様な構築案件に携わる一方、個人活動としてセキュリティ、サーバレス関係の勉強会を主催、さまざまなコミュニティに所属し、知見と技術を磨く。
所持している資格は、マイクロソフト認定資格、AWS認定資格といったクラウド系から、「北海道フードマイスター」、「小型船舶2級」、「国内B級ライセンス」、「ほっかいどう学検定」といった趣味の領域にいたるまで幅広い。
また、2018年には、Alibaba Cloudの製品や技術について豊富な知見を持ち、メディアやコミュニティを通じてそのノウハウを共有している開発者として「Alibaba Cloud MVP(Most Valuable Professional)」も受賞。

所持資格:マイクロソフト認定資格、AWS認定資格、Linux技術者認定試験など
参加コミュニティ:Serverless Meetup/Days、Security-JAWS、北海道情報セキュリティ勉強会、一般社団LOCALなど

勉強会の主催や技術情報の世界への発信がMicrosoft MVP受賞につながった

――「Microsoft Most Valuable Professional」受賞おめでとうございます!まずは、受賞された感想をお聞かせください。


工藤:自分が行ってきたことを評価されるのは素直にうれしいです。この賞は、日本国内だけでなくグローバルで審査されるものなので、世界の中で評価されたということについても、とても光栄に思っています。

――2016年からの連続受賞というのもすごいなと思ったのですが、どのような点が評価されての受賞だと思われますか。


工藤:明確な基準が明かされているわけではないのですが、Azureに関連した勉強会を主催したり、AzureやMicrosoft社の製品、サービスについての情報を個人や会社の技術ブログで、世の中に向けて積極的に発信したりしていることが評価されたのではないかと思います。

【工藤が運営するブログ】


https://medium.com/@jkudo

https://level69.net/

――聞いたところによれば、個人ブログの月間PV数は多いときで6万PVも達するんですね!すごいです。


工藤:Azure含むMicrosoft社の製品、サービスに限らず、他のクラウドサービスやオンライン会議システム、リモート環境についてなど気になったことやTipsなどさまざまな記事を投稿しています。基本的には日本語で記事を書いているのですが、記事によっては英語でも投稿しています。
さまざまな国の方からコメントが付いたりして、私としても刺激を受けています。


――勉強会はどのようなものを開催しているのですか。


工藤:主に、セキュリティの勉強会、サーバレスの勉強会を運営しています。また、様々なユーザーグループのイベントに登壇したりもしています。また、セキュリティ系のイベントやオープンソース系のイベントも手伝ったりしています。

社外活動やMVP受賞を業務に役立てる

――幅広く活動されているんですね。社外活動ですか。


工藤:はい。社外の活動ですが会社としても認めてくれているので、とてもありがたいです。ときには平日に有給を利用して北海道や九州に行かなければいけないイベントもあったのですが、快く送り出してもらえました。
このような理解がなければ、MVPは受賞できていないと思います。


――その分、アイレットの業務にも還元できているということですね。


工藤:これらの活動を通して出会った人との交流や技術は、日々の仕事にも生きていると感じています。また、MVPを受賞することでAzureをある範囲まで無料で使える、Azureの最新情報を先駆けて知らせてもらえる、といったベネフィットを受けることができるので、クライアントへの提案に際しても、大変役立っています。
Microsoft社のプロダクトやサービスをつくっている人たちとのコネクションを築くことができているのも強みだと感じています。

アイレットにおいてAzureの業務を推進

――アイレットでもAzureに関連した業務を行っているのですか。


工藤:はい。会社としてもAzureに力を入れはじめているので、さまざまなクライアントさんのAzure案件を担当しています。実は私は、実務でAzureを使用できるということもあって、アイレットに転職してきたんですよ。
現在私が所属している名古屋事業部には特に、AzureをはじめとしたMicrosoft社のサービスに強い人材が結集しています。事業部自体は東京にあり、名古屋のみならず、全国のお客様の案件に対応しています。また、名古屋事業部に限らず、Azureに精通したスタッフも増えてきています。お客様の中でもAzureに興味を持つ方が増えていると感じますね。


――工藤さんの考えるAzureの魅力はなんですか。


工藤:時代のニーズに合わせた他社にはない新しいサービスを展開する傾向があるのが魅力です。他社にあるサービスでもアプローチの仕方が違うなど、メリットがあるものが多いです。また、セキュリティのサービスも豊富なため、セキュリティを重視されるクライアントからの支持も厚いと感じます。オンプレミスからクラウドへの移行、AI技術の活用など、非常に多機能で、できることの可能性が幅広いのも魅力です。

Azure、その他のクラウドを的確に組み合わせ、提案力を高める

――最後に、今後の展望をお聞かせください。


工藤:Azureは、日々できることの可能性が広がっているので、積極的に活用し、お客様の事業推進に貢献していきたいと考えています。ただし、Azureだけ、特定のクラウドだけ、という考えではなく、各クラウドの持つそれぞれの強みを組み合わせる「マルチクラウド」の考え方を基本にし、お客様の課題に対するベストな提案をできることが、アイレットの強みであり、私の目指すところでもあります。
実際に、私自身もAzureの専門知識を生かした提案を行っています。
そのようなアイレットでの業務と個人活動の両輪で今後も技術を磨き、お客様への提案力を高めていきたいです。

編集後記

2016年からの連続受賞というのは、これまで工藤が培ってきた知識と経験の賜物であり、アイレットでの仕事を楽しみながら、個人としても活動し自身の技術力を高め続けている工藤の素晴らしさだと感じました。
今後も、さらなるスキルアップと、「Microsoft MVP」の連続受賞を期待しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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