アイレットには全11の事業部があります。どの事業部が具体的にどんな業務を担当していて、どんな人がいて、どんな雰囲気なのか。なかなか具体的に想像しづらいですよね。そこで今回から、全11事業部のうち、特にエンジニアが中心になって活躍する9事業部について、現場の社員の声とともに紹介する事業部紹介シリーズ『iret Division Interview』をスタートいたします。アイレットをもっと知りたい方や、クラウドインテグレーターでのエンジニアの活躍について知りたい方、必見です!
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記念すべき第1回目は、「クラウドインテグレーション事業部 (東京/構築・プリセールス)」をご紹介します。「クラウドインテグレーション事業部」は、約170名が所属するアイレットの中で一番大きな事業部。その中でも、「東京/構築・プリセールス」、「大阪/構築・開発」、「MSP・セキュリティ」と3つの部門に分かれます。今回は、「東京/構築・プリセールス」にフィーチャーしてお届けします。

■クラウドインテグレーション事業部とは

クラウドインテグレーション事業部は、クラウド環境上でのアーキテクチャ検討、インフラ設計・構築とリリース後のシステムに対する監視運用保守を主な業務としている事業部です。インフラの設計・構築と、24時間365日の監視運用保守を担当するMSP(Management Services Provider)を同じ組織内に持っていることが特徴です。

お客様や案件は、サービス業、流通業、製造業、金融業など、ほぼすべての業種にまたがります。従来はキャンペーンサイト、ECサイトなどの負荷の高いシステムのご依頼が多くを占めていましたが、最近は基幹系システムの移行、構築の案件も増えています。お客様が自社のビジネスに注力できるよう、インフラと呼ばれる範囲のシステムのプロフェッショナルとして、お客様のビジネス推進を強力にサポートすること、最適なアーキテクチャ設計、セキュリティパッチ適用、リソース管理などのシステム面をすべて安心してお任せいただける知識、技術を持った組織であり続けることをミッションとしています。

今後の展望としては、お客様の企業内情報システム、社内インフラ領域のクラウド移行と、その後のシステム運用拡張の促進、海外への積極的な進出を目標としています。

今回ご紹介する「クラウドインテグレーション事業部(東京/構築・プリセールス)は、主に東日本中心の顧客を対応する約80名の部門です。その中から以下の5名に事業部について語ってもらいました。

比嘉 東一郎
セクションリーダー/インフラエンジニア

小見山 光徳
グループリーダー/インフラエンジニア

田辺 明彦
グループリーダー/インフラエンジニア

安田 浩之
インフラエンジニア

浅尾 元
プリセールス

※クラウドインテグレーション事業部は、「東京/構築・プリセールス」、「大阪/構築・開発」、「MSP・セキュリティ」の3つの部門があり、部門の傘下に複数のセクション(各セクションリーダーが統括)、セクションの傘下に複数のグループ(各グループリーダーが統括)が存在すると組織構造になっています。

上段左より、浅尾、比嘉、小見山。下段左より、安田、田辺

事業部内の社員の年齢層、経歴、雰囲気は?

――皆さんが属しているセクション/グループの年齢層や、メンバーのバックグラウンドを教えてください。


比嘉:私のセクションでは30代~40代前半の中途入社の社員が多いですね。大手Sler出身の人もいれば、組み込み系のエンジニア出身、さらに眼鏡屋さんの元販売員の人まで、バックグラウンドも元からのITの技術レベルもさまざまです。ただ、みんなITが好きで素養があり、真面目なコツコツタイプの人が多い気がします。


小見山:私のグループは30代中心です。比嘉さんが言っているとおり、必ずしもインフラエンジニアの経験がある人だけではなくて、例えば家電量販店の元販売員の人もいます。私自身はオンプレミスの技術者でした。ただ、やはりクラウドには興味があり、独学で学んでいました。


安田:私の属しているグループは、最近新卒が2名入社しましたが、ボリュームゾーンは30歳から35歳くらいです。私も含め、オンプレミスの技術者出身の人が多いですね。


浅尾:プリセールスは、3名ですが30代~40代で、みんな中途入社です。営業出身の人もいれば、アプリやインフラ系のエンジニア出身の人もいます。


――中途入社時にクラウドの技術は必須ではないのですね。では、グループ内の雰囲気はいかがですか?


安田:みんな仕事中はもくもくと作業をすすめますが、急に会話が盛り上がって、うるさくなりすぎることもあります。一度、他のグループから怒られたこともあるほど(笑)適度に飲み会も行っています。



比嘉:うんうん、すごい仲良しに見えるよ!


田辺:私のグループも、ワイワイした雰囲気ですね。仕事上でもたくさんコミュニケーションをとりながらすすめていますし、数人でコーヒーブレイクしながら、雑談したり。うちの会社は、社内にコーヒーマシンがあって、飲み放題なんですよ。


浅尾:プリセールスは、なごやかな雰囲気です。職種の特色もあるのかもしれませんが、数字やデータに基づいて淡々と仕事をこなすためか、感情的になる人はいませんね。

グループのミーティングに使用する会議室

主なお客様や案件、仕事のすすめ方は?

――どのようなお客様、案件が多いのでしょうか。


安田:私のグループは、テレビ局、新聞などメディア関係の大規模案件から、一般企業のブランディングサイトの基盤回りのみの小規模案件まで、大小さまざまな案件を行っています。


小見山:私のグループは、アパレルのECサイトが中心です。大規模案件が3社、小規模案件は30社ほどです。


田辺:私のグループでは案件の偏りがなく、スポーツ興業系、ゲーム、メーカー、ヘルスケア系など幅広く担当しています。新興の会社から、レガシー企業までお客様の規模も多様です。他のグループ同様AWS(Amazon Web Services)がメインですが、近頃はGCP(Google Cloud Platform)にも力を入れはじめています。


浅尾:プリセールスは業務の性質上、業界や規模の垣根なくあらゆる案件に携わります。お客様が企業だけでなく、国の省庁の場合もあります。

日本ネットワークネイブラー株式会社様のVDI環境にLanScope Catを導入(田辺担当)
導入事例ページ:https://cloudpack.jp/casestudy/171.html


――多種多様なお客様の対応をする際の工夫などはありますか?


小見山:クラウドやAWSについての理解度はお客様によってまちまちです。あまり詳しくないお客様に対しては、やり取りの際に専門用語を減らすなど、わかりやすくお伝えすることを心がけています。また、こちらから徐々にレクチャーを重ねていくことで、お客様自身の知識や理解度を引き上げることも意識しています。お客様の理解度のレベルが高いほど、より次元の高いやり取りができ、お客様の事業をより推進させることにもつながるからです。


比嘉:最近では、お客様にもエキスパートが増えていると感じます。例えば、AWSの資格をすでにお持ちのお客様を対応することもあります。ですから、自分自身を常にレベルアップさせていかなければいけないと感じています。私は前職では沖縄でオンプレミスの業務に携わっていたのですが、東京は驚くべきスピード感があると感じるので、より身が引き締まります。


――案件の期間や案件による人数、体制についても教えてください。


比嘉:期間は、5日~20日といった比較的短期のものから、3~4ヶ月から1年という長期の案件もあります。人数については、案件ごとに2名はメインの担当をつけるようにし、1名が動けないときでも業務が回るように工夫しています。「こんな案件がきたけど、メインでやりたい人いる?」とメンバーに呼びかけてアサインするなど、メンバーの自主性を尊重するようにしています。


田辺:私のグループでは、Web系のサーバー構築やデータベース作成では2ヶ月程度、データ分析系では3ヶ月程度の案件が多いです。比嘉さんのところと同じく、メインに2名の担当者がついて、対話をしながら案件をすすめていっています。また、準委任契約でクライアント業務に3ヶ月ほど1~2名が張り付いて従事するということもあります。


――主担当は1名ではなく2名なのですね。


小見山:私のグループでは、 2名のうちでも主担当、副担当と振り分けたりはしますが、その2名以外もチームの全員が仕事を共有し、誰かが休んでも対応可能な体制をつくっています。


安田:チームで見ることによってクロスチェックできるという利点もあります。

――仕事をすすめる上で、他の事業部との関わりはどのくらいあるのでしょうか。


安田:グループによりますね。案件によって必要な事業部の人をアサインする形です。私のグループの場合は、だいたい1~2割程度です。開発の部分はうちのグループは担当しないので、カスタマー支援事業部、第四開発事業部と連携しています。SlackやWeb会議ツールを用いて密に打ち合わせを行い、業務をすすめています。


小見山:私のグループでは、開発系の事業部との関わりはほぼありません。他の事業部で言えば、営業やバックオフィスとの関わりが主になります。見積もりやお客様のご要望にミスがないよう、営業と密にやり取りをするようにしています。


浅尾:プリセールスは、他の事業部との関わりが多いです。フロントエンドやアプリ開発は他事業部とともに提案書をつくり、一緒に提案しにいくこともあり、異なる事業部の人たちが混在するチームの一員となり業務にあたることも多いです。

入社後のフォロー体制は? チームビルディングの工夫は?

――中途入社で入った社員に対しては、フォロー体制はあるのでしょうか?


安田:クラウドインテグレーション事業部専用のトレーニングがあります。人によってかかる期間はまちまちで、おおむね3週間~1ヶ月程度かと思います。そのトレーニングが修了次第、案件にアサインされる形になります。同じトレーニングを受けた中途入社の先輩社員がサポートしてくれるので、安心して取り組めると思います。


浅尾:プリセールスは、実際に構築で手を動かすわけではないので、そのトレーニングは受けませんでした。上長や先輩が入っている仕事に一緒に入り、業務を通して仕事や社内ルールを覚えていくスタイルでした。もちろん上長や先輩にわからないことは聞き、教えてもらいながら併走してもらう形です。


――中途入社の社員が多いですが、良いチームをつくるために工夫して行っていることはありますか?


安田:みんなで学び合い、コミュニケーションを深めていくことが良いチームづくりに役立つという考えから、週に1回ランチタイムに知識共有会をはじめています。ひとり15分で、日々の業務の中での苦労や失敗、便利なノウハウなどを共有し、その後ランダムにグループを振り分けて、雑談しています。


比嘉:安田さんのグループの取り組みを見ていいなと思い、私のセクションでも取り入れはじめました。上長という立場上、あまり部員に発信を強制する雰囲気にはしたくないため、今のところ私が中心になって発信するようにしています。また、4月からセクションリーダーになったためキックオフ会を行い、今後についてのビジョンを全員に共有しました。今後は、3ヶ月ごとに振り返りの場を設けていきたいと思っています。


浅尾:プリセールスでは、週はじめに1時間のミーティングを行っています。タスク量の共有はもちろん、新しいサービスや技術のニュース、ノウハウを情報共有しています。それぞれが別々の案件に入って活動しているので、そこで得たものはオープンにして、チームの学びに変えていこうという意識がありますね。


――「ウィズコロナ」ならではの取り組みはありますか?


田辺:以前から、月1回お昼の時間に「ランチパック」と称して、メンバー全員でコミュニケーションをとる機会をつくっていましたが、新型コロナウィルス感染拡大以降は全員が在宅勤務に切り替わっているので、「スタートアップミーティング」と称して、朝会をはじめました。毎朝「今日何をやるのか」や、困っていることを共有し、業務スタートのリズムをつくっていますね。


小見山:うちのグループは全員ゲーム好きということもあり、以前からみんなでオフィスの休憩室でゲームをして盛り上がることもあったのですが、在宅勤務になってからは2週間に1度ほど、オンラインゲームで遊ぶ機会をつくっています。強制参加ではないですが、今のところ全員参加しています。

オフィスの一角にゲーム好きが集まってワイワイ


――ゲームを通して交流しているんですね!


小見山:それで仕事のパフォーマンスがあがるのであればOKだと思っています。仕事のための、有益な休憩と言いますか。会社の中でゲームをしていても他のグループからも何も言われない自由さは、うちの会社のいいところですね。


浅尾:プリセールスでも、ゲームというわけではありませんが、業務中に「ネガティブワードを発したら罰金100円を貯金箱に入れる」というルールをつくっていて、貯金箱のお金が貯まったら、ランチや飲み会にあてる、という取り組みをしています。誰かがネガティブなことを言ったら「ピンチはチャンスですよ」なんてポジティブなワードに変えて、前向きな雰囲気づくりを楽しみながら行っています。


田辺:浅尾君がやろうと言い始めたんだよね。ワイワイとしていて、周りから見ても、前よりも雰囲気が前向きになっているなという印象です!

どのようなスキルが身につくか、キャリアパスは?

ーーこの事業部(特に東京/構築・プリセールス)で働くことで身につくスキルを教えてください。


比嘉:元請けの案件を行うため、業務を通して要件定義~設計~運用まですべて一通り身につけることができます。プロセスの一部ばかりを行うような縦割りの体制ではないので、逆に一通りできないと仕事を回せない。そのために、必然的に身につけなければいけない、という意味でもあります。システムがどうやって動くのかという根本的な部分を理解することができるので、設計力、運用力も身につくと思います。また、直接お客様とやり取りしながら仕事をすすめるので、対クライアントのコミュニケーション能力も身につきます。


浅尾:プリセールスの場合は、技術の知見を武器に、通常の営業よりも一段、二段深い戦略的な提案をするスキルが身につくと思います。また、要件定義や基本設計をドキュメントに落として整理し、お客様のタイプに合わせて、プレゼンの手法を変えるなどのプレゼンスキルも獲得できるのではと思います。


――どのようなキャリアパスがありますか


小見山:リーダーとして引っ張っていくというキャリアの築き方もあれば、エンジニアとして技術を磨いていくというキャリアの築き方も認められていて、個人の意思やポテンシャルが尊重されます。また、アイレットでAWSについて学んで別の会社で活躍したり、独立する人も少なくありません。


比嘉:うちの事業部から他事業部へ事業部間の異動は今のところあまりないのですが、業界的にインフラのレイヤーが抽象化され、開発とインフラが近づいてきている印象があるので、今後はインフラから開発へ異動するといったことも、増えていくのではないかなと思っています。


浅尾:プリセールスのキャリアパスは、無限にあると思います。プリセールスのままキャリアを積むことはもちろん、営業へ異動してもそのスキルは役立つし、構築に興味が湧いたら、エンジニア寄りにシフトしていくということも考えられるのではと思います。

うちの事業部の魅力は○○!こんな人に来てほしい!

――最後に、事業部(特に東京/構築・プリセールス)の魅力や、求める人物像、メッセージをお願いします。


小見山:個人の頑張りが給与に直接反映されるのは、魅力のひとつです。半期に一度評価面談があり、実績を示して「給料を上げてほしい」と自ら上長に直談判することができます。もちろん実績次第にはなりますが、上長の承認が取れたら実際に給与に反映されるのです。年齢やそれまでの経歴に関係なく、その年のパフォーマンスによって判断されるのは、モチベーションアップにつながりますよね。入社二年目にして、給与が大幅アップする人も少なくありませんよ。求める人材ですが、諦めが悪い人がこの仕事は向いているのではないかと思います。問題が起こったときにどうにかして乗り越えてやろう!と思えるマインドを持っている人です。ただ、いつも誰かのサポートはあるので、安心してください。私も、アイレットに入ってからひとりで案件を完遂しろ、と言われたことはありませんよ。


田辺:多様な価値観を受け入れる風土も魅力だと思っています。男性社員で半年の育休を取得した人もいますが、周囲も自然と理解していました。うちの事業部に向いていると思うのは、技術的なことを習得したり、技術を使って何かを解決したりするのが好きな人ですね。インフラ業界ってクラウド含め新しい技術がどんどん出てくるので、インフラエンジニアの数が他の会社より多いアイレットでは、すごい技術を持っている人にも出会えるし、みんなで切磋琢磨していけることが大きな魅力になると思います。


安田:田辺さんが言うとおり、やっぱり、インフラエンジニアの仕事が好きな人が多い環境で、楽しみながら仕事をできる環境をとても幸せに思います。私も以前の職場ではそうだったのですが、インフラ設計、構築に携わっていて今あまり楽しめていないな、という人にも、魅力的な職場だと思います。


浅尾:お客様のお困り事のレベルも日に日に高くなってきているので、既存の方法では解決できないことでも、果敢に乗り越えていこうと思える前向きな人、前向きな行動ができる人がマッチする仕事だと思っています。技術的なことを学んで経験値を武器にして、何かやっていきたい人にはおすすめです。


比嘉:現在、クラウドインフラのスキルがない人でもウエルカムです。モノづくりやITが好きな人で、自ら考えてアウトプットできる人であれば、入社後のトレーニングで十分活躍できると思います。新しい仲間と会えることを、楽しみにしています!

編集後記

さまざまなバックグラウンドを持つ社員で構成された事業部ですが、皆さんに共通しているのはインフラエンジニアの仕事が好きで、楽しみながらお仕事をしていることだと感じました。

クラウド経験がない方でも、入社後にクラウドインテグレーション事業部専用のAWSトレーニングを受けられますし、周囲のサポートもあるので不安を持つことなくぜひ飛び込んできてほしいですね。

それでも不安な方は、ご自身でAWSアカウントを作成して実際に構築にトライしてみるのもおすすめです。

携わる案件についても、キャリアパスについても、本人の希望をできる限り尊重してもらえる環境も魅力の一つだと感じました。

技術が好きな方、クラウドをやりたい方、そんな人たちに囲まれて仕事をしたい方などは、ぜひご応募お待ちしています!