今年もオンライン開催となった AWS Summit ですが、今朝基調講演があったので、気になったところを備忘録的にまとめておきます。
ビジネス概況
いつもの軽やかで信頼感のある語り口でスタートする長崎さんが始めに語ったのは業績について。すでにオープンされて調査会社なんかも市場での比較含めて語られていますね。
トップに君臨しつづけ、リーダーとしてイノベーションを続けているからこその王者の風格。2020年Q1も成長率 33%、シェア32%、市場全体がそもそも34%成長していたことを考えると非常に大きな成長を続けていることに。
日本のコミュニティとパートナー
JAWS-UG をはじめとするユーザーコミュニティ規模がもう5万人以上。国内のパートナーの数は 345 のコンサルティングパートナーおよび 360 の ISV/Technology パートナーにまでなっていると。
コミュニティ参加者が万を超えるところまできていたとは驚きですね。一方パートナー数は増えてきているなという印象ですが、諸外国と比べるとどうなんだろう。機会があれば調べてみよう。
DeNA クラウドマイグレーション(南場さん)
2019年には Google のイベントでクラウドシフトテーマで話されていたのが記憶に残っている南場さんが、AWS Summit のステージでマイグレーション完了のメッセージ。
絶対にできると信じて3年間。準備2割で進めて、実際の意向はハイスピードで行われたそうです。QCD いずれも結果は良好に見えますがコストはまだ十分ではないので、スポットインスタンス活用など、まだまだやることがあるそうです。
しかし経営者、しかもトップが、ここまでの細かさ(解像度)でクラウド活用やその効果などを語れること事態が驚きであり、かつ日本にもこういう経営者がいるんだなとある意味で自信がもてるようなスピーチでした。
一方で、何度も何度も対応してくれたメンバーへ「ありがとう」と感謝を述べる姿もステキでしたね。
そんな中課題に感じていることは、エンジニアがヘッドハントにあうこと。エンジニアリングマネージャーの方が「(人知れず)サウナで泣いている」とか。
ただ面白いことができる、チャレンジであるだけではなく、「ここに居たいから居る」意義を作らないといけないとおっしゃってましたが、この点非常に共感できます。これまで人事にも関わってきて、採用や離職防止など、入り口出口の対策だけやったところで、人材が将来にわたって企業成長に永続的に影響与え続ける補償がないわけで、居続ける意義みたいなところを企業内に作らないといけないとつくづく感じてます。
先日も Developer eXperience Day 登壇でもそのような悩みというか打ち手を考えないとなと話してました。
なので、会社としては存在意義や行動指針の再定義などを行いつつ (つづく)
アイレットのパーパスなどについては別途。
日本でのさらなるニーズの広がり
かれこれ10年以上業界にいて感じてますが、日に日にクラウド人材の需要は高まっていると思います。数字で示されると驚きでしたが、毎年そのニーズは 40% 増加と。
アイレットも資格保有者を増やす社内施策を打ったりしていますが、たとえばプログラミング言語出来るのと同様にAWSできるのがあたり前になって、偉そうには言えない時代が来ているのですかね。
とはいえ、これ↑をみてもわかるように技術範囲だけでもこれだけのものがあるので、専門特化した経験のあるチームを作ったり、さまざまの業界知識や法令・制度の理解をしながら顧客ニーズに対応できる体制を作っていかなければならないのかと改めて思い直す機会になりました。
明日5月12日まで続きます
今日午後・明日もセッションが続くので楽しみですが、オンライン開催でビジネスやコミュニティでの交流ができず、新たな出会いやアイディアなども出づらくなってさみしいなと思いました。その分セッションなどをじっくり見て、さまざまな視点やビジネスで活かせるようなアイディアを得たいです。
今日明日見れない人もオンデマンドがあるのであとでみれると思いますが、すべて見れるわけではなさそうなので、これからでも申し込みして見てみてください。
一応スポンサーですw
(追記)スポンサーページなるものがあったのを忘れてました。
以上。