まえがき
cloudpackサポートの中村です。
AWSには最初から利用可能なリージョンと明示的に有効化しないと利用できないリージョンが
あることをご存知でしょうか。
本記事ではAWSの特定リージョン有効化手順について紹介いたします。
AWSリージョンについて
AWS公式ドキュメント[1]にも記載の通り、2019年3月20日より前に導入されたリージョンは
デフォルトで有効になっています。
例:米国東部(バージニア北部)リージョン、東京リージョンなど
[1]AWS リージョンの管理
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/general/latest/gr/rande-manage.html
それに対して、2019年3月20日以降に導入されたリージョン、
つまり最近新設されたリージョンは初期状態では無効となっており、
明示的に有効化しないと利用することはできません。
2023年3月時点で有効化を実施する必要のあるリージョンは以下のとおりです。
- アフリカ (ケープタウン)
- アジアパシフィック (香港)
- アジアパシフィック (ハイデラバード)
- アジアパシフィック (ジャカルタ)
- アジアパシフィック (メルボルン)
- 欧州 (ミラノ)
- 欧州 (スペイン)
- 欧州 (チューリッヒ)
- 中東 (バーレーン)
- 中東 (アラブ首長国連邦)
特定リージョンの有効/無効化手順
ここからはAWSコンソールによる特定リージョンの有効/無効化手順を紹介いたします。
なお、弊社請求代行サービスをご契約のお客様につきましては、サービスの仕様上お客様によるアカウント設定の操作を許可しておりません。
特定リージョンの有効/無効化をご希望の際は弊社までお問い合わせいただきますようお願いいたします。
有効化手順
①AWSコンソールへログインし、右上隅のアカウント番号をクリックし、
「アカウント」を選択します。
②「AWSリージョン」の項目で有効化したいリージョンで「有効化」ボタンをクリックします。
③表示されたポップアップ内の文書を確認し、「リージョンを有効化」をクリックします。
④リージョンの有効化が完了するまで数分かかります。
対象リージョンのステータスが「有効」となるまでお待ち下さい。
⑤対象リージョンのステータスが「有効」となりましたら利用可能となります。
(注)
複数のリージョンを連続で「有効化」した場合、以下のエラーが表示されることがあります。
その際は少し時間を置いて再実行ください。
無効化手順
ここからは特定リージョンの利用が終了し、「無効化」する手順を紹介します。
①「AWSリージョン」の項目で無効化したいリージョンで「無効化」ボタンをクリックします。
②表示されたポップアップ内の文書を確認し、「無効化」と入力後「リージョンの無効化」をクリックします。
③対象リージョンのステータスが「無効」となりましたら完了となります。
まとめ
利用しなくなった特定リージョンを「有効化」したままにしていると
意図しないAWSリソースの作成等による課金が発生する可能性もあります。
そのため、利用しなくなった特定リージョンは「無効化」することを推奨いたします。