まえがき
cloudpackサポートの中村です。
AWSのアップデートにより、Amazon Time Sync が公開NTPサービスとしてインターネット経由で
AWS外のシステムでも利用可能になりました。[1]
本記事では、上記Amazon Time Syncのアップデートについて解説いたします。
[1]Amazon Time Sync が公開 NTP サービスとしてインターネット経由で利用可能に
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/amazon-time-sync-internet-public-ntp-service/
アップデート概要
Amazon Time Sync Serviceとは
Amazon Time Sync ServiceはAmazonのネットワークインフラストラクチャ上に構築された時刻同期サービスです。
AWS リージョン内の冗長性のある衛星電波時計や原子時計のグローバルなフリートを活用して、世界標準の協定世界時 (UTC) で
現在時刻を提供します。
元々Amazon Time Sync ServiceはEC2向けに提供されていた時刻同期サービスでしたが、今回のアップデートによりインターネット経由で利用できるようになりました。
つまり、AWSに構築されたシステムだけでなく、オンプレミスサーバやクライアントPC、IoT機器などでも利用できるようになりました。
実際に試してみた
実際にクライアントPC(Macbook)でAmazon Time Sync Serviceを設定してみました。
①現在利用しているタイムサーバを確認
$ sudo systemsetup -getnetworktimeserver Network Time Server: time.apple.com.
②タイムサーバをAmazon Time Sync Service に変更
$ sudo systemsetup -setnetworktimeserver time.aws.com. setNetworkTimeServer: time.aws.com.
③再度利用しているタイムサーバを確認し、Amazon Time Sync Serviceのタイムサーバである
「time.aws.com.」となっていることが確認できました。
$ sudo systemsetup -getnetworktimeserver Network Time Server: time.aws.com.
まとめ
AWSで構築されたシステムと同じタイムサーバをIoT機器やオンプレミスサーバで利用したい場合は、
Amazon Time Sync Serviceのタイムサーバの利用を検討してもいいかもしれません。