クラウドインテグレーション事業部 池田 です。

一日目2個目の参加となるブレイクアウトセッションです。
初日はMGMで固めて終日MGMにいましたがランチは評判通り美味しかったです!
あと飲み物が他のホテルに比べて充実してる気がしました。

タイトル

A migration strategy for edge and on-premises workloads

概要

Complex legacy applications can be challenging to lift and shift, or to refactor and replatform, without disrupting business-critical operations. Traditionally, organizations have kept these applications on premises, and they miss out on the benefits of the cloud. In this session, learn how organizations across industries, such as healthcare and life sciences, financial services, and telecommunications, can bring AWS services closer to data sources and on-premises environments to simplify migrating legacy applications, edge workloads, and mission-critical networks to the cloud.

セッション内容

アジェンダはお客様が直面するいくつかの課題についての概要と、AWSがこれらの課題に対処している方法が取り上げられていました
セッションでは主にオンプレミスまたはエッジ上のワークロードの移行戦略に焦点が当てられ、具体的なチームの事例を交えて紹介がされていました。

クラウドマイグレーションにおける様々な要因がある。
アジリティの向上、セキュリティの向上、TCOの削減、時にはM&Aなどの国際展開、AIのような新しい次世代のテクノロジーの採用などお客様によって理由は様々ある。

ただし、どのユースケースであれ重要な側面があり共通していることは「一度構築したらどこでも展開出来ること」である。

これらのお客様は低遅延で稼働するアプリケーションをローカルゾーンに配置し、周辺アプリケーションをリージョンに保持してる。

以下に記載のお客様は一貫したアーキテクチャを使用して一度構築したらどこでも展開できるという正確な要件を持っている。

Fiber First Abu Dhabi BanはエンドカスタマーワークロードをOutpostsベースの展開に近代化し、最終的にはリージョンをエンドポイントDeploymentして見据えている。
EpicはFortniteの北アメリカ中央サーバをAWSの新しいコンソール上でホスティングしており、一貫したアーキテクチャを使用して一度構築したらどこでも展開出来るという環境を持っています。

AWSは必要な場所にクラウド拡張が可能

データの保管場所に都市指定が必要なケースならローカルゾーン、お客様が指定した場所であればAWS Dedicated ローカルゾーン、オンプレミス環境であればAWS Outposts、制限されたデータ移行要件ならばsnowシリーズを使うなどお客様のニーズに合わせて環境提供が可能

データの指定場所保管要件などに対応するためにローカルゾーンがある。
コンピュート、ストレージ、一部のターゲットサービスを提供。
ローカルゾーンで処理したデータを通常のリージョンサービスと連携も可能。

ローカルゾーンは現在36の場所で提供している。
※日本は未提供、提供予定などは話されてませんでした。re:invent2022に☆マークの場所が追加。

専用のローカルゾーンを9月に発表した。
お客様の指定場所に配置され、IP固有の要件やデータ所在地の要件、低レイテンシーな要求が求められるシステム、オンプレミスのワークロードへのアクセス要求などを満たすことが出来ます。
ただし専用のローカルゾーンを作るにはどのようなサービスが必要か、どのようなセキュリティを担保する必要があるか、コンプライアンス要件はどのようになっているかなど綿密な計画が必要なので個別対応が必要と仰っていました。

すべてのワークロードをAWSリージョンに移行できるとは思っていないのでOutpostsをAWSは提供している。
Outpostsはパッチの更新などの心配はなくオンプレミスで完全に管理されたサービスを提供しています。

ローカルゾーンとの組み合わせも可能。
Outpostsは現在で76カ国、76の場所で利用が可能。42Uのフルラックと1Uのサーバ?が提供可能です。

AWS Snowシリーズは30のリージョンのうち20で利用可能

Athenahealthは、医療グループ向けにソフトウェアとサービスを提供する主要なプロバイダーで、拡張性と信頼性の問題に直面しAWSに移行。
アパッチサーバーとレガシーデータベースを使用したオンプレミスデプロイメントを改善し、SASバージョンのコアアプリケーションを構築。
モノリシックなアプリケーション内で結合の緩いアプリケーションを選択し、AWSリージョンに移行。
Strangler Figパターンを使用してレガシーコードをモダナイズし、アウトポスト、SNS、SQSを活用してアプリケーションを接続。
明確な目標と整合した開発者スキルで成功を収め、最終的にローカルゾーンとアウトスペースモデルに移行。アプリケーションの適切な配置により、冗長性を確保し、アウトポストを適切に活用して容量制限に対処。

 

最終的にはローカルゾーンとアウトスペースモデルに移動
2つのDCで稼働

Absa Bankは広告アプリケーションを所有し、アプリの売却に伴い移行の機会を見出し、信頼性向上とデータ分析を目指しました。このプロセスにより、金融コストが5%削減され、アフリカ諸国の銀行データ居住要件が満たされました。
毎日処理が必要な大量の顧客データがあり、リージョンの移行プロセスで100以上のワークロードをCDKに移行しました。その後、データ居住要件に制約されたワークロードをアウトポストに移行し、いくつかのワークロードを最初にアウトポストに配置。
これらの変更により、多くの顧客がアプリケーションを持っていない場合でも、効果的な解決策が提供されました。

アーキテクチャは2つの異なるデータセンター(DC1およびDC2)と異なるアウトポストが含まれています。
AXAやAthenahealthと同様に5段階の移行プロセスを経て、モノリスアプリケーションをシンプルなものに分解しました。最終的には、分散ハイブリッドインフラストラクチャを採用し、これには異なるアウトポストも含まれています。

まとめ

オンプレミスのワークロードマイグレーションのセッションでしたが、セキュリティやレイテンシーなど制約が厳しいお客様向けにどのようにAWSはインフラを提供出来るか、に主軸を合わせたセッションでした。

ローカルゾーンは日本では提供されていなかったので参考になりました。
日本でも大阪、東京以外の地域でデータ保管をしたい、低レイテンシーな環境をフルマネージドで提供してほしい、などの要望は沢山あるはずなので日本でもローンチを期待したいです!

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