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AWS Graviton4 が発表されました。

これまでのGraviton

約10年前からAWSはお客様のあらゆるワークロードに対して価格性能の限界に挑戦し続けるために、クラウド時代に合わせた汎用コンピューティングをシリコンから再発明する必要があると判断し、開発を続けてきました。

結果として、現行世代Graviton3は、Graviton2と比較して最大25%優れた計算性能と、EC 2で最高の価格性能を提供し、同レベルの性能に対してエネルギー使用率60%減を実現しています。

New Graviton4

Graviton4 は、AWSがこれまで製造してきたチップの中で最も強力で最もエネルギー効率が高く、コア数が50%増加し、メモリ帯域幅が75%増加しました。

Graviton4は、Graviton3よりも平均して30%高速で、データベース・アプリケーションでは40%、ジョブ・アプリケーションでは45%高速になるなど、特定のワークロードではさらに優れたパフォーマンスを発揮します。

New instance based on Graviton4 : R8g Instances for EC2

R8g Instances for EC2 は、R系(メモリ最適化)インスタンスであり、データベースやリアルタイムなビッグデータ分析など、大規模なデータセットとメモリを処理するワークロードに高速なパフォーマンスを提供するように設計されています。

コメント

SAP HANA をGravitonで実際に動かしているというお話もあり、SAPの2027年問題(2025年問題) に対してのアプローチの側面もあるのかなと感じました。

また、今後SAPはGravitonを使用することで、分析ワークロードのパフォーマンスが最大35%向上し、CO2排出量やCO2の影響を推定45%削減することを目指しているとのことです。

このあたりの話からも、電力消費 は CO2 排出量に直結するため、グローバル企業としてSAPやAWSは環境問題への取り組みを世の中に示すことも重要だと改めて認識しました。