エンタープライズクラウド事業部の黒野です。
re:Invent 2023のMonday Night Liveにて、Amazon ElastiCache ServerlessのGAが発表されましたので、セッションに参加してきました!

スピーカー

  • Abhay Saxena
  • Yaron Sananes

セッションレベル

  • 300 – Advanced

セッション概要

Come learn about the recently announced Amazon ElastiCache Serverless.
With ElastiCache Serverless, you no longer have to provision, plan for,
or manage your cache cluster capacity. ElastiCache Serverless helps you
get started in under a minute with a distributed in-memory cache and
instantly scales in and out to support even the most unpredictable application
traffic patterns. In this session, learn how ElastiCache Serverless works
and how it can help you accelerate application performance.
最近発表された Amazon ElastiCache Serverless について学びましょう。
ElastiCache Serverless を使用すると、キャッシュ クラスターの容量をプロビジョニング、
計画、管理する必要がなくなりました。 ElastiCache Serverless を使用すると、
分散型メモリ内キャッシュを 1 分以内に使用し始めることができ、即座にスケールインおよび
スケールアウトして、最も予測不可能なアプリケーション トラフィック パターンにも対応できます。
このセッションでは、ElastiCache Serverless がどのように機能するか、
またそれがアプリケーションのパフォーマンスを高速化するのにどのように役立つかを学びます。

セッション

キャッシュとは

データに対するリクエストをより迅速に処理できるようにデータを保存するハードウェアまたはソフトウェア コンポーネントです。

  • 解決するべき問題として、動的なスケールアップ、スケールダウン、スケールアウト、スケールインメモリ、CPU、ネットワークのいずれかまたはすべてによる拡張性
  • 高可用性とシームレスなクライアント エクスペリエンスを提供する
  • 費用対効果を維持する

Elasticache for redisとは

  • シンプルで柔軟な API
  • レプリケーションとスケーリングの組み込みサポート
  • インメモリデータ構造

Elasticache for memcachedとは

  • シンプルなキーバリューのキャッシュ
  • 超高速パフォーマンス

ElastiCache Serverlessとは

ElastiCache ServerlessとはElastiCacheのServerless版となります。
そしてElastiCache Serverlessの特徴として、以下の点が上げられています。

  • 1分以内にキャッシュを作成します
  • 従量課金制の料金設定
  • AWS容量管理なし
  • 99.99%の可用性 SLA
  • p50で700マイクロ秒、p99で1.3ミリ秒
  • 最大5 B のストレージ
  • 単一のエンドポイント
  • PCI-DSS、SOC準拠、HIPAA準拠

また、以下の点も特徴としてあげられていました。

  • すべてのキャッシュで 99.99% の SLA
  • 自動かつ透過的なソフトウェア更新
  • 保存時および転送時の暗号化
  • 自動バックアップ
  • PCI-DSS および SOC/ISO を含む、すぐに使用できるコンプライアンス。 HIPAA 適合

ElastiCache Serverlessを使用することで、キャパシティプラニングが不要となり、
以下に記載するようにインフラ部分の管理が不要となりました!

  • アプリケーションに影響を与えることなく、トラフィック需要を満たすために垂直方向と水平方向に拡張します
  • メモリ、コンピューティング、ネットワークを監視します

エンドポイントについて

これまでのElastiCacheでは、リード、ライトのエンドポイントがありましたが、ElastiCache Serverlessになりエンドポイントが単一となります。

  • 単一のエンドポイントに接続する
  • クラスタトポロジが検出されない
  • ノード障害およびスケーリング時に再接続なし

料金について

初期費用は無く、従量課金制でのしようとなります。
詳しくは以下の公式料金サイトに記載があります。

  • データ ストレージは GB 時間単位で請求されます
  • リクエストは ElastiCache Processing Unit(ECPU) 単位で課金されます

https://aws.amazon.com/jp/elasticache/pricing/?nc1=h_ls

まとめ

  • これまで管理が大変であったインフラ部分がServerless版になり、運用が楽になるかと思います!
  • 料金については従量課金制ですがワークロードにあった選定は必要となるので、確認が必要になるかと思っています。
  • まだまだ、使用できておらず把握できていない情報も多いのですが、今後良い製品となって当たり前になってくれると嬉しいなと思います。