はじめに

クラウドインテグレーション事業部の嶋﨑です。
今回は親ドメイン(他社管理ドメイン)を移行せずにRoute53でサブドメイン設定をする方法について紹介いたします。

前提条件

・EC2インスタンスにEIPを割当済
・お名前.comで親ドメインを作成済

参考記事
親ドメインを移行しないで Amazon Route 53 を DNS サービスとして使用するサブドメインを作成する – Amazon Route 53
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/Route53/latest/DeveloperGuide/CreatingNewSubdomain.html

手順

1.サブドメインのRoute 53ホストゾーンを作成

ドメイン名につけたいサブドメインを含むドメイン名を入力
subの部分がサブドメインになります
パブリックホストゾーンのまま作成します

作成するとNSレコード、SOAレコードが作成されます

2.親ドメインでNSレコードを登録する※今回の例ではお名前.comを使用しています。

作成されたNSレコードを、現在の親ドメインのDNSレコードに追加します※以下のような画面になります

設定値は以下になります

- ホスト名：sub
- TYPE:NS
- TTL:900 ※TTLはTime To Liveの略称です。パケットの有効期間を表す値となり、数値が小さいほどレコードの保持時間が短くなります。60～86400 の範囲で設定が可能です。
- VALUE:Route53で作成したNSレコード※4つ作成されているので4つ追加します

3.EC2と紐付け

Amazon Route 53で作成したホストゾーンにレコードを追加します

設定値は以下になります

- レコード名: 空欄
- レコードタイプ: A -IPv4アドレスと一部の~
- 値: 対象サーバーのEIP
- TTL (秒):300
- ルーティングポリシー:シンプルルーティング

レコード作成を選択

以上で設定は完了になります。

4.反映確認

最後に設定が正しく反映されているか確認します

ホストゾーンに戻り[レコードをテストする]を選択

レスポンスを取得します

設定したEIPのパブリックIPが返却されているか確認します

設定したEIPが返ってきたので正しく反映されていますね！！！

以上の手順を実行することで、他社の親ドメインを移行せずに、Amazon Route 53を使用してEC2インスタンスにサブドメインを設定することができます。