SSM Agent のバージョン 2.3.50.0 以降、エージェントはマネージドノード上にルートまたは管理者アクセス許可 (ssm-user と呼ばれる) のあるユーザーアカウントを作成します。(2.3.612.0 より前のバージョンでは、SSM Agent が起動または再起動するときにアカウントが作成されます。2.3.612.0 以降のバージョンでは、マネージドノード上でセッションが開始されるときに ssm-user が初めて作成されます)
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/session-manager-prerequisites.html
SSM Agentのセッションを初めて開始したとき、またはSSM Agentを起動するときにssm-userが作成されるとのことです。今回はこれを確認していきます。
なお、AMIはAmazon Linux 2023を使用しました。
事前確認
バージョンによって作成されるタイミングが異なるとのことなので、まずはSSH接続し、SSM Agentのバージョンを確認します。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/ssm-agent-get-version.html
[root@i-xxxxxxxxxx ~]# yum info amazon-ssm-agent Installed Packages Name : amazon-ssm-agent Version : 3.3.380.0 Release : 1.amzn2023 Architecture : x86_64 (中略) [root@i-xxxxxxxxxx ~]#
上記バージョンの情報から、今回はセッションが開始されるタイミングで作成されることが推測できます。
変更箇所のbackup取得
[root@i-xxxxxxxxxx ~]# cp /etc/group /etc/group_backup
まずは変更がある箇所のbackupを取得します。のちにこれを差分比較の対象にします。
SSM Agentでログイン
次にSSM Agentを使ってログインをします。今回はコンソールのSSMから入ります。
セッションを開始すること(それによってユーザーが作成されること)が目的なのですぐセッションを終了します。
差分確認
再度SSH接続し、backupをとった箇所に差分が出ているか確認します。
[root@i-xxxxxxxxxx ssm]# diff /etc/group /etc/group_backup xxxx < ssm-user:x:00000: [root@i-xxxxxxxxxx ssm]#
上記の通り、ssm-userが作成されていることを確認できました。
念のため、ログも確認します。
ログ確認
マネージドノードの SSM Agent ログは以下の場所で確認できます。
/var/log/amazon/ssm/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/ssm-agent-logs.html
/var/log/amazon/ssm/
にあるamazon-ssm-agent.logを確認します。
2024-00-00 00:00:00 INFO [ssm-session-worker] [asano-test-xxxxx] [DataBackend] [pluginName=Standard_Stream] Starting command executor 2024-00-00 00:00:00 INFO [ssm-session-worker] [asano-test-xxxxx] [DataBackend] [pluginName=Standard_Stream] Successfully created ssm-user 2024-00-00 00:00:00 INFO [ssm-session-worker] [asano-test-xxxxx] [DataBackend] [pluginName=Standard_Stream] Successfully created file /etc/sudoers.d/ssm-agent-users 2024-00-00 00:00:00 INFO [ssm-session-worker] [asano-test-xxxxx] [DataBackend] [pluginName=Standard_Stream] Successfully changed mode of /etc/sudoers.d/ssm-agent-users to 288
上記の通り、ユーザー作成されている形跡があることを確認できました。
[root@i-xxxxxxxxxx ~]# ls -la /etc/ |grep group -rw-r--r--. 1 root root 730 Jun 00 00:00 group -rw-r--r--. 1 root root 713 Jun 00 00:00 group- -rw-r--r--. 1 root root 713 Jun 00 00:00 group_backup [root@i-xxxxxxxxxx ~]#
また、上記のようなコマンドで同時刻にファイルが変更されていることも確認できます。