はじめに

 こんにちは!DX開発事業部の林です。

 パシフィコ横浜ノースで開催されている Google Next Tokyo ’24 の1日目に参加しました。

 文系未経験の新卒エンジニアが参加しても非常に多くの学びがあったので、「未経験だから……」「この分野は詳しくないし……」と思って尻込みしている新人エンジニアの背中を押すようなブログを書きたいと思います。


なぜ初心者こそイベントに行くべきなのか

 イベントには知識や技術が豊富なエンジニアが集まるところだから、自分は行けないかな……と思っていませんか?なんと、違います!!知識や技術が豊富なエンジニアが集まるところだからこそ、初心者が行くべきなのです。あなたが”強い”エンジニアになりたいと思っているならば、すでに”強い”人に話を聞くのが一番効率がいいです。

 意欲のある”強い”エンジニアに会える場所、それが”イベント”というものなのです。

 ちょっと行きたくなってきましたか?では、もう少し具体的に見ていきましょう。

 

①見える地平が広がる

 新人エンジニアは右も左も分からない状態で世界に飛び込んで行きます。「なにもわからない」という状況が続くのは怖いですよね。そこで私たちはなんとか自力で知識をつけようとします。しかし、頑張ってもうまいこといかないし、「わかった感じ」に乏しい。余計に焦って、「私はエンジニアに向いていないんじゃないか」と思い詰めてしまう……誰もが通る道ですが、誰もが通るからといって辛いことに変わりはありません。

 イベント参加時点で何も分からなくても問題なくて、その世界を体感するということがとても重要です。「なにも見えない」を「あそこになにかあるらしい」に変えるのがイベントなのです。

 基本的に情報の滝なので、最初のうちはプロダクトを追うので精一杯だと思いますが、それだけでも十分意味のあることだと思います。事例紹介のセッションを聞いて、「このプロダクト、こんなこともできるんだ!」と知り、興味をもつことで、次になにを勉強したらいいかを決められるようになりますね。

 Google Cloudブースでは、Gemini活用ガイドや生成AI活用事例集などの冊子も配布されていました。要チェックです。

 

②生の情報を簡単に手に入れられる

 ぶっちゃけ話が聞けるのも、イベントのいいところです。すべてのプロジェクトが最初から最後までスムーズに進むわけではありません。そこで出てくる「うまくいかなさ」に必聴要素が凝縮されています。「なにが原因だった?」「なぜこのサービスを選んだ?」「どうやって解決まで導いた?」様々な苦労話はプロダクトの理解はもちろん、プロジェクトがどう動いていったのかを追体験できる貴重な機会です。

 会場では、セッション後に登壇者の方へ直接質問できるブースが用意されていました。かなり濃い話を聞けるチャンスなので、臆せず活用しましょう。

【小話 面白かったセッション】

三菱地所株式会社 伊東俊哉様『プロジェクト間での分析を可能にした高セキュリティな企業データ分析基盤の構築と生成AIの活用』https://cloudonair.withgoogle.com/events/next-tokyo-24?talk=d1-da-05

 データ分析環境構築前にすでに山積みの問題が…… これらをどう改善していったのか丁寧にお話いただけてこれだけでもかなり興味深かったのですが、その後の環境構築のお話も濃密で、とても充実したセッションでした。

 引越し魔なので、BigQueryとVertex AIを組み合わせた物件検索のお話が印象に残っています。

 

③わかりやすい説明

 何かを学ぶとき、公式ドキュメントを読むのが一番良いのですが、なかなか読み解けない難解なものもあります。初心者であればなおさらです。

 そういうときは、迷わず初級レベルのセッションを聞きましょう。セッションや講演では登壇者の方が、実際の業務で培ったノウハウを噛み砕いて説明してくれます。特に、大規模イベントの不特定多数が来場する場面では、見ている人全員に伝わりやすいように、平易な言葉を用いて資料を準備されていることが多いです。

 初心者が完璧に理解するのは難しいですが、セッションでわからなかった部分を勉強していくだけでも、大きな実りになると思います。


おわりに

 イベントは視野が広がります。ひとりで勉強していては出会えなかったであろうなにかが、そこにあります。得られるものがあまりにも多いので、自分では力不足だと思って行かないのは本当にもったいないです。

 私も実際に行って、本当に多くの学びを得たと思います。薄い理解しかできなかったとしても、それがあるのとないのとでは全然違うことを実感しています。(Google Next Tokyo ’24 に参加して、Google Cloud、触ってみたい!このプロダクト、面白そう!と思いました。Google熱が高まるばかりです)

 迷っているならば、とりあえず行ってみましょう。どんなイベントでもいいです。必ず、新しいなにかを得られるはずですよ。