こんにちは!MSPの江崎です。今日は、エンジニアの皆さんにぜひ知っておいてほしい、腰痛にまつわるちょっと笑えない話をシェアしたいと思います。実は先日、腰痛が再発して入院する羽目になりました。これは他人事ではなく、誰もがなり得る「腰痛」についての体験談とTipsです。(41歳男性です)

腰痛、再び降臨

エンジニアの皆さん、長時間のデスクワーク、気づけば一日中座りっぱなしってことはありませんか?気がついたら朝から晩まで同じ姿勢で作業に没頭、なんてのはもう日常茶飯事ですよね。私も、かつての腰痛で痛い目に遭ってからは、リハビリに通い毎日ストレッチを欠かさずやっていました。これで安心…と思っていたのに、腰痛は再びやってきました。しかも前回よりも痛さのバージョンを上げて…。

初の救急車要請

今回の腰痛は、前回よりもタチが悪くて。前日の夜に「あれ、ちょっと腰が重いな、疼くな…」と感じたのが運の尽き。念のためストレッチをして就寝したんですが、夜中にはもう激痛で動けなくなってしまいました。深夜、家族が寝静まった家の中で動けなくなり、何とか自力でともがきましたが、あまりの激痛に「いやもう、これは洒落にならん」と、人生初の救急車を呼ぶことに。初めて救急車に乗りましたが、痛みに耐えるだけの時間で、正直あまり記憶がありません。ただ、軽く心が折れていた中で、救急隊員の皆さんに迅速かつ丁寧に助けてもらえたことには感謝です。

緊急入院

深夜4時の救急病院に運ばれてからは、レントゲンの体位を変えることすらできない状態で、これまた人生初の入院です。検査のためにストレッチャーに自力で移ることすらできなかったので、よくTVで見る大人4人くらいで「1・2・3でバッ」と移される始末(その度に腰に激痛が走って悶絶…)。

初の入院生活

診断結果は軽度のヘルニア(手術はしなくて良いという意味での軽度で痛みは重度..)最終的に3日間入院し4日目に晴れて退院したのですが、経過は以下のような感じです。

経過 状態 治療
1日目 ベットで寝たきり状態。寝返りも打てないし体を起こすことすら不可能。 絶対安静が条件。痛みが引かないとリハビリもできないのでマッサージのみ。投薬は痛み止め・胃薬。
2日目 ゆっくりだが体を起こしたり、座ったりすることができる。がまだ腰に負担が大きい直立の体勢は不可能。病院食が角度的に見えないくらい倒した状況がデフォルト。 MRIを実施。狭い空間+大音量の電子音の検査は苦行の30分。大きな異常はないが、一部に怪しい箇所あり。
3日目 ベッドの淵に座れるようになり、そこから立てるまで回復。ブロック注射後は補助ありで歩けるようになり、午後には補助なしで短い距離を歩けるまでに回復。 MRIで特定した箇所にブロック注射を実施。針で神経をゴリゴリされている感覚で悶絶した1分間。リハビリで歩行が可能に。
4日目 慎重な動きが前提だが、一人で補助なく歩け、日常的な動作も痛みなくできる状態まで回復。 補助道具としてコルセット支給してもらう。ずっと装着ではなく不安がある時やどうしても回避できない業務の際などに使用する予定

ブロック注射とは(※1)

ブロック注射…どこかで聞いたことがあるような(なんかとても痛いって誰かが言ってたような?)程度の知識でしたが、「背に腹は代えられない」ということで治療を受けることにしました。

ブロック注射は、痛みを感じる神経の近くに麻酔薬を注入し、神経の興奮を一時的に抑えることで痛みを軽減する治療法です。局所的に作用するため、全身への影響が少なく、迅速に効果を感じられるのが特徴です。ブロック注射の効果は一時的ですが、痛みの悪循環を断ち切り、血行を改善して痛みを起こりにくくする効果があります。

ぎっくり腰の治療の一つとして「日にち薬」が言われるのは、安静にしておくことである程度までは治るが、その間の痛みを軽減するためのもの。その期間をブロック注射で一時的に麻痺させて痛さから来る筋肉の無駄な硬直などを抑えることで患部の症状を和らげる効果がある。という認識をした。

今回の私は、背骨の痛めている箇所近くの神経に実施したので、悶絶級の痛さでした。麻酔はなく、神経を注射器でグイグイ押されたり引かれたりする感覚で涙が出ました。

腰痛から学んだ人生の気づき

今回の腰痛騒動で、いくつか大切なことに気づかされました。普段はシステムの安定稼働に全力を尽くしているインフラエンジニアの私ですが、どうやら自分自身のメンテナンスには少し手抜きがあったようです。

人間。なんて無力なんだ

腰痛初日、寝たきりで何もできない自分を見て、正直なところ無力感でいっぱいでした。トイレにも行けないなんて、どこかのエラーにでもかかったかのような状態。普段、当たり前にしていることがいかに大切か、改めて考えさせられました。普通に歩けること、家族と過ごせること、自由に行きたいところに行けること…これらがどれだけ貴重かを痛感しました。今回の腰痛は大病ではないけれど、この気づきは何よりの収穫だったと思います。

何事も予防が大事。自分の体にもっと興味を持とう

前回の腰痛からリハビリに通い、ストレッチもしてきたけれど、正直なところ自分の体について全然理解していなかったなと反省しました。頭ではわかっていながら、現状が健康なことに甘えていたんです。体は毎日私を支えてくれている「インフラ」そのもの。もっと興味を持って、大切にメンテナンスしないと、体も文句の一つや二つ言ってきますよね。これからは、体もきちんとメンテナンスしていこうと思います。

腰痛再発防止のための私の5ルール

今回の腰痛騒動を教訓に、再発防止のためのルールを自分に課すことにしました。インフラエンジニアとしてのシステム管理と同じように、自分の体もきちんとメンテナンスしていくためのルールです。これを守れば、きっと次の「腰痛3.0のアップデート」は避けられるはず!

1. 朝起きたら軽めのストレッチ

まずは朝の「システム起動チェック」。寝起きの体をほぐすために、軽めのストレッチをすることにしました。しっかりと準備運動をしておけば、1日のパフォーマンスも向上します!

2. 軽めの散歩

次に、軽めの散歩を追加しました。体を少しずつ動かして、稼働状況を確認します。朝の散歩でしっかりと「血流」が流れるようにしておくと、その後の活動もスムーズです。

3. 45分ごとにアラームを設定

これからは、45分ごとにアラームを設定して、同じ姿勢での長時間作業を防ぎます。システムがクラッシュしないように、小まめにリフレッシュしながら作業を進めていきます。

4. 業務時間内のストレッチ

業務時間内にもストレッチを忘れずに。長時間のコーディングで体が固まってしまわないように、定期的に「メンテナンス」を行うことで、パフォーマンスを維持します。

5. 夜はマッサージガンで凝った箇所をマッサージ

最後に、夜の「システムシャットダウン」前には、マッサージガンを使って凝り固まった箇所をほぐします。これで1日の疲れをリリースし、翌日に備えるわけです。

腰痛防止の具体的対策

さて、ここで真面目な話です。エンジニアの皆さん、長時間のデスクワークが腰痛の原因のひとつなることは多いです。以下の具体的対策で、私の二の舞にならないように腰痛予防に役立ててください!

  1. 定期的なストレッチ
    • 腰回りのストレッチ
      • 例えば、立って片足を膝の上に置き、体を前に倒す「ハムストリングストレッチ」や、椅子に座って前屈する「座位前屈」など。ずっと座り姿勢だと腿裏が固まって柔軟性がなくなり、筋肉が引っ張られることで腰に負担をかけることも多いんだそう。なのでこれを1時間ごとに行うと、腰への負担を軽減できます。まぁ、エンジニアなら「1時間ごとに休憩」って言われても、気づけば4時間、5時間経ってることもしばしばですが…。アプリのタイマーを設定しておいて無条件に画面の表示させるのも対策のひとつですね!
  2. 正しい姿勢を保つ
    • 椅子の高さ調整
      • 椅子の高さを調整して、膝が90度に曲がるようにし、足全体を床にしっかりつけるようにしましょう。フットレストなども使用すると尚良いと思います。やりがちなのが、ディスプレイに顔を近づけるために前のめりになること。気づけば椅子の端っこに座ってるなんてこと、ありませんか?
    • モニターの位置
      • モニターの上端が目の高さと同じになるように設定し、首を前に突き出さないようにします。エンジニアあるあるで、複数モニターを使っていると、どうしても首が左右に傾いて負担がかかることも。モニターアームなどを使って、調整するのがベストです。
  3. 適度な休憩と運動
    • 休憩の取り方
      • 1時間ごとに5分ほどの休憩を取り、軽いストレッチや歩行を行いましょう。「あと1行だけ、もう少しだけ」ってついつい続けちゃうのも分かりますが、適度に体を動かすことが肝心です。
    • 定期的な運動
      • ウォーキングや軽いジョギング、プールでのエクササイズなど、全身を使った運動を週に2〜3回取り入れると、腰痛の予防に効果的です。エンジニアの皆さん、家からオフィスまでの移動だけじゃ運動不足ですよ!
  4. 体のケアと意識
    • 姿勢チェック
      • デスクワーク中の姿勢を意識し、背筋を伸ばし、肩の力を抜くことを心がけましょう。「背筋を伸ばして仕事するなんて、無理ゲーじゃない?」という方も、たまに自分の姿勢を振り返るだけでも効果がありますよ。もしくは自然と姿勢を矯正してくれるチェアなども効果的ですね。
    • 腰痛対策グッズ
      • サポート付きの椅子や、腰用クッションなどのグッズも有効です。腰痛対策の座布団を使ってみたら意外と快適で手放せなくなった…ってのもあるあるです。

ちなみに!アイレットのオフィスチェアめっちゃいい椅子なんです!

私が所属するアイレット大阪オフィスのチェアは、なんと「ハーマンミラーのアーロンチェア!!!!!!」一度座ると他の椅子には戻れないほどの快適さ。会社がエンジニアの働く環境を大事にしてくれているのが伝わります。各拠点で椅子は異なりますが、どのオフィスもエンジニアを支える快適な椅子が揃っています。

まとめ

今回の教訓として、日常的なケアが重要であると改めて感じました。腰痛になると文字通り要な部分なのでライフスタイルに多大な影響を与えます。皆さんも腰に少しでも違和感を感じたら、早めに対策を講じてくださいね!

「たかが腰痛」と思わず、体からのSOSを見落とさずにしっかり対策して、快適で幸せなエンジニアライフを送りましょう。それではまた次回!

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