アイレットデザイン事業部デザイナーの梶原です。
アイレットデザイン事業部では「INSIDE UI/UX」と題して、所属デザイナーとエンジニアがデザイン・SEO・アクセシビリティ・UI/UXなどそれぞれスペシャリティのある領域に対する知見を幅広く発信しています。
今年7月に「UX検定基礎」というUI/UXに関わる検定を受験し、無事に合格することができました!
そこで今回は検定の概要や勉強方法などについて紹介していきます。
「UX検定基礎」とは
UX検定基礎は、UX向上の取組みに向けたマインドセットと知識を学ぶことができる資格です。
今年3月に「HCD基礎検定」を受験し無事に合格できたので、次のステップとしてUX中級者向けのこちらの資格に挑戦してみました。
受験資格や実務経験は必要ないため、普段UXに関わる業務を行なっていない方にもおすすめ出来る資格となっています。
事項 | 詳細 |
---|---|
主催 | 一般社団法人UXインテリジェンス協会 |
実施時期 | 原則年3回 |
受験資格 | 特になし |
実施形式 | 選択問題100問 100分(単一選択式)PCからの一斉オンライン受験 |
受験料 | 一般 10,890円 |
勉強方法
「UX検定基礎」は公式サイトに例題が数問掲載されているのみで、一般に販売されている過去問の教材や問題集等はありませんでした。
ネット上にアップされている受験記を参考にしたところ、公式HPに記載されている推奨図書を一通り読むやり方をおすすめされたので、ひとまず全て購入して読むところから始めました。
「アフターデジタル2 UXと自由」
この本ではあらゆることがデジタル化された社会構造を「アフターデジタル」が主題となっています。デジタル先進国である中国の事例を基に、今後は行動データやデジタルデバイスを使用した顧客接点などをどう活用していくかについてまとめられていました。
UX事例として、スターバックスや中国の通販サイトのアリババのサービスが挙げられていたりなど、親しみやすい内容で楽しく読むことができました👍
「UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論」
この本ではUXの取り組みで顧客体験を最大化させる『UXグロースモデル』をコンセプトとして、「組織が『UXグロースモデル』を実現するにはどうすればいいか?」ということを一から事細かく実践形式で記載していました。
これまで個人がUXのスキルを伸ばしていくやり方をメインに学んでいたので、組織としてどうUXを実現するかについてまとめてあったのが新鮮で興味深かったです。 (難易度は結構高めでした)
「ユーザビリティエンジニアリング第2版 ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法」
この本では良いUXを実現するための手法としてのユーザー中心設計と、それの実践方法が具体的に紹介されていました。
「UX検定基礎」はUXを実現するための手法を問う問題が多かったのですが、それもこの本で大体カバーできそうな印象でした。
ユーザーインタビューのテンプレート文が載ってたり、ユーザーテストの実践フローが載ってたりとすごく実践的で分かりやすかったです。
勉強期間は1ヶ月半ほどで、課題図書を読みつつ、知らない単語をスプレッドシートにメモしていくというやり方で進めていました。また単語の意味は全てChatGPTに出力してもらいました🙏
今回初めて資格勉強にAIを組み込んでみたのですが、かなり時短になったのでこれからも継続していこうと考えています。
受けてみての感想
結果が通知されるまでには約3週間ほどかかりました。
無事合格できて一安心しました…!
今回の試験を通して感じたのは、試験時間の配分がもう少し工夫できたのではないかという点です。
100分で100問分答えていかなければならない焦りもあって、後半は時間がギリギリになり、見直しに十分な時間を割くことができませんでした💦
今度は試験時間を意識した問題演習を繰り返し行い、余裕を持って解答できるように準備していきたいです。
また今までは業務の中でもUXを意識するようにはしていましたが、どこまで自分がUXについて理解できているのかがいまいち掴めていませんでした。
今回試験を受けることで自分の理解度を客観的に確認することが出来たので、受験して良かったと感じています!
引き続きUXの知見を深めていき、ユーザーにの視点に立って物事を考えられるデザイナーになれるよう学習を続けていく予定です。