はじめに

Global Solutions事業部の緒方です。
AWS re:Invent 2024に現地で参加しています。
今回は[IMP102 | Unlocking education equity with AI]に参加しましたので内容を紹介します。

AWS re:Invent 2024とは

AWSが主催する年次カンファレンスで、主にクラウドコンピューティングに関する最新情報を発表し、エンジニアに限らず様々なロールの人や様々な業種の企業が集う大規模イベントです。2024年は12月2日から12月6日にかけて、アメリカ・ラスベガスで開催されます。

セッション

セッション概要

IMP102 | Unlocking education equity with AI
Learn how AI is powering equitable education around the world in this inspiring session. Discover how AWS AI/ML services enable educators and learners to reclaim agency by automating routine tasks, personalizing learning, and providing data-driven insights. Explore real-world use cases from trailblazers Code.org and Scratch about cutting-edge AI solutions that tailor learning experiences to the unique needs of educators and learners. Reimagine the possibilities and unleash AI’s potential to create equitable, personalized learning experiences that empower learners.
この刺激的なセッションでは、AI が世界中で公平な教育をどのように推進しているかを学びます。AWS AI/ML サービスが、日常的なタスクの自動化、学習のパーソナライズ、データに基づく洞察の提供によって、教育者と学習者の主体性を取り戻す方法を学びます。教育者と学習者の独自のニーズに合わせて学習体験をカスタマイズする最先端の AI ソリューションについて、先駆者である Code.org と Scratch の実際のユースケースを調べます。可能性を再考し、AI の潜在能力を解き放ち、学習者を支援する公平でパーソナライズされた学習体験を生み出します。

Eric Rosenbaum, Director of Scratch Lab, Scratch Foundation

Aanya Niaz, Global Education Equity Leader, AWS

Karim Meghji, Chief Product Officer, Code.org

AWSが主導した教育分野におけるクラウドテクノロジーの社会的影響についての話がされました。教育現場でAIがどのように活用されているのか、具体的な事例とともに紹介されました。

また、教師の負担を軽減し、採点業務の効率と効果を向上させるためのAIティーチングアシスタントについて説明がありました。すでに1万人以上の教師と数百万人の生徒が恩恵を受けているとのことで、教師が本来注力すべき指導に集中できるようになったと強調されていました。

また、Amazon PollyやAmazon Translateが子供たちの創造性を広げる事例のデモがありました。Scratchはすでに1億人のユーザーと10億件のプロジェクトを達成しており、AI技術の導入がさらなるクリエイティブな学びを支えていると述べました。

全体で強調されていたのは、AIの安全性と公平性が大切で、子供たちに安全で効果的な学びの場を提供するためにユーザーの声を反映させることが不可欠であるとのことでした。

教育現場ではAIがますます活用されると思いましたが、その実現には倫理的な配慮など、慎重な使い方を考えることが求められることを再認識させられるセッションでした。

セッション内容

健康、災害対応、環境、教育など、さまざまな分野でクラウド テクノロジーがどのように使用されていて、特に教育においては、ケニアのJacaranda Healthの取り組みで使用していると例を挙げられていました。この取り組みでは、クラウドを使用して妊婦に正しい情報と正しいアドバイスを提供しているそうです。
全体を通して、教育の公平性について言及する機会が多く、個人の背景に関係なくすべての学習者が教育とその機会にアクセスできるようにすることであると述べていました。

教育を受けるために、そのコストや家庭の環境が障壁となる例は日本でも身近にあるのかなと思いました。その障壁をまず認知することが大事かもしれないですね。
また、AWSはクラウドの学習について、Skill Builder、AWS AI/ML奨学金、Amazon Future Engineerなど、さまざまな教育の機械の提供に取り組んでいることを紹介していました。

教師が苦手としていることの紹介がありました。ここ数年、大きく割合は変わってないようです。私の学生時代でも、それぞれの学習の定着度に合わせた授業というのはされていなかったと思います。基本はできないとおいていかれていた気がします。そこで、苦手なことへの対策として、AI ティーチングアシスタントが紹介されました。
デモでは、AIティーチングアシスタントがどのように機能するかを示し、教師が学生の成果物を確認し、フィードバックを提供し、スコアを送信できるようにサポートしていました。

このように、AIが教師にとってかわるのではなくて、サポートして教育の成果を高めていく使用方法を推奨していました。

また、Scratch で子供たちが作成したプロジェクトが例として紹介されていました。Scratchは1 億人を超えるユーザーと 10 億のクリエイティブ プロジェクトが作成された Scratch の普及と、Scratch の機能においてAmazon PollyやAmazon Translateなどが重要な機能を提供していると述べていました。

最後の方に、子どもたちの学習とAIの付き合い方が紹介されていました。AIは、コードの説明をしてくれるものなのか、コーディング時のアシスタントなのか。 個人的には、創造の楽しみがあるといいと思うので、アシスタントの機能になっていってくれたらいいのかなと思いました。

さいごに

このセッションではこどもの教育がピックアップされていましたが、誰にとっても教育が簡単に手の届くものであることが大事ですよね。今後も情報は追ってみたいと思います。

個人的に教育とAIに興味があったのでこのセッションに参加できてよかったです。