この記事について
今回は2025年3月1日(土)に池袋で開催された JAWS DAYS 2025 についての参加報告です。去年に引き続きボランティアスタッフとして参加しました。この記事ではボランティアスタッフで参加するとどんなことをやってるのか、をメインにまとめました。今年の JAWS DAYS のテーマは “connecting the dots” です。さてさて、どんな出会いや繋がりがあったのか。お手隙の際にでも読んで頂けたら嬉しいです。
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JAWS DAYS 2025 について
JAWS DAYS は Amazon Web Services のユーザグループである JAWS-UG が主催し、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 の後援で行われる JAWS-UG 最大のイベントです。年に一度開催され、多くのセッションやLT、スポンサーブース、その他にも色んな企画があって1日中楽しめるイベントになっています。今年は、去年に引き続き池袋サンシャインシティで開催されました。セッションの内容はYouTubeでも視聴できるようなのでぜひ御覧ください。
JAWS DAYS 2025 にボランティアとして参加した理由
去年のJAWS DAYSにはじめてボランティアスタッフとして参加しました。その際、普通に参加してセッションやLTを聞いて帰るのとはまた異なる体験ができて、ちょっとした充実感がありました。またAWSのセミナーやJAWS-UGをはじめとする勉強会には視聴する立場で参加する事が多く、色んな知識や気づきを頂いてばかりだったので、何かしらの支援やサポートできるといいなと思っていました。そんな事もあり、今回のJAWS DAYS開催の案内を見た時に『もう一度ボランティアで参加したいな』と思い、申し込みしました。
申し込みからイベント当日まで
ボランティアスタッフの申し込みはJAWS DAYS 2025のサイト内で行われていました。2024年12月中旬だったかと思います。自分はX(旧Twitter)でボランティア募集開始の投稿を見つけてすぐに申し込みました。今年のボランティアスタッフの募集は100名を目処ということでした。意外と人気のようですぐに埋まってしまうみたいです。
その後、JAWS DAYS 2025 のイベント自体への申込みを行います。ボランティアスタッフも他の参加者と同じようにJAWS DAYS 2025への申し込みが必要になります。
申込みをするとしばらくしてJAWS-UGで使用しているSlackワークスペースへの登録案内がメールで届きました。自分は以前から登録しているのでワークスペースにアクセスすると当日スタッフ用のSlackチャンネルに追加してもらっていました。これが2025年1月頃でした。
Slackに入ると関連する資料なども共有されていてそこで当日のシフト表も確認ができました。自分は SESSION_Aの司会(A1~A6)
が担当でした。難しいことは無いとわかっていても、人前で話すのかと少しビビりました。
Slackワークスペースへの登録まで済むと、この後の連絡は基本Slackになります。
2月にボランティアスタッフ向けのオンライ説明会が開催されました。ここで大まかな概要や役割、当日のスケジュールなどを説明してもらいます。資料も用意していただいていたのでわかりやすかったです。
後は当日遅刻しないで参加するのみです。
当日のスケジュール
ボランティアスタッフの朝はちょっと早くて8:15までに会場に行く必要があります。去年は池袋に前泊したんですが、今年は前泊なしで当日移動する事にしました。自分は東京から少し離れた地方に住んでいるので当日は始発の新幹線に乗って池袋まで向かいました。
会場に到着すると実行委員さんらと一緒に15分くらいのスタッフMTGがありました。またボランティアスタッフさんが沢山いてびっくりです。ただ同じ会社の人も何人かいたので安心しました。その後、ボランティアスタッフ用のTシャツなどを受け取り荷物を預けたりと開場の準備をしました。9:00にイベントが開場し、9:50からオープニングで、10:00~10:50 のキーセッションを聞きながらトラックAの準備などを行っていました。
司会を担当したセッション
Time | Track | タイトル | 登壇者 |
---|---|---|---|
11:00~11:20 | A-1 | IAMのマニアックな話 2025 IAMのベストプラクティスは5年間でどう変わったのか? |
佐々木 拓郎さん |
11:30~11:50 | A-2 | 開発組織を進化させる! AWSで実践するチームトポロジー |
岩本 隆史さん |
12:00~12:20 | A-3 | Sonnet de ソネット。 | 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 早川 寛尚さん |
12:20~12:40 | A-4 | 三度の飯よりCognito | Japan Digital Design株式会社 髙橋 祐平さん |
12:40~13:00 | A-5 | AWSで支えるWeb3アーキテクチャ:事例からみる実践と学び | 長根尾 貴仁さん |
13:10~13:50 | A-6 | AWSではじめるWeb APIテスト実践ガイド 品質とセキュリティを支えるためのポイント |
川崎 庸市さん |
11:00~14:00 まではボランティアスタッフとしてトラックAで司会を担当しました。トラックAの前の方で待機していたのである程度発表された方々の話は聞いていたんですが、最後の方は司会の対応をするので参加者からスタッフに気持ちを切り替えました。
司会はあらかじめ用意してもらった案内文を指定された時間(セッションの開始時と終了時)に話すというだけで難しいことは無かったです。ただみなさんセッションを聞く準備をしていたり、聞き終わって前の方を見ている中だったのでやはり緊張しました。それでも大きな間違いをしないで役割を終えることができて良かったです。
ボランティア終了後に視聴したセッション
ボランティアスタッフとしての役割が終わった後は通常の参加者と同じように気になるセッションを聞いていました。自分が視聴したセッションはこちらです。
Time | Track | タイトル | 登壇者 |
---|---|---|---|
14:10~14:30 | A-7 | Global Databaseで実現するマルチリージョン自動切替とBlue/Greenデプロイ | 矢野 純平さん |
15:40~16:00 | C-9 | ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜 | 宮崎 真衣さん |
15:40~16:00 | C-10 | 恒例!AWSエンジニアたちの怒涛のLT | 宇賀神 みずき(しょぼちむ)さん、荒巻 美南海さん、谷口 祐紀さん、高野 賢司さん、成本 海斗さん、菊地 信明さん、古野 俊広さん、高橋 尚久さん、淡路 大輔さん、川路 義隆さん、朴 総明さん、吉澤 巧さん、奥村 美生さん、山本 和司さん、Sheng Hsia Lengさん、疋田 宗太郎さん、福井 厚さん、鄭 昌浩さん |
17:20 – 19:30 | 懇親会 | 沼口 繁さん、新居田 晃史さん、鈴木 健斗さん、西橋奈央(えかてりーな)さん、そして参加者のみなさま |
どれも面白かったんですが、やっぱりAWSエンジニアたちの怒涛のLTは迫力がありますね。面白かったです。ぜひ来年も聞きたいなと思いました。
セッション終了後は懇親会があったので会社の人含め色んな方と話しをさせてもらいました。最近はすっかりオンラインのMTGが多く、名刺を配る機会は減っていたんですが、この日だけは色んな方と名刺交換をしてなんか懐かしかったです。
個人的に気になったセッション
A-3 Sonnet de ソネット
自分が司会を担当したトラックAで発表されていたSonnetの話しは非常に印象的で面白かったです。
A-3 Sonnet de ソネット
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 早川 寛尚さん
生成AIの基盤モデルであるSonnetを使ってソネットを作る。またそのソネットの内容に合う画像と音楽を生成して、最後に早川さんが読み上げるという内容です。そしてSonnetを使って作成したソネットで人は感動するのか?というテーマで発表されていました。そもそも自分は『Sonnet』も『ソネット』もちゃんとわかっていなくて、特に詩の方のソネットに関してはほぼ初耳でした。シェイクスピアという名前はもちろん聞いたことがあったんですが、ソネットという形式の詩がある、シェイクスピアはソネット形式の詩集を作っていた、というのは全く知りませんでした。このソネットを昔から好きだった早川さんがSonnetを使ってソネットを作ってみるという発想も面白いなと思いました。もちろん、基盤モデルであるSonnetの活用や技術的な所も興味はあるんですが、目的がしっかりとある、生成AIを使ってやりたいこと、実現したいことが明確にある、というのがいいなと思いました。生成AIを使ってこういう事をやりたい、自分はこれが好きなので生成AIを使ってやってみたい、こういった自分の趣味や嗜好の分野で生成AIを活用するとなると、やっていて楽しいんだろうなと思いました。自分も生成AIを活用できる対象を探してみたいなと思いました。
C-9 | ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜
ボランティアスタッフとしての役割が終わった後に視聴したセッションでは、この宮崎さんの話しが面白かったです。
C-9 ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜
宮崎 真衣さん
登壇された宮崎さんはABWGプログラムで採択してもらうために、様々なことに挑戦し、最終的に自分がやりたいと思うことが見つかったとおっしゃっていました。いろんな場に参加していろんなインプットを受け、その分沢山のアウトプットを残し、それらアウトプットに対してフィードバックをもらい、自分の知見になる。獲得した知見を元にさらにインプットを増やす。こういった自分なりの学習サイクルを確立するのは大事ですし大変な事だと思います。また話しを聞く中で気になるワードが沢山有りました。『趣味が感想Blog』、『巻き込まれ力』、『即答でYes』、『いい循環を作る』など。取り組み方や姿勢が基本的に積極的で、こういった所が成長する要因なんだと思いました。バイタリティというかパワーが凄いなと思う発表でした。
どこからともなく聞こえた『アーキテクトは説明責任がある』
会場内を歩いていた時に『アーキテクトは説明責任がある』という言葉が聞こえた。おおっと思って声が聞こえる方を見たら D-6 アーキテクチャ道場
からでした。このセッションには参加していないので実際どういう流れこういった話になったのかは分からないですが、設計する際に何故そうしたのかを説明できないといけない!というのはシンプルに刺さりました。ちゃんと聞いていたわけではないので文脈や意図を履き違えていたらごめんなさい。でも自分たちで決めたことを説明できないのはちょっと勿体ないですし大事な事だと思います。いい出会いのひとつです。
全体的な感想
今回のJAWS DAYS 2025では、今の会社の同僚や以前の会社の同僚、ボランティアスタッフの方々、またお客さんや一緒に100km歩いた仲間などなど色んな人との出会い、繋がりがありました。JAWS-UGの参加者初めAWSに携わる人達は色んな知識やスキル、経験をされている方が沢山いて、話しを聞いているだけで楽しかったです。
おまけ
池袋サンシャインを出た後は会社の方々についていき近くのお店で二次会でした。社外の方もいらっしゃって面白かったです。そして自分は終電で帰らないといけなかったのと、立ち寄りたいお店があったので21時に二次会を失礼させてもらいました。その後池袋でどうしても行きたかったラーメン屋に行って一人でシメのラーメンを食べて帰りました。最高に美味しかったです。
来年どこでやるのかわからないですが都合がつけばぜひ参加したいと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。