はじめに
この記事は、ラスベガスで開催されているGoogle Cloud Next 2025のセッション聴講記事です。
セッションタイトル:
Accelerate your code reviews with Gemini Code Assist in GitHub
全体的な内容としては、Gemini Code AssistとGitHubを連携して、開発のコードレビュー部分をスピーディーにする。という内容です。
開発生産性を最大限に向上させるには?
いざ、早速、Gemini Code Assistでコードレビュー部分を改善!
…と、その前に、そもそも開発生産性向上ってなに?最大化するにはどうする?という点に触れます。
開発でのスピードが出ない要因というのは、コードを書く周辺だけ…だと考えがちですが、もちろんコードを書くだけが要因、ではないですよね。
小さいタスクがいくつも繋がっていて、下記の画像の通り、さまざまな要因が考えられます。
- Coding
- Meeting
- Reviewing
- Lunch
- Meeting
- Testing
- Reviewing
- Deploy
…など
つまり、最大限に効率化したいのであれば、コードを作成する一点だけなどに絞らずに、開発全体のライフサイクル全体を広く考えていこう!ということですね。
そして、より具体的にSDLCで考えた際の各フェーズでAIを活用する方法は、以下のようなものがあります!
このうち、今回は04. Review and Deployに触れていきます。
Gemini Code AssistとGitHubで爆速レビュー
Gemini Code AssistとGitHubの爆速レビュー方法ですが、ポイントは以下の2つ。
1. Gemini Code Assistにレビュワーになってもらうこと
2. PR作成時の細かい作業をおこなってもらうこと
導入方法
上記のポイントを解決するための方法は、
ずばり「Gemini Code Assist for GitHubをGitHub Marketplaceからインストールする」だけ!ね、簡単でしょ?
※ Gemini Code Assist for GitHubはプレビュー版です!ご注意ください!(2025/04/10現在)
より具体的なインストール手順はこちら
起動方法
これで、PR作成後をトリガーに自動的に、PRの変更内容を読み取り要約を作成、PRのレビューを行います。
また、自動トリガー以外にも、Gemini Code Assistにあれこれお願いすることも可能です。
入力欄で、/gemini
、 @Gemini Code Assist
と呼ぶだけ!
返信コメントで、PR全体への質問するもよし!
変更行の参照して、改善案の提案や説明してもらうもよし!
※サンプル画像
このようにコマンドを打つことで…
手動で要約やレビューすることも可能です!
応用
詳細にカスタマイズをせずともデフォルトで保守性や、セキュリティなどを考慮してレビューをしてくれますが、
カスタマイズすることで、自組織のルールを設定することも可能です!
Gemini Code Assistのカスタマイズの単位は、リポジトリ単位です。
設定方法は、
リポジトリ内に.gemini
ディレクトリを作成し、styleguide.md
やconfig.yaml
を追加することで設定可能です!
より具体的な設定値などはこちら
さいごに
今回は、開発ライフサイクル全体の中のレビューフェーズにおけるGemini Code Assist for GitHubの活用を見てきました。
デフォルトでも十分な機能を備えており、カスタマイズも可能で、組織に合わせた活用も自由自在!
ただし、まだプレビュー版のため、Gemini Code Assist for GitHubを試しつつ、GAを待ちましょう!わくわく