クラウドインテグレーション事業部の片山です。
2025年10月13日〜16日(現地時間)にラスベガスで開催中のイベント、Oracle AI World 2025に現地参加しています。
前日はパートナー向けのセッションや事前受付のみだったため、会場も比較的空いていましたが、本日(現地時間14日)からは一般の来場者も入る本番ということもあり、来場者やセッション・展示ブースの多さに圧倒されています…!
そんな中、今回は「5 Success Stories: Solving Challenges with OCI Compute and AI Infrastructure」というセッションに参加しましたので内容を紹介していきます!
セッション概要
OCIのComputeおよびAIインフラストラクチャチームのプリンシパルプロダクトマネージャー:Sharath Gopalappa氏が登壇し、OCIがどのようにして顧客の課題を解決し、事業成長に貢献しているかを、具体的な5〜6社の成功事例を通じて解説しました。
当セッションでは全体を通し、コンピューティングリソースの柔軟性やコストパフォーマンスの高さ等がOCI選定の主な理由であることが語られていました。
セッション内容まとめ:OCI Compute & AI インフラストラクチャの主要な差別化要因
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)は、顧客のミッションクリティカルなワークロードをサポートするために、CPUとGPUの両面で最先端のコンピューティングプラットフォームを提供することに注力しています。
当セッションでは、OCIの主要な差別化要因として、以下の3点が特に強調されていました。
1. 柔軟なコンピューティングと自由なカスタマイズ
OCIは、顧客がワークロードに合わせてインスタンスのリソースを調整できる、ユニークな柔軟性を提供しています。
- 顧客は、CPUコア(コア単位)やメモリなどのコンピュートリソースを、ワークロードの性能要件や予算に応じて柔軟にカスタムすることが可能。
- 他の多くのクラウドベンダーは固定の組み合わせでのインスタンスタイプを提供しているため、柔軟なカスタマイズは独自の差別化要因となる。
- これにより、過剰なリソースに費用を支払うことや、コスト見合いでパフォーマンスを妥協することを回避可能。
2. 価格優位性・コストパフォーマンスの高さ
OCIは、高いパフォーマンスを最小限の価格で提供。コストパフォーマンスが高く、数あるクラウドベンダーの中でもコスト優位性を発揮します。
- 仮想マシン(VM)やベアメタルインスタンス等のコンピューティングリソースを他クラウドベンダー対比でより安価に提供可能。
- インスタンスにアタッチするブロックストレージやエグレス(外向きのインターネットデータ通信)においても価格優位性を持つ。
- 特にエグレスはより大きな無料枠と、安価な料金設定により、データの持ち出しや通信の柔軟性を実現。
また、当トピックにおいては該当事例として親会社であるKDDIの事例が紹介されていました!
- 元来のテレコミュニケーション事業に加え、事業拡大を目指す中での基盤整備。
- OCIインフラによるコンピューティングコストの削減とパフォーマンス向上の両立を高く評価。
3. 真のベアメタル体験による最高のパフォーマンス
- ベアメタル上でワークロードが実行される際、ネットワーキングスタックなどのオーバーヘッドがコンピューティングリソースを消費しない。
- 上記により、顧客は確保したリソース容量の100%を確実に利用可能。
- 最新かつ最先端のCPUおよびGPUシェイプを展開。AI分野や負荷の高いコンピューティング要件にも対応。
おわりに
以上、「5 Success Stories: Solving Challenges with OCI Compute and AI Infrastructure」に現地参加してのセッションレポートをお届けしました。
今回のセッションではOCIのコンピューティングリソースにフォーカスし、その柔軟性やコストパフォーマンスの高さが特にアピールされていました。
昨今、オンプレミスからパブリッククラウドへのマイグレーションは特に活性化している印象ですが、その中でも特にコストを気にされるお客様に対してはOCIへの移行が有力な選択肢になり得ると感じました。要件的にマッチしそうなお客様とお話する機会があれば積極的に提案していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日(現地15日)以降もセッションレポート等アップを予定していますので、興味があればぜひ見てください。