はじめに

エンタープライズクラウド事業部の磯部です。
Oracle AI World 2025に現地参加しており、本日からついに一般公開のイベントが始まりました。

Oracle AI World 2025最初のセッションである、Keynote「Oracle AI: Powering Your Business」に参加しましたので、内容を紹介します。

概要

OracleのCEOであるMike Sicilia氏が登壇し、Oracleサービスを使用して各業界がどのようにAIと関わっているか、将来AIを使用してどうなっていきたいかなどを、パートナーズ企業の方と対談形式で話されていました。

公式サイトから引用

Oracle embeds AI into every layer of our technology stack. From the data platform to cloud infrastructure to the applications that run your business, AI isn’t an add-on. It’s built in end-to-end. This is what sets Oracle apart—and propels our customers ahead. When AI powers every layer, you move faster, work smarter, and deliver real results.

(DeepL翻訳)

オラクルはAIを技術スタックのあらゆる層に組み込んでいます。データプラットフォームからクラウドインフラストラクチャ、そしてビジネスを支えるアプリケーションに至るまで、AIは単なる追加機能ではありません。エンドツーエンドで組み込まれているのです。これがオラクルの差別化要因であり、お客様を前進させる原動力です。AIが各層を駆動することで、より迅速に、よりスマートに業務を進め、確かな成果を実現できます。

Exelon社

初めはExelon社(エクセロン)のCalvin Butler氏が登壇されました。

Exelon社は、アメリカやシカゴで何百万もの家庭や企業に電力を供給しているエネルギー分野の会社です。

  • AIを使うことで24時間365日のミッションクリティカルなサービスを確保し、停電時の対応が可能になる
  • AIでシステムを簡単で直感的に使いやすくしてしまうが、トレーニングをすることは命に関わることのため重要で、AIの使い方は考える必要がある。

Avis社

次に、Avis Budget Group社(エイビス・バジェット・グループ)のRavi Simhambhatla氏が登壇されました。

Avis社はレンタカー業界初のモーター保全システムを開拓しています。

  • Oracle AI Databaseを導入し、自然言語でのクエリを実現。
  • IT部門が戦略アドバイザーへ移行。データ分析にかかる時間を大幅に短縮し、収益/マージン成長に注力。

Marriott International社

次に、Marriott International(マリオット・インターナショナル)のTy Breland氏が登壇されました。

Marriott International社は世界中の9,000以上のホテル施設などを経営する世界最大のホスピタリティ企業です。

  • AIでアソシエイトの苦痛な業務を解消し、ゲストとの対話に集中できる時間を創出。
  • 効率性向上と同時にサービス品質(パーソナルな体験)を向上。「サービス」ではなく「ホスピタリティ」に時間を投資。

BioFire Technologies社

次に、BioFire Technologies(バイオファイア・テクノロジーズ)のPaulo Perez氏が登壇されました。

BioFire Technologies社は抗生物質耐性菌の特定と治療薬開発し、人命救助に取り組むバイオテクノロジー企業です。

  • Oracle Databaseのベクトル検索で抗生物質耐性菌を高速特定。
  • 従来の5日かかっていた検査をわずか4時間に短縮。抗生物質耐性感染症による死亡率を劇的に低下。創薬時間を10年から3年に短縮し、新しい精密医療への道を開く。

おわりに

以上、Keynote「Oracle AI: Powering Your Business」のセッション内容についてご紹介しました。

エネルギー、ホスピタリティ、そして極めて重要な医療の現場で示されたように、AIは人間の能力を広げ、社会全体をより良くするために使われているのだなと感じました。

今後さらに発展し、どのようにAIが進化していくのかがとても楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。