はじめに
今回は以下のプロジェクト記事の個人解説記事です。
【法務 DX の成功事例】契約書レビューを数時間→30分に短縮した NotebookLM 活用法
最近、あらゆる業務特化型AI SaaSが登場しています。リーガルチェックの分野もその一つです。多くのSaaSは本体のリーガルチェックだけでなくワークフロー機能などを付帯させることで差別化を図ろうとしていますが、私はそこに一つの「違和感」を感じていました。
今回は、私が取り組んでいる法務DXプロジェクトを通じて、ツール選びの本質について書きたいと思います。
SaaS独自のワークフローが複雑化を招いていまう

多くのリーガルチェックSaaSは、それ単体で新規で導入、運用する場合は有効です。
しかし、導入を検討する際に注意すべき点は、「重要なのはチェックの精度とソース学習の利便性であり、ワークフローなどの付帯機能ではない」ということです。
例えばすでにGoogle Workspace等で社内の承認フローが確立されている企業にとって(弊社の場合はジョブカン)、SaaS独自に作り込まれたワークフロー機能は「二重管理」を生むだけの余計なものです。
システムに合わせて業務を変えるのではなく、「今の業務にAIをどう溶け込ませるか」。この発想が欠けた導入は、かえって現場の負荷を増やします。
また、特化型SaaSであっても、我々がレビューした段階では肝心のAIモデルの学習ソースの大量の投入が必要だったり、指摘修正を含めた自社の過去事例を学習させるプロセスが複雑というハードルの高さがありました。
すでに利用できる「NotebookLM」を使いこなす
そこで注目したのが、弊社で導入済のGoogle Workspaceと共に利用していたNotebookLMです。
どのように取り組んだかは以下の記事をご参照ください。
なぜNotebookLMなのか?
ソース学習の圧倒的利便性:参照したい自社のガイドラインや過去の契約書を「ソース」として指定するだけで、根拠の明確な回答が得られます。
データガバナンス:データの取り扱いポリシーが明示されている。
圧倒的な低コスト:すでにWorkspaceを導入済である弊社の場合、追加のサブスクリプションを増やすことなく、既存のプラットフォーム上で完結します。
重要なのは「複数のSaaSを使いこなす」ではなく「業務を理解する発想力」。
私は常々、エンジニアには「シンプルに落とし込む思考」が重要だと伝えています。技術的に難しいことをして複雑なシステムを作るのが仕事ではありません。
今回の構成も、NotebookLMで完結してしまっており非常にシンプルです。ワークフローは既存のものを使えます。
「法務の現場が何に困っているか」と「今持っているGoogle Workspaceのポテンシャル」を掛け合わせれば、最適なシステムと運用が提供できる。これこそが、私が考える「クラウド(AI)インテグレーター」としての付加価値です。
「本質的な課題解決」を提案し続ける
用途毎に複数のSaasを使いこなし、複雑化したシステムを運用をする時代から大きな変化がでてきていると考えます。
アイレットは、Google Cloudの認定資格数No.1という技術力を背景に、今後も生成AIを駆使し、「気合と根性」、そして「スマートな発想」でお客様の業務を真に効率化する提案、実行を続けていきます。