AWS パートナー企業向けの実践型プログラム「ANGEL Dojo」。

前回の記事では、ハラスメントチェック機能を備えたチャットアプリ「SafeTalk」がどのように生まれたのかをご紹介しました。

前回の記事:「良いものを作りたい」その気持ちで走り切った4カ月。ANGEL Dojo で生まれた「SafeTalk」開発の裏側

しかしこのプロジェクトには、もう一つのストーリーがあります。

それは、プロダクト開発の裏側で起きていたチームの成長の物語です。

新卒エンジニアが主体となって開発を進め、メンターがその挑戦を支える。
約4カ月という限られた期間の中で、メンバーそれぞれが新しい役割に挑戦し、多くの試行錯誤を重ねてきました。

普段の業務とは異なるプロダクト開発のプロセスの中で、技術だけでなくチームとしての働き方や考え方にも変化が生まれていきます。

本記事では、裏側で起きていたチームの成長について振り返ります。


新卒メンバーが中心となったプロジェクト

今回の ANGEL Dojo は、新卒社員を含む若手メンバーが中心のチームだったことが特徴として挙げられます。

23卒、25卒のエンジニアが主体となり、課題設定からプロダクト開発までを進めていきました。

本プロジェクトでは、プロダクトの検討から設計、開発、そして最終発表までをすべてチームで進める必要があります。
そのため、メンバーそれぞれが主体的に動き、役割を担いながらプロジェクトを進めていくことが求められました。

参加メンバーの一人である大嵩は、ANGEL Dojo を通して感じた変化についてこう語ります。

大嵩
大嵩
普段の業務では、既存システムの運用や構築に関わることが多いのですが、今回は一からプロダクトを作る経験ができました。

全体を通して、プロジェクトをゴールに向かって推し進める力強さと、参加メンバーへの細やかな気配りを両立させる力が身についたと思います

また、開発基盤の整備を担当した熊谷によると、チーム開発の難しさと面白さを実感したとのこと。

エンジニア特有の『実際に構築・実現できるか』や『運用フロー』を先に考えてしまう習慣が、チーム開発を進める初期段階ではブレーキになることを痛感しました。

機能制限を一度取り払い、理想の顧客体験を追求することの重要性を学び、技術者としての視点を、純粋な顧客体験からの逆算へと切り替える難しさと意義を深く認識しました
熊谷
熊谷

それぞれが自分の役割を持ちながらも、チーム全体で課題を共有し、解決策を考えていく。
そうしたプロセスを通して、メンバー同士の連携も少しずつ深まっていきました。

メンターとして向き合った4カ月

ANGEL Dojo では、各チームにメンターが付き、開発やプレゼンをサポートします。

SafeTalk チームを支えたのは、井上と尾田でした。

メンターの役割は、単に技術的なアドバイスをすることではありません。
チームが自分たちで考え、判断できるようにサポートすることも重要な役割です。

井上は、メンターとして参加した背景、そしてメンターになって感じた難しさをこう振り返ります。

井上
井上
私は新卒1年目の際に ANGEL Dojo にメンバーとして参加したのですが、実践的なチーム開発であること・開発における考え方を学ぶことができ、その後のキャリアにおいても根本に残る体験となりました。
そんな思い入れのある ANGEL Dojo において、今度は自身がメンターになり、その目線でプロジェクトを体験し、メンバーの体験を最大化することに挑戦してみたいと思いました。

しかし、メンターとしてどこまで介入するべきかは、常に悩んでいました。答えを教えることは簡単ですが、それではメンバーの成長につながりません。

チームの一員、時にはチームのリーダー、時にはメンバーの友人のような感覚で接するように努め、一人ひとりとコミュニケーションを取り、全員が納得感を持つ状況で方向性を決める。
この方針で動き始めてから、チーム全体のコミュニケーションも円滑に進むようになり、雰囲気がさらに良くなったと感じました。これは私の ANGEL Dojo における最大の成功体験ですね

Working Backwards のプロセスを進める中では、「本当に解決すべき課題は何か」「ユーザーにとって価値のある機能は何か」といった問いに向き合う場面も多くありました。

尾田は、メンターとして関わった4カ月を次のように振り返ります。

尾田
尾田
社会課題を起点に、メンバーが主体となって企画を練り上げるプロセスに立ち会えたことを新鮮に感じました。

メンバーの自主性を尊重し、あえて深く介入せずに見守る姿勢を徹底していましたが、若手メンバーが勢いを持って取り組む姿にポテンシャルを感じ、メンター自身の知見も大きく広がる機会となりました

Slack Bot 開発で見えた、新卒メンバーの成長

SafeTalk では、Slack Bot の開発も行なわれました。
この部分を担当したのが、25卒社員の榊谷と寺田です。

限られた期間の中で試行錯誤を繰り返しながら開発を進める経験は、エンジニアとしての成長にもつながったと言えます。

『誰のために作るのか』を最初に明確に定めることが、開発スピードや意思決定の軸になることを実感しました。

ターゲットが曖昧なまま進めると、機能の優先順位がブレて手戻りが発生してしまいます。初期段階で定義することが、開発を効率的に進めるには欠かせないことを実体験から学びました
榊谷
榊谷
寺田
寺田
プロジェクト全体を通して、意見の否定やネガティブな発言をせず、チームの士気を下げないためのコミュニケーションを強く意識していました。技術習得だけでなく、円滑なチーム運営がプロダクトの質に直結することを実感しています。

『参加して本当によかった』というポジティブな経験を糧に、さらなるエンジニアとしての飛躍を目指していきたいです

技術だけではない、チーム開発の学び

ANGEL Dojo の4カ月で得られたものは、技術だけではありませんでした。

メンバー同士が議論し、課題を見つけ、解決していくプロセスそのものが、大きな経験となりました。

時には環境トラブルや技術的な課題に直面することもありましたが、それらをチームで乗り越えることで、開発だけでなくコミュニケーション力や問題解決力も磨かれていきました。

また今回のプロジェクトでは、

「技術をどう使うか」だけでなく
「なぜ作るのか」「誰の課題を解決するのか」

を考え続けることが求められました。

顧客課題からプロダクトを設計し、チームで開発し、発表まで行なう。
その一連のプロセスを通して、エンジニアとしての視野を大きく広げることができます。

この4カ月は、プロダクト開発の経験だけでなく、メンバー一人ひとりの成長につながる時間となりました。

アイレットでは、今回紹介した ANGEL Dojo のように、実際に手を動かしながらプロダクト開発に挑戦できる機会も多くあります。

新しい技術に触れるだけでなく、顧客課題を起点にサービスを考え、チームで形にしていく。そうした経験を通して、エンジニアとしての視野やスキルを広げていくことができます。

もしこの記事を読んで、

「こんな環境で開発してみたい」「チームでプロダクトを作る経験をしてみたい」

と感じた方がいれば、ぜひアイレットの採用情報もご覧くださいね。

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それでは最後までお読みくださりありがとうございました!