はじめに
2026年6月に開催された AWS Summit Japan 2026 に参加してきました。

AWS Summitは、AWSの最新サービスや技術トレンド、導入事例を学べる国内最大級のクラウドイベントです。今回は、生成AIやAIエージェントに関するセッションを中心に参加し、今後の開発にも活かせそうな設計思想やベストプラクティスについて多くの学びを得ることができました。
本記事では、イベント全体の概要と、参加したセッションの中でも特に印象に残った内容を紹介します。
AWS Summit Japan 2026 概要
AWS Summitは、AWSが毎年開催している国内最大級のクラウドカンファレンスです。
会場ではAWSのエンジニアやパートナー企業による多数のセッションが開催され、AWSの最新アップデートや生成AI、サーバーレス、セキュリティ、データ分析など、幅広いテーマについて学ぶことができます。
また、ExpoエリアにはAWSやパートナー企業のブースが多数出展されており、各サービスのデモや技術相談、実際の導入事例などを直接聞くことができます。実際にサービスを体験できるハンズオンやノベルティ配布なども行われており、セッション以外でも多くの学びが得られるイベントでした。

2年前にも参加しましたがかなりトレンドが変わっている印象で、今回は基本的にどこを見てもAI関連の物が多かったです。
参加したセッション
今回参加したセッションは以下の4つです。
| セッション |
|---|
| PRT237-S 生成 AI ブームのその先へ ― AI を使いこなす人材戦略とプラットフォームエンジニアリング |
| SEC353 エージェンティック AI アプリのセキュリティ・UX・開発速度を同時に実現 ─ Amazon Bedrock AgentCore Identity が解決する3つの課題 |
| CNS449 AI が開発/運用しやすいクラウド ― サーバーレスの視点から考える設計原則 |
| IND248 ソニーのスポーツ領域での新たな挑戦-クラウドでの大規模ライブプロダクションシステムの構築から、さらにその先の映像コンテンツとの融合を目指して- |
セッション資料
※ セッション資料はAWS公式の「Session Materials Download」ページで各セッションIDを検索するとダウンロードできます。オンデマンド配信が公開されているセッションは同ページから視聴できます。
印象に残ったセッション
AIが開発・運用しやすいクラウド ― サーバーレスの視点から考える設計原則(CNS449)

AIコーディングエージェント時代におけるソフトウェア設計について紹介されたセッションです。印象的だったのは、「AIの性能を最大限引き出すには、モデルの性能だけでなくコンテキストの設計が重要」という考え方でした。
セッションでは、長時間の会話や大量のログ・コードを読み込ませることでAIの精度が低下する「コンテキストロット(Context Rot)」を紹介し、不要な情報を減らして適切にセッションを切り替えることの重要性が解説されました。
また、AIがコードベースを理解しやすくするために、Monorepoによる構成や依存関係をシンプルに保つ設計も紹介されました。
特に印象に残ったのが Deep Module という考え方です。人やAIが最初に目にするインターフェースは、「何をするものなのか」が一目で分かるようシンプルに設計し、複雑なロジックは内部へ隠蔽することで、コード全体の理解しやすさを向上させます。
また、ここでいうインターフェースは関数やAPIだけを指すものではなく、パッケージ構成やディレクトリ構成、モジュール設計など、利用者やAIから見えるソフトウェア全体の構造も含まれます。実装の詳細を読まなくてもシステム全体を理解できる設計を意識することで、人だけでなくAIにとっても保守・開発しやすいソフトウェアになるという考え方が非常に印象的でした。
従来の「人が開発しやすい設計」に加え、「AIが理解・開発しやすい設計」を意識することが、今後のソフトウェア開発では重要になると感じたセッションでした。
具体的にはLambda PowertoolsやLambda Web Adapterの活用方法の解説がありました。私は案件で活用したこともあったのですが新たな気づきもありとても勉強になりました。セッションの資料にもわかりやすくまとめられているので興味のある方は一度見ていただくのがおすすめです。
まとめ
今回のAWS Summitでは、生成AIやAIエージェント、サーバーレス、クラウドアーキテクチャなど、今後のソフトウェア開発で重要となる技術や考え方について多くの学びがありました。
特に印象に残ったのは、AIを活用するためには単に高性能なモデルを利用するだけではなく、AIが理解しやすいコンテキストやソフトウェア構造を設計することが重要であるという点です。これはAI時代のソフトウェア設計として非常に参考になる考え方でした。
今後もAIを開発パートナーとして活用する機会はさらに増えていくと思います。今回学んだ設計思想やベストプラクティスを日々の開発にも取り入れ、より保守性・拡張性の高いシステム開発を目指していきたいと思います。
おまけ

今回あと一つのところで勉強できずAll AWS Certificationsを取り逃してしまったので全冠したらまた参加しようと思います。
新しい資格も増えているので頑張ります。。。