皆さん、こんにちは!2026年新卒入社の八幡です。
充実した研修を終え、ついに配属を迎えました。

今回はiret.mediaの場をお借りして、私がこの研修期間中に直面した「高い壁と達成感」、そして素晴らしい同期たちから学んだ「チームワークの大切さと未来への覚悟」について、等身大の言葉でお伝えしたいと思います。

集大成となる「AWS総合演習」への挑戦

本題に入る前に、私たちが取り組んだ「AWS総合演習」について少しご紹介します。
この演習は、これまでの研修で学んだDjangoによるWebアプリ開発、HTMLを用いたデザイン、そしてAWS(IAMロール、ECS、パイプラインなど)のインフラ構築といった、すべての知識をフル活用する総決算とも言える内容です。

演習の主な学習目標として、以下のような項目が掲げられていました。

  • 構成図を元に、クラウドサービスを選択し設定することができる
  • スケジュールの策定と、期限内に要件を達成するための予実管理ができる
  • 要件を満たしたWebアプリケーションを開発できる

これらの要件を満たすべく、私たちはAIを活用したWebアプリケーションの開発と、それを支えるインフラ環境の構築にチームで挑みました。

以下が、今回取り組んだ演習課題です。

1. ECSとIAMの奥深さ。インフラ構築で直面した大きな壁

研修の中で、私にとって特に難易度が高かったのが「Amazon ECSを用いた環境構築」でした。

「よし、これでいけるはず!」と意気揚々とデプロイしたものの、想定外のエラーが次々と発生。原因を掘り下げていくと、自分が作成したIAMロールやロードバランサーの設定の不備など、見直すべき点が多々見つかりました。

「どこから手をつけるべきか」と手探り状態で悩んでいた時、インフラ知識の豊富な同期が自ら原因に気づき、パイプラインが使用するIAMロールの信頼ポリシー(どのAWSサービスやリソースがその権限を利用できるかを定義する設定)を見直して見事に修正してくれたのです。他のグループは信頼ポリシーを触るようなことすらしていなかったため、この柔軟で的確な対応には本当に感激し、同期の持つ技術力の高さを目の当たりにして大いに刺激を受けた瞬間でした。

2. チームを導く難しさ。リーダーとして学んだ「仲間の力を信じること」

技術的な壁だけでなく、マインド面でも大きな気づきがありました。それは「リーダーという役割の重要性」です。

研修中のグループワークでリーダーを務める機会があったのですが、プロジェクトの明確なゴール設定や進行において、チームをどう引っ張るべきか深く悩む場面がありました。「チームの成果を最大化する」という責任感から、プレッシャーを感じることもありました。

そんな中、予期せぬ大きなトラブルに見舞われます。私たちは初期の環境構築において、これまでの研修で使い慣れていたコード保管ツール「GitLab」を利用して進めていました。画面が見やすく、コードの履歴管理がしやすかったためです。

しかし、今回のCI/CD(コードの自動デプロイ)パイプライン要件には、「ソースコードをAWS CodeBuild(指定されたジョブを実行するサービス)経由でビルドし、ECRへプッシュする」というAWS連携が含まれています。構成図にはAWS専用の「CodeCommit」を使うよう明記されており、途中で案内があったことで、最終的にCodeCommitへ一本化しなければならないことに気づいたのです。

結果として、環境をゼロから作り直すわけではないものの、GitLab上で進めていた作業履歴をCodeCommitへ移行・統合し、連携するパイプラインを再設計しなければならないという非常にハードな状況に陥りました。

しかし、そんな私を支えてくれたのは、高い志を持つ最高の同期たちでした。

  • 前日まで新しい技術(AWS Lambdaなど)のキャッチアップに苦戦しながらも、本番では見事に実装を完了させたメンバー。
  • 膨大なインフラタスクをスピーディかつ的確にこなし、チームの推進力となってくれたメンバー。
  • そして、履歴の移行やパイプライン再設計という窮地においても、凄まじい集中力でわずか1日にしてリカバリーを果たしたメンバー。

全員がお互いを高め合いながら課題に取り組む姿を見て、「リーダーの役割は、一人で正解を出すことではなく、メンバーの力を信じて頼り、共に歩むことだ」と深く学ぶことができました。

3. 終了直前のトラブル。演習だからこそ得られた「安全な運用のための教訓」

研修の最終課題では、システム運用の難しさを痛感する出来事がありました。

CI/CD(コードの自動デプロイ)を構築し、「これでいつでもスムーズに最新版を反映できる!」と達成感を得ていたのですが、終了の30分前、自動デプロイの挙動によって演習用のWebサイト(AI画像生成アプリ)が一時的に停止してしまうトラブルが発生しました。

当時の私たちの設計では、すぐに元の状態へ安全に戻す(ロールバックする)仕組みを十分に用意しきれておらず、タイムアップギリギリまで対応に追われました。結果として、制限時間内にWebアプリケーションを完全に復旧させることはできず、非常に悔しい思いをしました。

冒頭で掲げた学習目標の達成具合を振り返ると、「構成図をもとにしたクラウドサービスの設定」についてはしっかりと達成することができました。「スケジュール策定と予実管理」についても達成はしたものの、WBS(作業分解構成図)によるタスクの洗い出しが粗かったという反省点があり、想定外の事態に備えた余裕(バッファ)のあるスケジュールを組むことの重要性を痛感しました。そして最後の「要件を満たしたWebアプリケーションの開発」については、直前のトラブルにより悔しくも完全達成とはなりませんでした

「実際の業務で同じことを起こせば、お客様に多大なご迷惑をかけてしまう」。チーム全員でその重みを共有し、システムの安全な運用設計と、障害発生時の復旧手順をあらかじめ備えておくことの重要性を身をもって学びました。未完成で終わってしまった悔しさは残りましたが、この「演習環境での失敗」を貴重な教訓とし、実際の現場では確実で安全なシステム構築を徹底していくと固く心に誓うことができました。

以下は、トラブル発生前、正常に動作していた時の実際の画面です。

4. これからの決意:「この会社に、この人に任せたい」と思われるPMへ

この濃密な研修を経て、私には明確な目標ができました。

将来、プロジェクトを力強く牽引できるPM(プロジェクトマネージャー)になることです。

今回の研修において、私自身が技術的に単独で大きなものを成し遂げたわけではありません。しかし私が胸を張って「やり遂げた」と言えるのは、自分よりも技術力に秀でた優秀なメンバーたちの力を信じて頼り、彼らのリソースを有効に活用しながら、リーダーとして一つのゴールへ向かってチームを導き、最後まで役割を全うしたことです。

周りに頼れる素晴らしいメンバーがいたからこそ得られた気づきです。アプリ自体は未完成に終わってしまいましたが、この「優秀なチームのリソースを最大限に活かし、困難な状況でもゴールを目指して導く」という経験を積み重ねていくことこそが、強力なPMになるための第一歩だと確信しています。

単にスケジュールを管理するだけでなく、チームメンバーの声に耳を傾け、どんな困難なプロジェクトでも最後まで責任を持ってやり抜くPMを目指しています。

研修中、仲間に支えられて困難を乗り越えようと奮闘したからこそ、次は自分がメンバーをしっかりサポートし、チームの力を最大限に引き出せる存在になりたいです。
お客様からは「KDDIアイレットに、そしてこの人に任せれば安心だ」、チームメンバーからは「この人と一緒に良いものを作りたい」と思っていただけるよう、人間力と技術力の双方を磨き続けていきます。

研修での学びと反省を胸に、配属先でも一歩一歩、誠実に前進してまいります。
先輩の皆様、どうぞ熱いご指導をよろしくお願いいたします!