こんにちは!KDDIアイレット広報の羽鳥です。
今回は、2026年に入って一気に注目度が上がっている「フィジカル AI」について、非エンジニアの私なりにわかりやすくお伝えしたいと思います。
実は、AWS Summit Japan 2026の KDDIアイレットブースで取材を受けまして、8月10日放送の、テレビ東京「ニッポン!こんな未来があるなんて〜巨大企業の変革プロジェクト〜」で無事に放送されました!
取材テーマは「フィジカル AI」。テレビ放送された記念(?)も兼ねて、この記事にまとめました。
放送を見て「フィジカル AIって何?」と検索してくださった方にもぜひ読んでいただけたら嬉しいです✨
フィジカル AI とは?従来 AI・ロボットとの違い
「フィジカル AI(Physical AI)」とは、AI が物理世界を認識・理解して、ロボットや自動運転車などの「体を持つ機械」を通じて現実世界で行動する技術のことです。
私たちが普段使っている ChatGPT や Gemini、Claude といった生成 AI は、テキストや画像を生成する「デジタルの世界の AI」ですよね。フィジカル AI は、そこからさらに一歩踏み出して、AI が実際にモノを動かすんです。
ものすごくざっくり言うと、こういう違いです。
- 従来の生成 AI:「荷物を届ける最適なルートを教えて」→ テキストで回答
- フィジカル AI:「荷物を届けて」→ ロボットが実際に届けに行く
世界的にも注目度が急上昇し、2026年は「フィジカル AI 元年」 とも呼ばれているんです。
- Gartner が「2026年の戦略的テクノロジートレンドトップ10」に選出(参考記事:Publickey)
- NVIDIA のジェンスン・フアン CEO が CES 2026 で「ロボティクスにとっての ChatGPT の瞬間が到来しました」と宣言
KDDIアイレットが AWS Summit Japan 2026 で見せたフィジカル AI デモ「宇宙未来配送」
続いて、「KDDIアイレットは何をやったの?」というお話です。
AWS Summit Japan 2026で、KDDIアイレットは Diamond スポンサーとしてブースを出展しました。そのブースの中央にどーんと置かれていたのが、月面基地をイメージした大型ジオラマです。

このジオラマの上を、ロボットアームを搭載した自動走行車(ロボットカー)が自律的に動き回り、荷物を運ぶというデモンストレーションを行ないました。
「チャットで指示するだけ」で動くロボット
操作方法はとても簡単。プログラムを書く必要はありません。
チャット画面に自然言語で「地点01の『gaipack』コンテナを地点04へ配達してください」と入力するだけ。すると AI が指示の意図を理解して、タスクを自分で分解します。
- 地点01へ移動する
- カメラで画像を取得して荷物を探す
- 対象のコンテナを認識してロボットアームで掴む
- 地点04まで運ぶ
この一連の流れを、人間が細かく指示しなくても AI が自律的に判断して実行する。これがフィジカル AI の真骨頂です。
2つの AI のハイブリッド制御
技術的なポイントを少しだけ。このデモでは、2種類の AI が役割分担しています。
頭脳(上位レイヤー):Amazon Bedrock(Amazon Nova)
人間の「あそこに運んで」というアバウトな指示を理解して、行動計画に落とし込む役割です。クラウド上で動きます。
体(下位レイヤー):SmolVLA
ロボットの腕や車輪など、物理的な動作を制御する役割です。AWS IoT Greengrass を使ってエッジ(ロボット本体に近い場所)にデプロイされ、低遅延で動きます。
つまり、「考える」はクラウドで、「動く」はエッジで。この組み合わせが、スムーズな自律制御を実現しているんです。
※詳しいアーキテクチャは、エンジニアの北野が書いた技術解説記事をぜひご覧ください!
【AWS Summit Japan 2026】自然言語で動く!月面を舞台にした「宇宙未来配送デモ」の裏側を徹底解説!
なぜ今、フィジカル AI が注目されているの?
「AI がロボットを動かすって、前からあったよね?」と思う方もいるかもしれません。 でも、これまでのロボットと今のフィジカル AI には大きな違いがあります。
- 従来の事前プログラム型(ティーチング方式)ロボット:あらかじめ設定された手順の再現を得意とするが、突発的な環境変化には再設定が必要。
- フィジカル AI 搭載のロボット: カメラやセンサーで周囲の状況を認識し、AI が自分で判断して最適な動きを選ぶ。想定外の状況にも柔軟に対応できる。
日本の製造業では、人手不足がますます深刻になっています。パーソル総合研究所と中央大学の共同研究「労働市場の未来推計2035」によると、2035年には日本全体で1日あたり1,775万時間(384万人相当)の労働力が不足すると見込まれています。
こうした背景から、「人間の代わりに自律的に動ける AI ロボット」への期待が急速に高まっています。実際に、日立製作所は「世界トップクラスのフィジカルAIの使い手を目指す」と公式に表明し、2026年4月には「フィジカルAI体験スタジオ」を開設しています。大手メーカーも参入を加速しています。
会場で感じた「AI の次の時代」
AWS Summit の会場を歩いていると、昨年との違いを肌で感じました。
昨年は「生成 AI 一色」という印象でしたが、今年はロボットアーム、自律走行ロボット、物流ソリューションなど、「AI が現実世界で動く」展示が増えていました。
同じセクションの中澤も、イベントレポートで「『機動警察パトレイバー』の世界が少しずつ現実になってきている」と書いていましたが、まさにそんな空気でした。
フィジカル AI 元年。AWS Summit Japan 2026 で見た、現実世界で動く AI の今
私自身、広報としてこういった最先端の技術を間近で見られる環境にいることが、素直にありがたいなと思いました。
非エンジニアの自分でも「これ、うちの会社がやってるんだ!」と誇らしくなる瞬間です。
「フィジカル AI」という言葉は、これからニュースやビジネスの現場でますます耳にする機会が増えると思います。「なんだか難しそう……」と思われる方も、今回の記事で「AI がリアルな世界で動くってこと」と思っていただけたら、私としては嬉しいです!
KDDIアイレットでは、フィジカル AI だけでなく、生成 AI やクラウドを活用した幅広いソリューションを提供しています。
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それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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