みなさん360度の写真を知っていますか?

もしかしたらどこかで見たことあるかもしれませんね。これまで多くはRICOHのTHETA向けの共有サイトがあって、そこから見えていたかもしれません。ところがFacebookがタイムラインで360度またはパノラマ写真として取ったモノをアップロードしようとすると、360度見回せるようなインターフェイスを提供してくれるようになりました。

カメラで普通に撮った例 THETA Sの場合

ちょうど今San Franciscoへ出張ついでにBox本社、そしてGoogle本社へ行ったときの写真を撮ってみました。Google社オフィスのとある場所で撮った写真をRICOHのサイト経由で埋め込むとこんな感じです。

In the middle of huge Google campus #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

画像内の左下THETAのリンク先に行って全画面とかにすると、割と臨場感があると思います。スマホで見るともっと素直にイイかもしれません。

Facebookでみると…

In the middle of Google campus…

PCでもドラッグして楽しめるけど、スマホでみると機器本体を振って360度を体験できるので、今までにない視覚効果で新しい体験を感じることができますね。

技術的にどうなっているのか?

実際にTHETAなどを購入してiPhoneと連携させながら写真を保存してみると、案外単純で、写真データそのものはフラットな長方形として保存されてます。iOS向けのTHETA専用アプリの動きを見るとわかるのですが、一旦そうして撮った長方形の写真を見せるときに360度3Dにマッピングすることでリアルな全視界を表現しているようです。

FullSizeRender 6

仕様としてはXMPというメタデータを入れるフォーマットがJPEGにおいても拡張されていて、全包囲の写真データとは別に撮った際の方向をデータとして持っている辺りが肝のようです。

XMP SPECIFICATION PART 3

なので、動画になっても同じで、記録は長方形でしておいて(3Dにする場合は左右の視覚画像で2倍記録)再生時にレンダリングするという方式ですね。おそらく。

これ、言葉で言うとこれまでの体験と差が無いように感じるのですが、実際に見てみると、自分が行ったことのない場所が一瞬で時間を切ったとしても、周りが手に取るようにわかる、実際に行ったような体験を促す情報になっていることを認識できると思います。

これからどうなるのか?

コンピュータが発達しはじめて数十年も経っている中、人間とのI/Oデバイス、つまりディスプレイや入力デバイスとしてのキーボード・マウスが意外と発達してない中で、VR・ARという技術が今までにない圧倒的な体験を提供してくれると考えると、勝手にわくわくするような時代がもう来ていると感じます。

今まで時間や空間を超える体験は無理と考えられていたものが、まず空間を超えて、日本にいてもハワイ島の火山をみてリアルさを体験したり、フィンランドに行きオーロラを見たり、視覚・聴覚の体験は近い将来、普通にリアルな体験が出来る時代になるかもしれませんね。

もちろん時間も、過去の事実を元にリアルな表現可能なら、時空を超えたほぼリアルな体験が可能になるかもしれません。すでにGoogleは360度の動画を映画として作っています。見てみると感じられるように、視点が固定だった映画と比べて360度視点を変えられることがストーリーにもうまく絡み合って見える表現にまとまってる作品だと思います。画質うんぬんの話は置いておいても、将来性が感じられるとても良い作品だと思います。

まとめ

たかだか数万円のカメラで、今や360度の写真と動画が撮れて、あとでそれをあたかも自分がその場に行ったかのように追体験できるようになりました。もちろん撮った瞬間の時間の体験でしかないけれども、表現の性能があがれば過去や未来の表現も、体感するときにほぼ完璧なリアルと感じれるかも知れません。

今まで平面だった表示デバイスの制約を超えて、次の入力・表現をいち早く見せる良いツールを皆さんも体験してみませんか?さらにドローンなどの今までに無い視点を提供するデバイスも多くあります。次の当たり前になる技術を先に体験して、ビジネスにつなげられると良いですね。

ちなみに、RICOHさんの回し者ではありません。ただファンで普通に購入しているだけですww
もうそろそろDJIのドローンを買いたいです…