まえがき
私事で恐縮なのですが、2022年8月に既存AWS認定資格を12個全て取得することができました。
続いてAWS認定以外にも、情報処理系の勉強にも挑戦してみたいと考えており、
ITパスポートの取得に挑戦してきました。
今回は「ITパスポートの概要とAWS認定試験との違いについて」振り返りをしていこうと思います。
ITパスポート試験の概要
まずITパスポートとはどんな資格なのか!?
大きく特徴をまとめてみました。
- 経済産業省認定の国家試験である。
- ベンダー系資格ではないため、ITの基本的な知識を身につけることを目的とされておりITエンジニアを目指すかたに人気の資格となっている
- 情報処理技術者試験では入門レベル1と位置づけられている。
- 基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、各種高度情報技術者試験に挑戦する事ができる
- 特に高度情報技術者試験には8つの区分が存在し、それぞれの分野に応じて専門性を高めることも可能です。
- 基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、各種高度情報技術者試験に挑戦する事ができる
情報処理技術者試験(試験区分一覧)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
- 有効期限がない
- AWS認定と違い再認定がない所がとても嬉しい。
受験方法
ITパスポートは いつでも受験可能 となっており、
以下のリンクから試験範囲の確認・過去問題のダウンロード・受験申し込みができます。
ITパスポート試験(IP) ~ あなたのIT力を証明する国家試験 ~
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ip.html
なぜAWS認定の後に、ITパスポート受験を決めたのか??
私が受験を決めた最大の理由は、 ベンダー系の資格ではなく、基本的なIT知識が身につけられるという所が魅力でした。
ベンダー系の認定試験では、基本~応用的なIT知識を知っている前提での問題が多いため
資格勉強の過程では、理解に時間を要してしまったり、何かと勉強の要領がつかめないなと感じる事がとても多かったです。。
私の勉強方法
AWS認定の勉強も同様なのですが、私は動画やドキュメントを見ただけでは頭に入らない性格で、基本紙に書き出して理解する or 書籍を買って書き込むという事が多いです。
ちなみに買った教材は、章ごとに裁断し電車の中でひたすらペンとマーカーで汚しています。
変わった勉強方法と言われる事が多いですが、個人的には紙で勉強するのが好きなためモチベーションが上がる勉強方法になっています。
勉強に使った教材
- おすすめ教科書→【令和5年度】 いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
- とても簡潔でわかりやすい解説です!この本を理解できたらITパスポートは合格できると思います。
- 超おすすめ過去問webサイト→ITパスポート過去問道場
- 私は当時このサイトを知らなかったのですが、無料で過去問が乗っておりwebでの出題形式もUIUXがわかりやすく、本は苦手という方にはこちらがオススメです
勉強して感じた、AWS認定試験と情報処理技術者試験の違い
- AWS認定試験の出題傾向
- AWSサービスを一つ一つしっかり理解した上でユースケースに沿いAWSサービスを利用するのか?という基本的なIT知識を備えた上での問題が出題される
- ITパスポート試験(情報処理国家試験)の出題傾向
- IT業界で働く際に必要になる基本的なIT知識はもちろんですが、結構意外だったのが、組織経営や個人情報・監査業務などの業務についての問題が出題される
- セキュリティやサーバー攻撃、コンピューティング理論という所は全体の問題数の内2,3割くらいでした。
ITパスポート試験に出題される問題の分野
- ストラテジ系
- 「ストラテジ」とは戦略の事で、経営者の仕事に関する内容が問われました。
- 企業と法務
- 経営戦略
- システム戦略
- マネジメント系
- 管理職の仕事に関する内容で、主に監査などに関する事を多く問われました。
- 開発技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント(システム監査など)
- テクノロジ系
- コンピュータの仕組みに関する内容で、CPUやメモリとは?セキュリティに関する事などが問われる。
- 基礎理論(アルゴリズム、プログラミングなど)
- コンピュータシステム(ソフトウェア、ハードウェアなど)
- 技術要素(データベース、セキュリティなど)
出題範囲の詳細はこちら:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
まとめ
正直にいうと、AWS認定を取得する前に勉強していたら良かったなと後悔するくらい良い内容でした。
特にセキュリティ周りはAWS認定のセキュリティとも被る箇所があったり、
IT業界で働いている方だと監査周り・管理職の方だとサービスマネジメントなどが実務とも関わってくる内容だと感じました。
ITパスポートは、これからITに携わる・すでに携わっている方々には、おすすめの資格だと感じました。
あとがき
1ヶ月程勉強し、無事2023年1月にITパスポートを取得することができました。
この記事を書いた人
クラウドインテグレーション事業部 MSPセクション
上地航平(うえちこうへい)
iretでは24時間365日体制のMSP部隊を自社で抱えており、お客様へ監視運用保守の負荷を軽減できるcloudpackサービスを提供しています。
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