リックテレコム社よりアイレット精鋭メンバー執筆本『AWS認定 高度なネットワーキングー専門知識(AWS完全対応テキスト』が発刊されます!



ご覧のように2色刷りで図も豊富

対象者

本試験を初めて受ける初心者から、過去に何度か受験をし、合格を目指す中級者・上級者まで

参考URL

AWS認定Advanced Networking – Specialty(ANS-C01)試験について

本試験は2022年夏頃にC01バージョンになってから大幅にTransit Gatewayの出題割合が増え、半分くらいがTGW関連の問題かもしれません。内容も難易度も大幅にグレードアップされました。このため、本試験は元々AWS認定試験の中でも難しいと言われている試験だったのですが、このバージョンアップによってAWS認定試験最高峰のレベルに達したといっても過言ではありません。TGWに対するかなり深くて広い知識が求められるようになり、旧試験と比較して難易度が格段に上がりました。ネットですでに新試験を受験された方の中には2度以上不合格になっている方や、2度と受けたくないといった声も多く聞かれます。
また、VIF(プライベートVIF、パブリックVIF、トランジットVIF)の違いも当然ながら認識しておく必要があります。Global AcceleratorやDirect Connect、Gateway Load Balancerもよく出ます。
本試験問題は長文の傾向があり、例えば問題本文で10〜15行、各選択肢1〜6行くらいのボリュームがあります。もちろん比較的短めの問題もありますが、このボリュームを170分で解き終わらないといけないため、時間はいっぱい使うことになります。それでいて問題文には図がありません。そのため、自分で複雑なネットワーク構成なり与えられた状況や環境を下書き用紙に整理することが必要な問題もあります。
複数選択問題も多いです。各選択肢が一部分だけ微妙に変えられている程度で似通っていたり、明らかにおかしい選択肢もあったりするので、たいがいは2択まで絞れると思います。そこからが勝負です。
まとめると、AWSネットワークに対する幅広くそれでいて深い知識が求められます。新しい見慣れないサービス名が出てくることもあります。このため、日頃から本試験に関する模擬問題を多く解いて問題慣れすることをお勧めします。本書のテキスト部分もAWSネットワークを深く扱っているため大変参考になります。弱点分野に関しては、関連するAWS Black Beltを熟読することもお勧めします。TGWももし可能なら自分で作成してみてください。

本書の特徴

本書は、ANS-C01試験に対応したテキスト兼問題集です。巷に出回っている対策書籍やネットの模擬問題集では、今だにこのANS-C01に対応できておらず、旧ANS-C00の内容のまま出回っているのが現状です。
そこでアイレットのAWS Top EngineersやAWS All Certifications Engineers受賞した精鋭メンバーを集め、この難関ANS-C01試験に完全対応した対策本を作ろうということで執筆メンバー同志が集まりました。最終的には執筆メンバー、監修メンバー、レビュー協力者等を含めて11人になりました。アイレット社内でという知的財産を利用し、実際に新試験を受験したメンバーや執筆メンバーの受験経験やそのノウハウを集め、凝縮し、集大成をしたのが本書です。実際にみんなで試験を受けて得たノウハウやエッセンスを網羅させていますので、本テキストの内容を押さえれば試験に合格できる可能性は高いです。
本書は新試験に出やすいところに厚く重点を置き、ボリュームを割きました。また、試験に直接出題される内容のみならず、汎用的なネットワーク技術や内容を盛り込むようにしました。章末や巻末の模擬問題は本番を意識した難易度やボリュームになっています。TGWに重点を置くのはもちろん旧試験では出題されたなかった新しい技術やサービスにも積極的に筆を取り、本書に収録してあります。
総勢11人の精鋭メンバーで意見を戦わせ、何度も練り直して仕上げに磨きをかけていたため、本書の創作期間は約2年近くに及んでいます。この春にようやく出版という形で脚光を浴びることに大変喜びを感じています。

誰が書いたの?

アイレットメンバー

  • 著者:野崎高弘、櫻田博之、黒野雄稀、中村恒介
  • 監修者:米内柾人、太田隼、檜垣慶太、池田雅彦、山田顕人、丸小野昭彦、玉衛淳輝

肝心の正確な発売時期は?

発売日について、都内の大きな書店は3月29日頃から(全国的にはもう少し時間かかるかも?)
Amazonは月末予定から4月2日に変更になっており、3月は出版も混んでいるよう。

目次構成

第1章 – AWS認定高度なネットワーキング-専門知識試験の概要、傾向と対策
第2章 – VPCリソースに関連するネットワーキング
第3章 – 拠点間のネットワーキング
第4章 – クライアント接続に関するネットワーキング
第5章 – エッジネットワークサービスを使用したネットワーク構成
第6章 – ネットワークのセキュリティに関連するサービス
第7章 – ネットワークインフラ構築・構成の自動化
第8章 – ネットワークの監視 / 運用管理に関連するサービス
第9章 – トラブルシューティング
第10章 – 模擬試験問題(ダウンロード形式)

ページ数

408ページ
450ページを超えてはいけないという決まりがあったため、巻末の模擬試験問題がダウンロード形式になりました。

執筆の動機

  • 執筆経験があった

実は以前15年近く前に秀和システムから情報処理技術者試験のネットワークスペシャリストやセキュリティスペシャリストの午後試験オリジナル問題集を何度か執筆したことがありました。

  • 当時ちょうどANS-C01にリベンジしたばかりで、脳にノウハウが溜まっていた
  • AWS Top Engineersになるための布石
  • アイレットでの書籍発売というのが素晴らしく、協力してみたかった

本書完成に至るまで

1.5人の著者陣で各章を担当
2.ネタ集め
これが一番大事で、いかにして試験で出たテーマを揃えるかに注力しました。
まずは自身の受験経験、他の執筆陣にも受験してもらってネタを集め、他の人の受験記、Slackなどでの情報収集
それらを凝縮して、例えばこのように問題テーマを集めました。

3.他の章担当の方に、ここが試験に出たのでこの題材を扱ってほしいなどと依頼
4.進捗状況をスプシで管理
5.原稿はWordやMarkdown(.mdファイル)で作成し、gitで管理
6.最後の方になると原稿最新版はBoxに直接アップロードする方式に
7.監修者の方のチェック
8.リックテレコム様のチェック
9.完成したゲラ(PDF)のチェック
10.索引用用語のピックアップ
11.著者・監修者のプロフィール

所要期間

2022.5月〜2024.3月(約1年10ヶ月)

最後に

なんとか2023年度内に間に合ってよかったです。
思えばこのプロジェクトに気づいたのが2年前の10月。当時ANS-C01に合格したばかりの自分は、その知見を活かそうと自ら参画させていただきました。
そして2023年からは監修者の皆さんの出番となりました。7名も集まっていただき感謝です。みなさんのお力がなければ出版まで漕ぎ着けられなかったと思います。この場を借りてお礼を申し上げます。