はじめに
「己の心を叩き直したい。」そう思った事はありませんか?
お仕事をする上で挫折や苦悩を味わい成長の糧にする日々が続いている社会人の方が多いのではないでしょうか。現代の世の中には論理的な方法で仕事と向き合う社会通念や啓蒙思想が溢れています。
しかし、時には論理的な思考よりも精神力や感情が重要視される局面があります。言い換えれば、いくら読書等で論理を頭に叩きつけても己自身の精神的な未熟さが原因という場合があるわけです。
真の意味で業務効率化や業務改善を図る場合、精神的な強さも兼ね備えている必要があると考えました。
そこで思い立ったのが、「滝行体験」です。この記事では、アイレット株式会社 第四開発事業部内の複数のメンバーと滝行に参加してきたので、体験してきた感想や今後の業務での影響等を書いていこうと思います!
拙い文章ですが、最後まで読んでいただければ幸いです!
滝行体験を主宰した日
ある日、Slackのチャンネルに一件のメッセージが投稿されます。
「突然ですが、セクション内の任意の皆さんと滝行を行いたいと思いチャンネルで公募させていただきます!!」
始業開始時刻と同時に投稿されたこの異質なメッセージは、皆さん相当驚かれていたようで全ての方が「初めて滝行に誘われた」との反応を示していました。しかし通常であれば、ネガティブな反応を示すのが人並みですが、第四開発事業部内では仕事に熱心な方が多く業務の糧になればという事で複数の方が快く滝行参加の承諾をいただけました。
場所と日程の選定
場所と日程は以下の通りになります。
場所
今回滝行に参加させていただくのは「臼杵山天光寺」という東京都西多摩郡檜原村に位置する由緒正しいお寺です。首都圏在住の方が多いため東京都郊外で場所を選定させていただきました。本格的な一日修行から初心者にも優しい半日修行など幅広い体験を行う事が可能です。
日程
滝行に参加した日は10月下旬です。日程の選定が特に難しく、夏場に参加を行えば滝行はただの行水になってしまい、冬場に行えば滝行初心者の体への負担が大きく体調を壊してしまう危険性が伴います。
滝行初心者が入滝を躊躇するが危険性がない初秋を日程に選定しました。
滝行体験当日
最高気温23度、降水確率20%。新橋の天気は顔を挙げると気持ちが良い程の快晴です。これから始まるであろう過酷な体験に惧れと胸を踊らす複雑な感情を抱えながら、レンタカーを予約しているお店の方へ向かいます。
いざ、東京出発
レンタカーも無事引き取り八王子方面に向かいます。公共交通機関による移動手段も考えましたが、目的地まで4時間弱かかる事に加え移動中はコミュニケーションが取りづらいため自動車での移動に決めました。
結果、車内でもメンバー同士の蜜な会話が飛び交い、業務内では知る事のできないお互いの半面を知る良い機会になったと思います。
お寺到着
無事2時間程のドライブの末目的地である臼杵山天光寺さんに到着します。そして車から降りると新橋とは程低い外気温に戦々恐々と身を震わせながら受付へ向かいます。
こちら今回お邪魔させていただく臼杵山天光寺さんは真言宗系の寺院で年間5000人以上の修行僧の方が訪れるそうです。
御百度参り
「御百度参り」をご存知でしょうか?どうしても叶えたい願いを神様へ届けるための儀式の一つです。しかし「出世したい」や「あれが欲しいこれが欲しい」等自分自身の願いではいけません。人の幸せを願う事が前提となります。
私はここの説明を和尚さんから聞かされハッとしました。いつも自分自身の事しか考えてない胸に手を置き反省の念を抱いた次第です。
今回滝行参加前のプログラムに御百度参りも組み込まれていたため体験させていただきました。本来であればその名の通り一日かけて何百回と往復しなければいけない御百度参りですが、半日滝行体験のため私たちは10分〜15分程の御百度参りのみとなります。それでも冷たい地面の上で裸足になり何十回とお経や願いを唱えながら往復するのはなかなかにキツく修行の意味が分かりました。
第四開発事業部の皆さんは無言で顔色一つ変えず淡々と御百度参りを行っていたため、皆さんの精神的な強さを垣間見る事ができました。
滝行
そしていよいよ滝行本番です。私たちが乗ってきたレンタカーでお寺から滝行場所まで向かいます。
途中雨が降り、山道に生えているコケに車が横滑りして上に上がれないプチハプニングが起こりましたが、なんとか辿り着く事ができました。
車を降り滝へ
御百度参り前から既に滝衣に着替えおり、滝衣を着たまま歩いて滝行場所に向かいます。最近、全国各地で熊の目撃情報や被害が多いため注意が必要です。また初秋に加え森の中のため外気温が低く滝衣だけでは肌寒く、これからもっと冷たい水に入るのかと思うと身を震わせます。
入滝
滝行場所に到着しました。和尚さんが先陣を切り中に入ります。和尚さんに誘導されるがまま、山と滝に感謝を表し合掌をします。
そして冷水に慣らすため自分で滝壺の水を体にかけます。
ここで既に気絶しそうでした笑
そして和尚さんに導かれ入滝します。
入っている最中は和尚さんに教えていただいた「南無大師遍照金剛」という真言宗のお経を唱えます。そして長時間打たれ続ける冷水により頭痛や手足の震えが襲ってきます。私の場合、寒さと恐怖で手足の震えが止まりませんでした。普段であれば手足の震えは少し恥ずかしさを感じる場面ですが、滝行でそれどころではなく、早く滝から出たいと言う感情だけが残ります。また絶え間なく流れる水によって呼吸も難しくお経がうまく唱えられません。
そんな中唯一手助けになったのが、滝壺周辺で見守っている皆さんからの応援の声です。参加した方によっては応援の声を気にする余裕がなかったと言いますが、私の場合、滝壺に打たれる水音の隙間から微かに聞こえる皆さんからの応援の声が唯一の助けでした。そんな滝行を2分間行い和尚さんに手を引っ張られ滝から出ます。
1人が滝行を終えると同時に他のメンバーも滝壺に入水します。普段業務ではPMやPLを行っている精鋭も流石に冷たい滝行中は苦悶の表情を浮かべていました。
今年入社された新卒の女性も滝行に参加しました。(動画から切り抜いたため画質が悪いです。ご留意ください。)
第四開発事業部の山田孝之も滝に打たれます。
以上、第四開発事業部メンバー全員の滝行の様子でした。
滝行では何も変わらない
いかがだったでしょうか。ここまで詳細に滝行体験について語りましたが、滝行に参加してみたいと思った方もいらっしゃると思います。しかし正直にお話しすると、たった半日の滝行では何も変わりません。断言できます。
ただ、滝行参加を機に何かを始めるきっかけや自分自身を変える契機にはなりました。
冒頭でもお話しした精神面を鍛えるには至りませんでしたが、それでも自分自身の覚悟を後押しした良い体験になりました。
最後に
無事滝行を終え車に乗り込み帰路についた私たちは、安堵の気持ちを浮かべメンバー全員で乾杯です!
滝行という特別な体験を共有した間柄、滝行参加以前と比べメンバー同士の親睦はとても深くなったと感じます。
また、今回の滝行イベントは第四開発事業部全体のほんの一部に過ぎず、日々イベントや勉強会を通して事業部内の風通しや交友関係を意識しています。その成果を業務で使用する技術やビジネスで活かし業務効率等の改善を図っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。第四開発事業部の行事について気になった方は是非他の記事もお読みいただければ幸いです!