概要
Google Workspaceでの作業をサポートするDuet AI in Google Workspaceについて紹介します。
2023年8月30日にリリースされた最新機能です!
イベント開催概要
セッション情報
タイトル:Duet AI in Google Workspace で実現する生成 AI 時代の働き方改革
セッションリンク
セッション内容の要約
- 世界のGDPが生成AIで7%増加すると言われている。
- DXによってプロセスが変わったが、生成AIによって働き方そのものが変わる。
- 従業員一人一人にAIアシスタントをつけられるようなイメージ。
セッション内容
- Duet AIの読み方は「デュエット エーアイ」と読みます。
- Duet AIの説明の前に、前段としてGoogle Workspaceがもたらした働き方の変化の話がありました。
- No.4まではGoogle Workspaceがもたらした働き方の変化の話が続きます。
1:クラウド上でのコラボレーションによる働き方の変革
- セミナーの最初にこんな問いかけがありました。
“昨今、AIがもてはやされていますが、最近まで話題になっていたアルファベット2文字の単語を覚えてますでしょうか?”
答えは、”DX”です。
たとえば以前は紙で”部下”→”上長”→…と承認の流れがあったものを、Google Workspaceで同時に編集することによってリアルタイムでコラボレーションし、タスクを同時に実行出来るようになりました。
つまり、Google Workspaceによって、業務のプロセスは変わってないが、手段が変わった、とのこと。
2:現場主導型のDX
DXの話題が続きます。
Google Workspaceによる変革は現場に大きく影響を与えています。
Google AppSheetによるアプリ作成による現場への影響
現場が必要になった場面で、スプレッドシート内で数クリックすることでアプリ化することが可能です。
↓
そうすることで無数の野良アプリが増えて管理が大変ではないか?
↓
公式にデプロイするには、管理者によるモニタリング必須に出来るオプションあるため、心配は無用とのこと。
つまり、アプリが現場で必要になった場面で作成でき、かつ、管理者が管理も出来るため、セキュリティも担保されている。
※恥ずかしながら知らなかったのですが、Google スプレッドシートには、Google AppSheetがすでに追加されています。
3:情報セキュリティとガバナンス
大分以前には、クラウドだとセキュリティが心配という話がありましたが、今では認識が逆になっています。
- 高度なセキュリティ
- データは暗号化して保護
- AIにおいては顧客のデータは学習に使用しないと明言
4:生成AIとのコラボレーション
ここからDuet AI in Google Workspaceの話題に移ります。
まずGoogleの生成AIというと、Google Bardがありますが、Duet AI in Google Workspaceは名前の通り、Google Workspaceでの作業をサポートするAIとなっています。
他には生成AIというと、Vertex AIがありますが、”Vertex AI”が”作る側(開発者)”のサポートAIだとすると、”Duet AI in Google Workspace”は”使う側”のサポートAIをイメージしていただけると切り分けがわかりやすいとのこと。
- VertexAI
- 作る側をサポート
- テキストからコードを作成
- 人間のようなチャットボットをすぐ作れる
- DuetAI
- 使う側をサポート
- 資料作成をサポート
- 会議をサポート
実際にどういったことが出来るのか
- Google Slidesで画像欲しい時、簡単にワンクリックで生成できる
- 画像を探す必要がなく、資料の本質(メッセージの作成)に集中できる
- Google Meetでの会議において
- 多言語翻訳
- 多言語対応にその場で翻訳して字幕をつけてくれる
- 要点の議事録
- 遅れて会議に参加した人にも、必要な情報を、自動生成された議事録から確認できる
- 再度説明するために会議を止める必要がない
- 要点をAIに質問することができる
- 関連する情報や資料を提供してくれる
- 多言語翻訳
- AppSheetともコラボレーション
- AIと会話をしながらアプリを作れる
- その場で必要と思った機能をどんどん追加できる
- 文章の代筆
- PDFなどを読み込ませて、広告の文章などを代筆してくれる
- 文章のトーンを変えてもらいたい時も、別のドキュメントを同僚に渡すように、ブラッシュアップも簡単にできる
- 生成AIでよくある、少し求めているものと違ったときにも手が届く仕様となっている
- 同僚とのファイル共有もGoogle Workspaceで簡単に可能
生成AIにおける重要なポイント
- 生成AIはどこにデータがあるかが重要
- データを元に学習するためあちこちに散らばっていると正しい出力が出来ない。
- だが、Google Workspaceはオリジナルが一つ。
- “Google Workspaceで同時に編集することによってリアルタイムでコラボレーションし、タスクを同時に実行出来る”の箇所。
- つまり、Duet AI in Google Workspaceの最大の特徴は、Google Workspaceがクラウドネイティブ(最初からデータがクラウド)であり、ファイルがそもそも同じフォルダにあるため導入がしやすい
まとめ
- 仕事でDuetしてくれるパートナー
- 最初に生成AIが草案を作るなど、働き方そのものが変わっていく
- 人間がより本質的なことに集中できるようになる
- 個別のブースも大変盛況で特にマーケティングのお仕事されている方が興味を持っている印象でした。
感想
- あわよくばこの記事も生成AIで作成したら面白いかと思ったのですが、個人利用はまだ先のためお預けとなりました。
- 今後、日本語化対応もおこなっていくとのこと。(2023/11/15時点)
- 1ユーザーあたり月額30ドル
- 企業ユーザー向けはトライアル可能(14日間の無料トライアル)
- 今後、日本語化対応もおこなっていくとのこと。(2023/11/15時点)
- 個人的には、今回マーケティングや会議の多い方向けの発表だと思いますが、開発の保守などに導入するのもアリなのではないかと感じました。
- 開発体制が保守体制になることで一部のメンバーに知識が偏りやすい
- 新しい開発者がチームに参画した時も活用できる
- 資料を一か所にまとめることで生成AIで質疑応答が可能
iretのブースも大盛況でした!
明日(2023/11/16)も開催しております!