はじめに
Google Cloud Next Tokyo ’23 で行われた「大解剖!最新 Google Cloud インフラストラクチャ サービス」のレポートになります。
概要
インフラの Compute、Storage、Migration 関連のアップデートの紹介とその機能の使い所に関するセッションでした。
内容
Compute 関連
インスタンスやスペック関連のお話から Compute Engine を中心とした機能面についてお話されていました。
自身が気になったものを挙げます。
Flexible Managed Instance Group (MIG(ミグ))
インスタンステンプレートから作成される MIG は従来どおりですが、 MIG の中は、決まったインスタンスタイプではなく、総量のリソースとして足りているか、でインスタンスがスケールすることが可能とのことで、これは知りませんでした。
またスポット VM の混合も可能であるため、コストも意識した MIG が組めそうです。
Future Reservation (将来の予測)
こちらは Public Preview となりますが、ピークが予想されるイベントなどのタイミングで予めキャパシティ保証が可能で、Cloud Console からセルフサービス申請で申請自体も行えます。
イベントを伴うようなサービスを運用する場合、年末年始などイベントが重なりやすいタイミングで予め確保できるのは良いですね。
Storage 関連
ストレージサービスに関して新たなサービスと機能面でのアップデートが中心でした。
こちらも気になったものを挙げたいと思います。
Hyperdisk
種類や GA の範囲など若干差がありますが、VM と切り離したストレージサービスとなります。
柔軟なストレージのスケールや高スループットなサービスとなります。
利用可能な種類については2枚目の内容が見やすいです。
Cloud Storage FUSE
Cloud Storage FUSE で Cloud Storage をマウントすることが可能です。
主にログを出力したり、トレーニングデータ、モデルの保存先として利用が良さそうとのことでした。
高スループットが求められるようなものの保存先としては適していないとのことでした。
Migration 関連
Migration Center
コストの算出なども含めて移行に必要なものを一貫して管理が可能なサービスが GA されました。
現行のリソース情報に基づいて構成の推奨を行ったり、 Google Cloud への移行を最適化できるとのことでありがたいですね。
収集されるもの、されないものがあり、ユーザデータは収集されないので安心ですね。
所感
AI に関するセッションが多かったですが、インフラ面もチェックしました。
Flexible Managed Instance Group については面白いなぁと思いました。どこかで使うタイミング探して使ってみたいと思います。
Managed Instance Group の MIG って「ミグ」って読むんですね、、初めて知りました。
あとは Migration Center がどういった精度で情報が出てくるか、実際に見てみたいなと思いました。
今後のインフラのアップデート情報も引き続き追っていきたいと思います。