みなさんこんにちは、アイレットの後藤です。

先日 Google Cloud のパートナー向けイベント Google Cloud Partner Forum 2023 Tokyo にて、エンジニア教育の取り組みについて話す機会を頂きました。その内容についてフォロー含めて書きたいと思います。

エンジニア中心の組織

アイレットは現在従業員全体では1000名を超え、その8割がエンジニアです。クラウドを筆頭に新しい技術を日本企業のビジネスに適用して貢献していく、そんなスタイルの企業では何よりも優秀なエンジニアの獲得、育成、自律的な成長が不可欠です。

そのため、エンジニアが自らスキルアップできる環境作りの一環として、資格取得支援、社内勉強会、社内認定制度、トレーニング提供など、さまざまな制度や仕組みを作ってきました。

ちなみにアイレットでは13の部門があります。各部門では対象となる事業エリアに対し、成果・実績・能力など考慮して報酬などが決まることになりますが、全社として一律での報酬のテーブルはなく、各部門毎のルールによって運営されています。一方でエンジニア向けの制度の中には資格保有や認定制度にて手当の形で追加報酬を受けることができますが、これは会社として全体へ提供するものです。つまり部門内での活動以外にも個人のスキルアップによって、さらに報酬を受け取ることができるようにしています。

それだけ会社としてエンジニアの成長に対してコミットすることが重要だと考えているわけです。

結果として Google Cloud においては最先端のクラウド技術におけるスキル向上や人材開発などを評価され Talent Development of the Year – Japan を受賞させていただきました。

エンジニア学習支援

では実際にどのような支援をしているのかご紹介します。

主要な取り組みとしては、社内勉強会はもとより、

  • 合否に関わらず資格試験受験料全額負担
  • その後の勉強がスムースに進むよう採用者向けに試験アカウント登録会
  • 新卒社員向け研修でクラウドベンダーのトレーニング活用
  • 資格保有報奨金1つ取得で年3万円〜

参考: 資格保有報奨金

といったことをしています。さらに Google Cloud に特化したものとしては Google Cloud 情報集約ポータルの構築、そして Google Cloud Skills Boost の徹底活用を行っています。

どのように Google Cloud Skills Boost を活用しているかは Top Engineer そして Champion Innovators にも選出されている廣山くんのインタビュー記事で語られています。

「Prometheus 向けのマネージド サービスを勉強したり、Google の SIEM(Security Information and Event Management)サービスの取り扱いを社内で検討したりする際に Skills Boost のコースを活用しました。Skills Boost は小さな単位でコースが区切られていて、コンテンツとしてもきれいにまとまっているので、ツールごとに検討や検証がしやすく、隙間時間で興味のあるものをピンポイントで触ることができる点もメリットです」(廣山氏)

その他にも、Google Cloud の方にも協力してもらいつつ、学習したことを発表する場、そして他の人の話を聞いてモチベーションを上げる場として、社内勉強会やトレーニングは数多く行ってきています。

こうした雰囲気の中で学習し当たり前のようにスキルを高めていくメンバー増えてきていることが体感できるようになりました。社内勉強会を企画するチームもできてたりして、最近さらに盛り上がってきてます。

関連記事: 社内を盛り上げたいメンバーが集結!「技術定例グループ」の取り組みとは?

iret テクニカルアンバサダー認定制度

クラウドの資格や称号などへのアプローチ以外にも、アイレット独自の社員認定制度も実施しています。それが「iret テクニカルアンバサダー認定制度」です。

「アンバサダー」は「大使」「代表」といった意味ですが、エンジニアのもつ技術力や経験だけではなく、自律的な活動の結果として、それらを社内外に発信し個人だけではなく関係者全員の価値を向上させる人がもっとも賞賛されるべきとの位置づけで、本制度を今年度から開始しました。

ちなみに要件としては各社 Top Engineer のクライテリアに重なる部分も多く存在するため、会社全体として Top Engineer 推進も同時に推し進めていっているところです。

テクニカルアンバサダーは年間通じて活動して貢献をしてくれてますが、成果の共有目的や次の人材育成のため積極的に社内でのテックブログ勉強会や登壇の勉強会なども行っており、他のメンバーのスキルアップにも貢献しています。

関連記事一覧: #iretテクニカルアンバサダー認定制度 の記事一覧

まとめ

今回はアイレットにおけるエンジニアの育成について書きましたが、いかがでしたか?何か参考になることはあったでしょうか?ぜひSNSなどでもコメント頂ければ嬉しいです。

最後に

私個人としても、会社にとってもっとも重要な資産は「人」だと思って、エンジニアへ全面的に投資し成長を支援することが会社の成長にもつながると信じて推進しています。

今現在、自分たちのいる場所は、競合の情報や外の人の情報、そしてそれを得るためのプラットフォーム(コミュニティ、イベント、SNSなど)があり、同じことをするにしても選択がある・見える時代です。エンジニアには選択肢が多くあるということです。

その中においても、アイレットが選ばれるためには事業そのものの魅力以外にも、継続的にスキルアップするイメージが見える、一緒に成長していきたいと思える、自身の能力で会社をもっとよくできると思える、環境が重要です。

個人がスキルアップし、会社としての能力も最大化、そして顧客のビジネス変革を支援する、そのためにも自律的に成長してエンジニアが活躍しつづける場所を維持していきたいと思います。

この記事を読んで、さらに知りたくなったらぜひ iret サイトをご覧ください。