これはなに?

AWS Card Clashをプレイしてみたので、ルールやプレイレポを書いていきます。

AWS Card Clashとは

AWSスキルビルダーのコンテンツの1つで、AWS学習に役立つゲームです。
AWS Card Clash

AWSアカウントを持っていれば無料でプレイできます。
現在は英語のみ対応しており、日本語版はないようです。

CPUの敵と1対1で戦うターン制のカードゲームで、
ユニークなのは使用するカードがAWSの各サービスであるということ、
そしてフィールド全体がAWS構成図そのものになっていると言うことです。

基本的には、AWS構成図を見て適切な場所に適切なサービスを配置することができれば、敵に勝てるようになっています。

ゲームルール

ゲームのルールについては、最初にゲームにアクセスした際に始まるチュートリアルにて説明があります。
以下に簡単にまとめます。

画面の見方

フィールドは以下の画像のようにAWS構成図となっています。

  1. 山札の残り枚数
    • 山札がなくなるor構成図が完成することによりゲーム終了となる
  2. 自分と敵のポイント数
    • ゲーム終了時にポイント数の高い方が勝利
  3. 手札
    • デフォルトは6枚になっており、自分のターンになるたびに手札が6枚になるよう山札からカードが引かれる
  4. フィールド
    • サービススロットにカード配置時の消費エナジーが書かれている
  5. ゴミ箱
  6. エナジープール
    • 自分の持っているエナジー数が表示される
  7. エンドターンボタン
  8. クリーチャー
    • ゲームを妨害してくるクリーチャー

カードの種類

手持ちのカードには以下の3種類があります。

  1. AWSサービスカード
    • AWSサービスのカード(EC2やRDSなど)
    • フィールド上の正しい場所にドラッグして配置していく
    • クリックすれば説明が読める
  2. エナジーカード
    • 使うことでエナジーを獲得できるカード(CLIやマネコンなど)
    • カード右上に表示された数字がそのカードの持つエナジー数
    • フィールドにドラッグすることでそのエナジーが獲得できる
  3. セキュリティカード
    • フィールドに置いた自分のサービスカードを保護するためのカード(IAMやSGなど)
    • カード右上に表示された数字が、そのカードを使用するのに必要なエナジー
    • 自分の置いたAWSサービスカードの上にドラッグすることでそのサービスを保護できる

ゲームの流れ

ゲーム開始

ゲームはターン制となっており、先攻と後攻はランダムで決まります。

ゲーム終了条件・勝利条件

山札がなくなるか、構成図が完成することによりゲーム終了となります。
ゲーム終了時にポイント数の高い方が勝利となります。

自分のターン

構成図完成を目指してサービスカードを配置していきます。
自分のターンは基本的には下記の流れで進めることとなります。

  • エナジーカードを使用してエナジー獲得
  • AWSサービスカードを適切な場所に配置し、ポイントを獲得
    • 敵が配置済みのサービススロットについても、上からサービスカードを配置することで奪うことができる(すでにセキュリティカードで保護されてしまっている場合は不可)
    • サービスを奪う場合は通常の配置よりもエナジーを多く消費するため注意が必要
  • 自分の配置したサービスカードにセキュリティカードを使用し、サービスを保護
  • 手札の中からいらないカードをゴミ箱に捨てる
  • エンドターンボタンを押して、ターン終了

敵のターン

敵も自分のサービスカードを配置してポイントを稼ごうとしてきます。
こちらが配置したサービスカードも容赦なく奪ってくるので、自分のターンでセキュリティカードをうまく使って保護しておくことが重要です。

クリーチャーのターン

自分と敵のターンが3回ほど続いた後、クリーチャーのターンとなります。
クリーチャーはせっかく配置したサービスカードを破壊してきます。
セキュリティカードで保護しておけば破壊を免れるので、自分のターンで保護しておくことが重要です。

やってみよう

では早速プレイしてみましょう。

スタート画面にてPlayをクリックするとまずはステージ選択です。

ステージは現在「CLOUD PRACTITIONER」「SOLUTIONS ARCHITECT」がプレイできます。
「SERVERLESS DEVELOPER」はまだ準備中のようです。
※2024/02/09現在

「CLOUD PRACTITIONER」のステージ1をプレイしてみます。

今回は自分が先攻です。

エナジーカードを使用してエナジー獲得

自分のターンが来たら自動的に山札からカードが引かれ、手札は6枚になります。
サービスカードやセキュリティカードを使用するにはエナジーが必要となるため、まずはエナジーカードをフィールドにドラッグし、エナジーを獲得します。
※エナジーカードの使用は1ターン1回限りです。

エナジーカードにより、エナジーが2増えました。

AWSサービスカードを適切な場所に配置し、ポイントを獲得

続いてAWSサービスカードをフィールドに配置していきます。
構成図を見るとアプリケーションのウェブ層にサービス配置が必要なため、手札からEC2を置いてみます。
サービススロットには数字が書かれており、サービスカードを置くと、この数字分エナジーが消費されます。
※エナジーが足りない場合、サービスカードを置くことはできません。

EC2が配置できました。
エナジーは減ってしまいましたが、その分ポイントを獲得することができました。
※不適切なサービスカードを置いてしまった場合、ペナルティとしてエナジーが1消費されるので注意しましょう。

ポイントにはまだ余裕があるので、RDSも置いてみましょう

RDSが配置できました。
ポイントも+2され、4になりましたね。

自分の配置したサービスカードにセキュリティカードを使用し、サービスを保護

エナジーが1残っているので、セキュリティカードを使っていこうと思います。
自分が持っているセキュリティカードはIAMの1枚で、使用には1エナジーが必要です。
EC2にもRDSにも利用可能ですが、今回はEC2に置いてみます。

EC2を保護することができました。
これでこのサービスは敵から奪われることも、クリーチャーに破壊されることもなくなりました。
セキュリティカードはポイントを稼ぐことはできないものの、奪われたり壊されることを想定しなくてよくなるので、積極的に使うのが良いと思います。

手札の中からいらないカードをゴミ箱に捨てる

エナジーがなくなったので、カードを場に出すことはできなくなりました。
手札にいらないカードがあればゴミ箱に捨てるべきですが、ELBカードもエナジーカードも今後必要になりそうなので今回は捨てずにいきます。

エンドターンボタンを押して、ターン終了

エンドターンボタンを押して、自分のターンを終了します。

ゲームはこんな感じで進んでいきます。

覚えておいた方がよいこと

  • サービススロットやカードをクリックすることで、説明を見ることができる!
    • 特にサービススロットはどんどんクリックして、どのサービスカードを置くのかじっくり考えよう
  • 良いカードが引けるかどうかは運次第!
    • 欲しいカードがあるときは手札のカードをどんどん捨てて、新しいカードに期待しよう
  • セキュリティカードはどんどん使っていこう!
    • せっかく置いたカードが奪われたりクリーチャーに壊されたりするともったいないので、セキュリティカードで保護した方がよい
    • 保護することで今後そのカードが手元に来た時にどんどん捨てていけるというメリットも

プレイした感想

シンプルで楽しい!

カードゲームについてはそこまで詳しくないのですが、このゲームのルールはかなりシンプルで分かりやすいと思います。
デザインがポップで見ていて楽しい・サービスカードを配置した時のサウンドが気持ち良い、などゲームとしてのプレイフィールも優れていると思います。

プレイしていると「次から次へとサービスカード配置して圧勝」みたいな瞬間があり、UNOや大富豪で無双したときの気持ちよさを思い出しました。

世界観が独特なのも面白いですね。
個人的にはクリーチャーの存在が面白くて気に入っています。多分外部からの攻撃を表しているのかと思うのですが、ゴリラとかエイリアンが横で待機しているのはシュールな面白さがあります。
今後追加されるステージではどんなクリーチャーが登場するのか、楽しみです。

ちなみにクリーチャーについてはクリックすることで説明をみることができます。
こちらはCLOUD PRACTITIONERステージにいるミス・ゴリラ。

SOLUTIONS ARCHITECTの方はエイリアン。
ミス・ゴリラとは動きが違っており、配置したサービスを破壊するだけでなくエナジーも奪ってきます。

AWS構成について勉強になる!

このゲーム、プレイする前は「AWS初学者向けのライトなゲームで、AWS経験者にはなんの勉強にもならないんだろうな」と正直舐めてました。
プレイしてみると、フィールドが構成図そのものなので、プレイしているうちに自然と構成図が頭に入ってきていることに驚きました。
しかもその構成図はAWSが推奨するアーキテクチャとなっているので、ベストプラクティスも学ぶことができます。
AWS構成図をたくさん見ておくことは資格取得などさまざまな面で役に立ちますが、いちいち調べて正しいものを見つけ出してじっくり見て覚えて…という工程はそれなりに時間がかかります。
このゲームを普段からプレイしておけば、AWS構成図が楽しく簡単に覚えられるので、今後のAWS学習の1つの手段としてかなり有効なのではないかと思います。

終わりに

AWS Card Clashについてのご紹介でした。
ルールについてまとめましたが、実際プレイしてみると直感的にわかるので、一度試しにプレイしてみることをオススメします。
楽しいし勉強にもなる良いゲームなので今後もプレイしていきたいです。追加ステージも待ち遠しいですね。