新卒社員へ充実した入社後研修を提供することに注力しているアイレット。

数々の研修を用意していますが、その中でも今回ご紹介する新卒社員向けの「アマゾン ウェブ サービス(AWS)研修」は他とは違う特徴があるのです。

それは、入社2年目の新卒社員が1年次下の新卒社員に対してレクチャーするということ!

2年目社員が研修を設計し、実際に教えるというチャレンジングな取り組みは、今年で6年目となり、恒例となっている研修です。

過去の記事はこちら
20卒社員の講師インタビュー前編
20卒社員の講師インタビュー後編
21卒社員の講師インタビュー
22卒社員の講師インタビュー

昨年と同じく、AWS 様と共同開催で行った、AWSLT(ライトニングトーク : 短いプレゼンテーション)大会を開催した後に本研修を行い、AWS 様とアイレットが連携し、AWS の勉強に対するモチベーションも最高潮のタイミングでの研修の実施となりました。

今年度の AWS 研修は、総勢9名の講師で昨年よりも日数が1日プラス、そして内容もブラッシュアップされたものになっています!

今回は、リーダー・サブリーダーとして引っ張った、熊谷 里哉・荒木 太一へのインタビューとともに、講師として研修を企画・実施した7名のコメントをお届けします。


アジャイル事業部
熊谷 里哉
リーダー:全体管理,運営担当


クラウドインテグレーション事業部
荒木 太一
サブリーダー:構成図,API GateWay,LT 大会担当

研修を作る・教える、全てが初めての経験!講師に任命された時の気持ちは?

「AWS 研修」の実施、お疲れ様でした!
まずは講師に任命された時の気持ちを教えてください。


普段の業務で AWS を使っていなかったので自分に講師が務まるのか不安な部分はありました。
ですが、昨年「AWS 研修」を受講した際に活躍していた先輩の姿を見て、私も講師に挑戦してみたいという思いを持っていたので、任命された時は嬉しく、モチベーションも高まりました。


私は、一言で言って「ええ、最高や!」って思いましたね。
プロジェクトの回し方について学べる良い機会になるなと思って。
今回は人事の方から事前に”講師に挑戦したいか”というヒアリングがあったのですが、その時からすでに「こんなことやりたい」を思い描いていました。

多くの学びを得て、成長に繋がった!リーダーとしての役割

今回、お二人はどのような役割を務められていたのでしょうか?


私は講師として、構成図と API Gateway のセッション、LT 大会*の運営を主に担当しました。
運営としてはサブリーダーを務め、リーダーの熊谷さんと協力して研修が成功するよう、裏方の作業の補佐もしていました。
*AWS研修最終日に、知識の定着化を目的とし3日間の研修を通して学んだことを24卒社員がアウトプットした


私はリーダーとしてメンバーの稼働状況や進捗管理やスケジュールなどの全体管理や準備、当日の司会進行等を担当しました。


リーダー・サブリーダーを務めてみてどうでしたか?


この研修を通して、とても成長できたなと思います。
やはり、プロジェクトを円滑に回すにはリーダー陣がしっかりしないといけなくて。問題が発生した時はとにかく熊谷くんと連携して解決策を考えて・・・想像していたよりも大変なことが多かったのですが、個人的にはすごく頑張ったからこそ、得られた経験があったなと感じています。
最終的に求められているもの以上の価値を届けられたのではないかなと!


プロジェクトマネジメントって難しい!と思いました。
途中、プロジェクトの進捗が芳しくない場面で、”スムーズな意思決定”が必要だと感じて体制を少し変えたりしたのですが、今思い返しても、「もっとこうすれば良かった」と思うことも。
でも、その後悔も学びかなと思っています。
他の講師メンバーやアドバイザー*のサポートのおかげで無事に終えることができ、改めて、プロジェクトでは周囲の人と協力して進めることの重要性を実感しました。
リーダーとしてこの研修に携われたことは、とても良い機会になりました。

*昨年度講師を務めた先輩社員2名が、技術的観点での助言や研修資料の確認、受講者への伝え方といった“受講者目線”でのフィードバックなど、昨年の経験を元に研修設計をサポートした

これまでのナレッジを参考に研修準備スタート。講師同士で目標を立てた上で取り組んだ

どのように研修準備を進めていったのか教えてください。


講師陣の所属拠点がそれぞれ異なるため、準備は全てオンラインにて実施しました。
研修本番の約半年前にキックオフを行い、まずは講師陣の目標を決定した上で、そこから週に一度の定例を設けて進捗の確認や、適宜 Slack でコミュニケーションを取りながら進めていきました。MTG での議事録はチームが共同でドキュメント作成、編集ができる Slack の Canvas 機能を活用し、常に情報を追えるようにしていました。

研修設計はこれまでのナレッジを参考に内容の選定と追加の検討をしました。


講師陣はどういった目標を立てたのですか?


AWS サービスに関して、「主体的」かつ「楽しく」学んでもらうこと」です。

本研修の実施目的は、「配属後、インフラ・開発共にスムーズに業務を行うために基本的な AWS のサービス知識やハンズオン経験を身につけること」です。研修をさらに充実したものにするため、講師としては受け身ではなく主体的に習得してほしい、そして何よりもAWSを扱って「楽しい」という気持ちを持ってほしいという考えがあったため、この目標を立てました。


素晴らしいですね。目標は達成できましたか?


研修終了後にアンケートをとり、その中で「楽しかった」という声が多く、実際に研修を見ていてもそのように感じたので、達成できたのではないかと思います!

今年度は初の取り組み!AWS研修内で LT 大会を実施!

今年度のトレーニングのポイントを教えてください。


個々人で淡々と取り組むというより、チームで協力し合いながら進めるという方針で研修を構成しました。
これは、昨年の内容からもっと良くするためには?という視点で講師メンバーで考え、取り入れました。
ハンズオンは研修チーム*ごとに分かれて作業してもらうことで、お互いに質問し合える環境を作りました。
あとは、その方針の上で新たに「LT 大会」を追加しました。
研修最終日に各チームでテーマに沿ってこの3日間の AWS 研修をどう乗り越えてきたかを中心にスライドを作成してもらい、発表してもらいました。
この LT 大会は3日間の振り返り・そして学びのアウトプットの場になったのではと思います。

*同期4~5名で構成され、入社時研修期間中、朝と夕方に集まって活動するチームのこと。配属後に「チームで働く」ことを見据えて、入社時研修中からコミュニケーション力強化のために例年導入している。


LT 大会はどのように行ったのですか?


①チームでの難しかったところについて
②チームでの研修での学びや気づき
③チームで話したいフリー枠

この3つのテーマで発表をしてもらいました。
資料作成中の様子を見にいった時も、24卒同士で意見を出し合いながら作成している姿が見れましたし、ユーモア溢れる発表をしているチームもあって、「ああ、その見せ方良いな」と勉強になるところもありました。
私たち講師の目標でもあった、”楽しく研修に取り組む仕組み”ができたなと思います。


素晴らしいですね!LT 大会、すごく盛り上がっていましたよね。
その他、ポイントはありますか?


各種セッションもブラッシュアップ・コンテンツの追加をしています。
  •  IAM セッションで IAM の概要の紹介や IAM 関連のインシデントの紹介
  •  昨年までは PHP を用いていた部分を入社時研修の内容に沿って Pythonを使用したリソースの操作に変更
  •  Lambda・API Gateway セッションで AWS Translate を使用した学習(翻訳アプリの作成)
  •  S3・AWS CLI セッションの追加

など、担当講師で内容を精査し追加しました。


あとは、資料作成の部分にも力を入れました。
これまでの資料は手順は丁寧に書かれているのですが、未経験者が躓くような前提部分は割愛されてた部分がありました。
今年度は、受講者人数が過去最多の49名で、その内非エンジニアの方も3名受講されるとのことだったので、未経験者も躓かないように、スムーズに研修が進むように、その前提部分も丁寧に明記するようにしました。

結果、進行はほぼオンスケジュールで、とてもスムーズに進みました。


また、事前準備を念入りにしたため、特に大きなトラブル等はなかったことが良かったです。
各担当者がしっかりとセッションの準備をしてくれたことも大きいですし、
当日の進行は細かくイメージをしてメンバーに共有していました。例えば、この話が終わったら次は誰にパスする、など。

タイムスケジュールも細かく計画しており、遅れを想定してバッファーを持たせることで余裕を持った進行ができました。

また、運用面でも、CloudFormation を使用してリソースを作成することで、スムーズな進行の実現ができたなと。
なるべく少ない工数でできるよう、講師同士で知恵を出し合って取り組みました。

たくさんの成長と気づきがあった!今後の目標は?

このプロジェクトを通しての気づきや成長を教えてください。


一番の成長はやはり、リーダーを務めて学んだ、「プロジェクトマネジメント」の部分ですね。
プロジェクト途中で苦戦を強いられる場面もありましたが、色々な人の意見をもらって体制を検討した結果、講師一丸となって取り組むことができる体制を作り、改善方向に持って行けたなと思います。


私は3点あります。
1つ目はうまくいかないことが多いことに気付きました。うまくいくためには何が必要か?を考える力や計画を実行するための遂行力、あとは決断力など、元々足りていなかった部分を、少しは高めることができたのではないかと思います。
2つ目は代々 AWS 研修講師を務められた先輩方の凄さや、社内にナレッジが蓄積されていることの重要性。
3つ目はやはり、やりたいと思ったことに挑戦できる環境があること。今回の AWS 研修も主体的に、自分たちが「取り入れたい!」て思ったことは、もちろん、提案時に目的や効果はしっかり説明した上で、人事の方も後押ししてくれて、嬉しかったです。


今回の経験を経て、今後に活かしたいことや、目標があれば教えてください。


私はプロジェクトの全体管理を担っていたので、リーダーとして一番難しかったのが雰囲気作りやメンバーみんなが主体的に動けるにはどうすれば良いか、という視点です。
元々私はマネジメント業務に興味を持っていたのですが、今回の経験を経て、更に面白みを感じることができ、より深掘りしていきたいです。また今後、業務の方でもそういった役目につけるよう日々邁進していきたいです。

今回、入社2年目にその経験を積めて、すごく貴重だったと思いますし、快く送り出して下さった上司やグループメンバーの方々にも感謝の気持ちでいっぱいなので、今後の業務で今回の経験を活かしている姿を、見せていきたいです。


私も、マネジメントの面白さを感じて、今後自分がなりたい目標を見つけるきっかけになりました。

その目標に向かって、この AWS 研修で学んだ、培った実績に甘んじず、謙虚に前向きに成長していきたいなと思っています。

新卒2年目にこのような機会をいただいた人事の方々、快く送り出し、相談にも乗っていただいた クラウドインテグレーション事業部の方々、そしてアイレットの環境に感謝しかないです!

AWS研修は、自分にとっての”成長”に寄与できる場

最後に、来年講師を務める新卒社員へのメッセージをお願いします。


2年目としてまだまだ経験が浅い中で、すごく貴重な経験ができる場です!私もそうですし、他の講師メンバーも研修を終えて全員成長していると思います。「自分に務まるか不安だ」と思っている方もいるかもしれませんが、そういう方ほど、ぜひ挑戦して欲しいですね。
来年行う研修でも、23卒の誰かが必ずサポートにつくので、気負いせず、楽しんで取り組んで欲しいです。


そうですね。あとは、「やりたい」と思う人は、具体的にどういうことをやりたいのかを自分の中で膨らませておくと良いと思います。
これは普段の業務でも大事だと思うのですが、「もっと良くするためには」「自分だったらこうする」という視点を持つことです。
そして、責任を持って計画・実行ができると、自分の「やりたい」が叶えられると思います。
今回、私たちの研修を受けた上で、「もっとこうしたい」があればぜひ反映させて欲しいです!

講師を務めた他メンバーのコメント

DX 開発事業部 前野 佑宜
担当セッション:Python

「講師に任命されて、不安もありましたが、結果として講師をやってよかったなと思いました。
今年の研修は、『AWS に関してより広範囲の知識を学習できる』『受講者同士で議論し学びを深めることができる』内容にできたと思っています。
研修本番では、想定していないトラブルもありましたが、講師同士で連携してフォローし合いうまく研修を進行できたのではないかと思いました。
AWS 研修の準備から運営を通して、AWS の知識を深めたり、プロジェクトを協力して進めていくことの難しさを学ぶことができ、非常にいい経験になりました。」


第一開発事業部 佐々木 祐成
担当セッション: S3,Lambda

「今年の研修に講師として参加して、自分もとても勉強になったと感じています。
私は案件等で AWS のリソースに触れることが少なかったので任命当初は不安がありました。
しかしトレーニングを考える際さまざまな知識が必要となり主体的に調べる必要があったので、その過程で技術的に成長することができました。
研修を終えて自主的に AWS リソースを触ったり実装することに対して遠慮がなくなったので、良い機会だったなと思います。」


エンタープライズクラウド事業部 鎌倉 なつの
担当セッション: VPC,LT 大会

「新卒育成グループの皆さんはじめ、24卒のみなさん、23卒同期のみなさん、大変貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。
任命された当初はとても不安でいっぱいでした。
しかし、『楽しんで受講してもらうためにはどうすれば良いか』を同期同士でたくさん話し合い試行錯誤したことで、最終的には『楽しかった』とアンケートで答えていただけるような内容にでき、ほっとしています。
また、今年は最終日に3日間で学んだことをアウトプットする目的で LT の時間を設けたことで、24卒の皆さんからも学ばせていただき、私自身楽しかったですしとても勉強になりました。
今後の業務でも、『楽しむためにはどうすれば良いか』という視点を大切にしつつ、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。」


エンタープライズクラウド事業部 髙村 一誠
担当セッション:RDS

「大変貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。
これまで講師として誰かに教える経験が無かったため、講義を上手く進めることができるのか不安でしたが、講師同士の連携を密にすることで研修を無事終えることができました。
『どうやったら受講者が楽しんでもらえるか』『何をやったら受講者のためになるか』など、受講者が得られるものを最大限良いものにするために講師陣でたくさん話し合い、試行錯誤しながら準備を進めていました。
大変なこともありましたが、24卒の皆さんも講師陣も楽しみながら学ぶことができた研修になったのではないかと思います。
この研修に講師として参加することで、いろんな視点でものを考える経験ができたのでとても良い機会になりました。」


エンタープライズクラウド事業部 永畑 潤也
担当セッション:CLI,ELB

「今回、社内 AWS 研修の講師を務めたことは、大変貴重な経験となりました。
今年の研修テーマである『受講者同士が相談し合いながら楽しんで学ぶこと』を意識して準備を行い、その成果を実感しています。
また、入念な準備と事前検証により、研修当日の予期せぬ事態を避けることができたため、これらの経験を、今後の業務にも活かしたいと思います。」


エンタープライズクラウド事業部 山本 修輔
担当セッション: EC2

「これまで大勢の前で教える機会がなく不安もありましたが、講師のみなさんと協力して無事に AWS 研修を終えることができました。
今年から非エンジニアの方も参加することになったため、研修内容としては昨年度の内容を踏襲しつつ、受講者がより理解しやすい講義資料を作成し、スムーズにハンズオンを進行できるように工夫しました。
また、AWS に対する理解を深めることができただけでなく、さまざまな学びを得ることができたのでいい経験になりました。」


クラウドインテグレーション事業部 田中 俊
担当セッション:IAM,Apache

「講師として任命され、とても良い経験ができました。
前年と比較して、ブラックボックスを減らすのを目的に資料作成を行ったことに加えて
基本的な AWS のサービスについての説明も前年度から増やしたため、新卒社員の AWS Certified Cloud Practitioner 取得に貢献できたと感じています。また、自分自身も基本的な AWS のサービスの良い振り返りになりました。」

最後に

講師陣が「24卒社員が楽しんで学べるようにするにはどうしたら良いか」など常に24卒社員に寄り添った内容を検討している様子が準備段階から見られ、とても頼もしく感じていました。

研修中、1つのセッションが終わったタイミングや、講師だけになったタイミングではお互いを労いあい、褒め合い、そして助け合っている姿が印象的で、”23卒社員らしさ”が全面に出た研修だったのではないかと思います。

今回の経験を経て、9名全員の成長を人事も非常に感じています。

本研修は、来年度にも引き継がれます。今回受講者だった24新卒社員の皆さんが来年の研修でどのように講師を務めているのか、その姿を見るのが今から楽しみです。


この記事を読んでアイレットに興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧ください!

新卒採用ページ:https://www.iret.co.jp/newgraduate/

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以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!