今年もAWS Summitの季節がやってきました!
AWS Summit 1日目に参加したので、レポートを挙げさせていただきます。TAM目線から見たAWS Summitも併せてお伝えしていきたいと思います。
※ちなみにTAMとは顧客の技術的なソリューションを実現するようサポートしたり、導入後、運用していく中で、顧客の課題解決を支援する役割を担う職種となります。
イベント概要
項目 | 内容 |
参加日程 | 2025年6月25日(水) |
会場 | 幕張メッセ |
タイムテーブル
時間 | 実施したこと |
10:00-10:30 | 基調講演 |
10:30-12:30 | ブース見学 |
12:30-13:30 | 昼食 |
13:30-14:30 | オンラインで社内打ち合わせ参加 |
14:30-15:10 | ブース見学 |
15:10-15:40 | セッション参加「AI によってシステム障害が増える!? ~AI エージェント時代だからこそ必要な、インシデントとの向き合い方~」 |
15;50-16:30 | セッション参加「クラウドストレージのコスト最適化戦略 – AWS ストレージの賢い活用法」 |
16:50-17:30 | セッション参加「組織全体で AWS コスト最適化を加速する」 |
17:30-18:00 | ブース見学 |
会場の様子
今年もたくさんの人が押し寄せていました。幕張メッセだとキャパが大きいだけに、活気がある感じが本当にお祭りみたいでよいですね。
注意点
- 9:30位に会場に到着したのですが、指定席座席券やお弁当券は配布が終了してました(涙)
- 会場内は席が空きづらいので、会場外から社内打ち合わせに出たのですが、テザリングが通じなくて焦りました。特に格安スマホだと通じづらい可能性があるので、注意です。
- 保有AWS資格のステッカーが例年だと会場内でもらえますが、今年は受付の近くであることを知らなくて、会場をぐるぐる周っても見当たらず、結局夕方ごろに場所は分かったのですが、配布終了してて貰い損ねました…。
例年の会場とは異なる点もあったため、事前の下調べの重要性を痛感しました。
セッションの所感
今年は特に生成AI関連のセッションが多かったですが、TAMとしてコスト最適化に取り組むことが多いので、コスト関連の下記2セッションを特に楽しみにしてました。どちらも配信期間中、動画視聴ができるようなので、気になる方は是非視聴いただければと思います。
- クラウドストレージのコスト最適化戦略 – AWS ストレージの賢い活用法
- 組織全体で AWS コスト最適化を加速する
クラウドストレージのコスト最適化戦略 – AWS ストレージの賢い活用法
コスト最適化というとEC2/RDSのコスト削減が費用対効果が高いためクローズアップされがちですが、S3/EBSのコスト管理に着目した講演となっております。日頃の問い合わせでもEC2/RDSに関する費用周りの問い合わせが多く、S3/EBSのコスト管理は着目しづらい部分ではありますが、塵が積もって山となりやすいサービスのため軽視できない観点かと思います。
元々知っている内容もありましたが、下記のサービス/機能は知らなかったです。このようなサービスを使うことでさらにお客様へのコスト最適化へのアプローチが図れるのではないかと思いました。
S3/EBS限定のサービスではないですが、アイドル状態のリソースの検出、リソースの適正化、購入オプションなどのAWS のコスト最適化に関する推奨事項を簡単に確認することができます。、AWS Cost Explorer や AWS Compute Optimizerなどのすべてのコスト最適化推奨アクションを 1 か所にまとめられたサービスとなります。
単一のAZで動作する超高速ストレージクラスとなります。S3 Standardに比べてデータアクセス速度が最大10倍速く、リクエストのコストを最大50%低く抑えることも可能です。
組織全体で AWS コスト最適化を加速する
組織全体でコスト最適化を加速するために、組織を横断してステークホルダーの以外を理解し、共通認識を作るコスト最適化リーダーがを設置する重要性という所が自分が一番印象に残った点です。例えばエグゼクティブはコストが増大すると問題がないかと気にされがちですが、アプリチームからするとビジネスが拡大するので必要経費だというように、立場によってコスト面で気にするポイントが異なることがあります。各ステークホルダーが理解できるような共通指標を設け、妥当な判断ができるように組織横断的な最適化リーダーを設置することで、コスト最適化をスムーズに推進することができます。
また組織全体でコストの可視化をはかるために一つのダッシュボードで見れるのが望ましいです。それにはCUDOSダッシュボードを使うことによって、コスト全体を分析し、まとめて見渡せることが可能になります。
余談ですが、昔PagerDutyさんの講演で、インシデント対応時にインシデント対応をの全体を統括するインシデントコマンダーの紹介がありましたが、コストやインシデントに限らずある程度の規模の話になると、全体を管理し、調整する役割が改めて必要なんだなと感じました。上手くいっている組織は組織全体を横断して方針を決めて、さらにその方針に沿った行動を実行できる環境であるかで決まるのではないかと考えられる講演でした。
まとめ
多くの注目が集まった生成AI関連のトピックとは対照的に、本レポートではTAMとして特に重要視するコスト最適化に焦点を当ててみました。TAMは他の職種と比べると想像しづらい職種ですが、組織全体を見渡す必要があるため、コスト最適化リーダーに近い役割も持つ重要な役割だと思うので、お客様や会社のコストの番人としての役割も果たしていきたいと思いました。
このようにAWS Summitは参加するごとに、新たな視点や知識を持つきっかけとなる良い行事だと思うので、皆様ぜひ機会があれば参加してみてください。ちなみにアイレットだと業務が調整がつけば、業務時間中に行くこともできます(笑)