概要

9/6(土)に秋田にて開催されたJAWS-UGに参加してきましたので報告します。
まだJAWS-UGへの参加は不慣れではありますが、今回は地元で開催ということで個人的には比較的参加しやすかったと思います。
登壇されている方の中には馴染みのある方もいて、親近感を持ちつつお話を聞けました。

主に以下のようなお話を伺いました。

1.Amazon Bedrock AgentCoreではじめるAIエージェント最前線〜
 直近で発表された「Amazon Bedrock AgentCore」に関する説明が主な内容となります。

2.元米屋がAWSと触れるまでのお話
 登壇者が米業界からインフラエンジニアに転職した際の経緯について主な内容となります。

3.AWS事例紹介:EC2→ECS/Fargateへシステム移行
 システムをEC2上で運用していたが問題があったため、ECS/Fargateに移行した際のお話となります。

内容の一部ではありますが、共有できればと思います。

発表内容

1.Amazon Bedrock AgentCoreではじめるAIエージェント最前線〜

  

登壇者:AWS Japan 川路さん

以前より、Amazon Bedrockについては何となく理解しておりましたが、今回紹介して頂いたサービスはさらにAgent提供の種類に関するものでした。

「Amazon Bedrock AgentCore」は今年発表されたサービスで、以前までは「Amazon Bedrock Agent」が主に使用されていたようです。
この二つの違いですが、「Amazon Bedrock Agent」はフルマネージドで提供されているのに対し(SaaSタイプ)、
「Amazon Bedrock AgentCore」については、技術選択などは構築する側に委ねられ、AIエージェントの開発においても自由度が高いサービス(Paasタイプ)となっています。

「Amazon Bedrock AgentCore」では、主に以下の機能があるとのことです。

AgentCore Memory ・・・ AIエージェントとの会話履歴、長期的な情報を記憶する
AgentCore Browser ・・・ AIエージェントがWEBブラウザのようにWebサイトを操作する
AgentCore Code Interpreter ・・・ AIエージェントがコードを生成し、安全な環境で実行する
AgentCore Observability ・・・ AIエージェントの動作を監視、デバッグ、監査する

今後は様々な目的のためにAIエージェントの開発が進んでいくと思われますので、このサービスは大いに活用されるのではと感じました。

2.元米屋がAWSと触れるまでのお話

登壇者:エスツー堀内さん

こちらの方の所属会社は私が前職で勤めていた場所ということもあり、離れてからそれほど年数は経っていないつもりでしたが、懐かしさを感じました。
タイトルにもある通り、元々米業界にいらっしゃった方でしたが業界の状況などを考え、IT業界への転職を決意されたとのことでした。

この方が転職されたのは昨年ですが、今年だけでもお米を取り巻く状況は大変なものかと思われますので、色々苦労されていたんじゃないかと感じます。

お話にもありましたが、全く異なる業界の転職ということから、基礎知識を持っていること、今後主体的に技術を習得していく姿勢を会社側に証明することの大変さを改めて認識しました。
また、生活リズムがガラッと変わりますので、それに慣れるのも大変だったとのことです。

それらを乗り越え、現在ではインフラ業務に携わっていて大変充実されているとのことで安心致しました。

3.AWS事例紹介:EC2→ECS/Fargateへシステム移行

登壇者:エスツー武田さん

先程に続き同じ会社の方となりますが、この方については以前より面識がありました。(ちなみに堀内さんに声をかけたのがこの方になります)

内容となりますが以前こちらの会社では、PDFを対象にOCR(Optional Character Recognition)を行うシステムを担当されており、動作環境はEC2にてdockerを立て、そちらでシステムを運用していました。
しかし、「処理時間が長い」、「(前述の内容も原因の一部ですが)頻繁にエラー発生」等があったため、それに伴いアラートが頻繁に鳴っていたとのことでした。

これらを解決すべく、タイトルにもあるように動作環境をECSに移行を実施し、結果前述の問題はほぼ解消した、というお話でした。
特に処理時間が大きく改善し、顧客からの評判も上々だったとのことです。
余談ですが、システムの処理速度が向上したことで、顧客側が大量のPDF読み込みを実行してしまったことで負荷がかかり、アラートが鳴ってしまったというエピソードもありました。

私自身インフラについて勉強中ですが、システムに適した環境選択が重要であることを再認識しました。

まとめ

今回紹介しきれませんでしたが、他にも生成AIに関するお話、AWSを用いた顔認証システム等、面白い話を聞くことができ大変参考になりました。
また以前所属していた会社の現在の様子も知れて、少し懐かしい気分になりました。

前回JAWS-UGに参加した時はできなかったのですが、今回は懇親会に参加し、運営の方と少しではありますが親交を深められたのではと感じています(都合により途中で抜けてしまいましたが・・・)。

次回JAWS-UGが別の場所で開催された際には、より積極的な気持ちで参加できるのではと考えております。