皆様、こんにちは。
DX開発事業部 クロスイノベーションセクション スマホグループの楊林です。

前回の投稿では、プロジェクトの組織構造の分類やそれぞれの特徴についてご紹介しました。

組織が決めたら、次はいよいよプロジェクトを推進すべきですね。
ではプロジェクトは開始から完了まで、どのように推進すべきでしょうか?

今回の投稿では、プロジェクトのライフサイクルについて解読します。

プロジェクト・フェーズ

プロジェクトのライフサイクルを紹介する前に、まず一つ明確にしたい定義がありますが、それはプロジェクト・フェーズです。

プロジェクトを時間軸で分けたものをプロジェクト・フェーズと呼びます。
プロジェクト・フェーズでは論理的に関連のあるプロジェクト活動の集まりで、一つ以上の成果物の完了によって終了します。
そして前のフェーズの成果物は通常、また次のフェーズのインプットになります。
フェーズ間では連続で実行することも、重複させることもできます。

フェーズが開始する際、プロジェクトに対して以前の前提条件の検証や妥当性の確認を行い、リスクを分析し、フェーズの成果物の詳しい説明を提供する必要があります。
フェーズが開始した後、プロジェクトに大きなリスクが伴う場合や、目的が不要になった場合には、フェーズを終結し、プロジェクトを中止することができます。

フェーズの終了時点で、作成された成果物の完全性と受け入れを保証するためのレビューを行います。
そのレビューには「フェーズ・ゲート」「ガバナンス・ゲート」「トール・ゲート」「中止点」「キル・ポイント」など様々な呼び方があります。
そしてソフトウェア開発プロジェクトにおいては、このレビューを「品質ゲート」とも呼べます。
レビューの結果によって、直接次のフェーズへ続行するか、修正してから続行するか、それともプロジェクトを中止するかを判断します。

プロジェクト・ライフサイクル

プロジェクト・ライフサイクルとは、プロジェクトがその開始から完了までに計画する一連のフェーズのことです。
つまり本質的にプロジェクト・ライフサイクルはプロジェクト・フェーズの集合体です。
たとえばエンジニアにとって馴染み深い「要件定義 → 設計 → 実装 → テスト」という流れも、その一種と言えます。

では、分割された各フェーズが進むにつれて、プロジェクトはどのように変化していくのでしょうか。

上の図では、その変化を簡単に示しています。
横軸は時間で、「立ち上げ」「計画」「実行」「終結」の4つのプロセスに分かれています。これは典型的な予測型プロジェクトの構成です。
縦軸は変化の度合いを示しています。

プロジェクトに必要な資源から見ると、開始時が少なく、時間の経過とともに増加し、実行時に最大になり、終了に向かってまた急激に減少します。
リスクから見ると、プロジェクトの開始時では最大になります。プロジェクトが進むにつれて徐々に低下します
一方で、変更やエラーの訂正などに必要なコストがプロジェクトの開始時は少ないが、完了に近づけば近づけるほど増加します

プロジェクト・ガバナンス

プロジェクト・ライフサイクルを監視し、その成功を保証するための包括的な方法論をプロジェクト・ガバナンスと呼びます。
目標を達成する独自のプロダクト、サービス、または所産を創出するために、プロジェクトマネジメント・アクティビティを導くフレームワーク、機能やプロセス群のことと理解してもいいです。
一般的にプロジェクト・ガバナンスはPMOによってマネジメント及びコントロールを行い、プロジェクトをマネジメントするための構造、プロセス、意思決定モデルやツールなどを提供します。

プロジェクト情報

プロジェクト・ライフサイクルを通して、多くのデータや情報が様々な形式で収集、分析、変換、配布されることになります。
これらのプロジェクト情報を段階的に以下三種類に分類できます。

  • 作業パフォーマンス・データ:プロジェクト作業に取り込む上で、アクティビティの実行中に把握した観察結果や測定値など個々の生データのことです。
  • 作業パフォーマンス情報:各プロセスで収集した作業パフォーマンス・データの内容に基づいて、集計や分析されたデータのことです。
  • 作業パフォーマンス報告書:作業パフォーマンス情報を更にまとめ、意思決定や問題提出などのために使用される報告書に整えたデータのことです。

最後に

本記事では、プロジェクトのライフサイクルに関連するプロジェクト・フェーズ、プロジェクト・ガバナンス、プロジェクト情報などについて紹介しました。

プロジェクトマネジャーを目指す方、またはPMP資格取得を検討している方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。