皆様、こんにちは。
DX開発事業部 クロスイノベーションセクション スマホグループの楊林です。
前回の投稿では、プロジェクト・ステークホルダー、プロジェクト・スポンサー、PMO など、プロジェクトに関わる人々の定義や役割についてご紹介しました。
プロジェクトは、状況に応じて分割することも、統合することも可能です。
今回の投稿では、プロジェクトにおける階層的な関係について解説していきます。
サブプロジェクト
規模が大きく、複雑なプロジェクトでは、管理をしやすくするために、プロジェクトをいくつかの単位に分割することがあります。
このように分割された管理単位を、サブプロジェクトと呼びます。
プログラム
プロジェクトが分割できるのと同様に、個別のプロジェクト単体では得られない便益を実現するために、関連する複数のプロジェクトを、調整の取れた方法でマネジメントすることがあります。
このようなプロジェクトの集合体をプログラムと呼びます。
プロジェクトをサブプロジェクトに分割できるように、プログラムも管理しやすさを考慮して、さらに階層化することができます。
具体的には、複数のサブプログラムに分割し、それぞれのサブプログラムの配下で、さらに複数のプロジェクトを管理する形です。
プログラムでは、主に複数のプロジェクト間、あるいはプロジェクトとプログラムレベルとの相互依存関係に焦点を当ててマネジメントが行われます。
なお、プログラムには、個々のプロジェクトのスコープ外の要素が含まれる場合もあります。
プログラム・マネジャー
プロジェクトにプロジェクトマネジャーが配置されるのと同様に、プログラムにも、その配下にあるプロジェクト活動全体を一貫してマネジメントする役割の人が存在します。
この役割を担うのが、プログラム・マネジャーです。
プログラム・マネジャーは、個々のプロジェクトを直接マネジメントするわけではありません。
プログラムの戦略目標や、ベネフィット・バリューの実現・達成との整合性を確保しながら、プロジェクト間の活動を調整し、プログラムレベルでの成果を統合することが主な役割です。
PMI では、PMP の上位資格として、プログラムを管理する人材を認証するPgMP(Program Management Professional)という資格も用意されています。これは私自身も将来的に挑戦したいと考えている目標です。
PMP の保有者が世界で 100 万人を超えているのに対し、PgMP の保有者は世界全体でも 1 万人未満と言われています。
特に日本では 2 桁程度とされており、非常に希少な人材です。
ポートフォリオ
プログラムは、プロジェクトマネジメントの終着点ではありません。
複数のプログラムをさらに統合したものが、ポートフォリオです。
ポートフォリオとは、戦略的な目標を達成するために、グループとしてマネジメントされるプロジェクト、プログラム、サブポートフォリオ、そして定常業務の集合体を指します。
ポートフォリオを構成するプロジェクトやプログラムの間には、必ずしも相互依存関係が存在する必要はありません。
プロジェクトやプログラムのマネジメントが「正しい方法で実行すること」を重視するのに対し、ポートフォリオでは「正しいプロジェクトやプログラムを選択すること」を重視します。
つまり、方法論よりも、戦略レベルでの選択と意思決定が重要になります。

最後に
本記事では、プロジェクトを分割・統合した結果として生まれる、階層構造についてご紹介しました。
プロジェクトマネジャーを目指す方、またはPMP資格取得を検討している方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。