皆様、こんにちは!
DX開発事業部 クロスイノベーションセクション スマホグループの楊林です。
前回の投稿では、プロジェクト、プロジェクトマネジメント、そしてプロジェクトマネジャーの定義についてお話ししました。
しかし、プロジェクトに関わる人は、プロジェクトリーダーやチームメンバーだけではありません。
今回の投稿では、プロジェクトに関係するさまざまな人々について整理して紹介します。
プロジェクト・ステークホルダー
プロジェクト・ステークホルダーとはプロジェクトの意思決定、活動、成果に影響を与えたり、影響を受けたり、あるいは自ら影響を受けると認識している個人、グループ、または組織のことです。
プロジェクト・ステークホルダーは、必ずしもプロジェクト内部の関係者に限られるものではありません。
所属や立場によって、内部ステークホルダーと外部ステークホルダーに分類できます。
典型的な内部ステークホルダーには、プロジェクト・スポンサー、プロジェクトマネジャー、プロジェクトチーム、PMO、関連する機能部門マネジャー、運営委員会などが含まれます。
一方、典型的な外部ステークホルダーとしては、顧客、エンドユーザー、ベンダー、規制当局、株主、コンサルタント、金融機関などが挙げられます。
ここで、一般的なイメージとは異なるかもしれませんが、プロジェクト・ステークホルダーは必ずしもプロジェクトから利益を得たり、積極的に支援したりする存在に限られません。
プロジェクトに利害関係を持つ以上、競合他社であっても、立派なプロジェクト・ステークホルダーに該当します。
プロジェクト・スポンサー
一つのプロジェクトにおいて、プロジェクト・スポンサーには主に三つの重要な役割があります。
まず、一般的によく認識されている通り、プロジェクト・スポンサーはプロジェクトに対して、資金や物資など資源を提供します。
次に、プロジェクトマネジャーの権限やコントロール範囲を超える問題が発生した場合、スポンサーはその問題に対するエスカレーションの受け手となります。
そして最後に、プロジェクト・スポンサーはプロジェクト憲章に署名を行い、正式にプロジェクトを承認する役割を担います。
プロジェクト憲章とは、プロジェクトの立ち上げ段階で作成される重要な文書であり、その承認はプロジェクトの正式な開始を意味します。
PMO
次に、PMOについて説明します。
PMO(Project Management Office)とは、プロジェクトマネジメントに関するガバナンスやプロセスを標準化し、リソース・方法論・ツール・技法の共有を推進する組織のことです。
PMOの責任範囲は、プロジェクトマネジメントの支援を提供することから、プロジェクトを直接マネジメントすることまで多岐にわたります。
プロジェクトに対する影響度によって、PMOは以下の三つに分類されます。
- 指揮型(Directive):PMOがプロジェクトを直接マネジメントするタイプ。最も影響力が強い。
- 支援型(Supportive):テンプレートやトレーニング、他プロジェクト情報の提供などを通じて助言を行う。影響は最も小さい。
- コントロール型(Controlling):支援に加えて、方法論やツールの採用を求めるタイプ。中間的な影響力を持つ。
プロジェクトマネジャーが特定のプロジェクトに焦点を当てるのに対し、PMOはプロジェクト単体の枠を超え、企業全体の視点からビジネス目標の達成やプロジェクト間の調整を行います。
プロジェクト・ガバナンス
ここまでの説明の中で「ガバナンス」という言葉が出てきましたので、その意味をもう少し詳しく説明します。
プロジェクト・ガバナンスとは、組織目標、戦略目標、定常業務目標を達成するために、独自のプロダクト、サービス、または所産を創出するプロジェクトマネジメント活動を導くための、フレームワーク、機能、そしてプロセス群のことです。
言い換えると、プロジェクト・ガバナンスとは、組織のプロジェクト・ライフサイクルを監視し、その成功を保証するための包括的な方法論だと言えます。
最後に
本記事では、プロジェクト・ステークホルダーの概要と、その中でも特に重要な存在であるプロジェクト・スポンサーおよびPMOについて紹介しました。
プロジェクトマネジャーを目指す方、またはPMP資格取得を検討している方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。