はじめに
最近では日常生活や業務で当然に使うようになってきた生成AI。
チャット形式で問いかけるだけで膨大な情報から適切な情報を収集、要約、出力をしてくれて大変便利であることは皆さんも体感されているかと思います。
ただ、一方で生成AIから期待をしたような回答が返ってこないという悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
私もAIを使い始めた当初は「そうなんだけどなんだかなあ」というようなモヤモヤが多くあり、有効に使えているという状態ではありませんでした。
本ブログでは、生成AIを使いこなすために必要不可欠なプロンプトについて紹介いたします。
しっかりとコツを掴んで生成AIを使いこなすことで、あなたの強力なパートナーとなります。
プロンプトとは
プロンプトとは人間がAIに対して与える「指示」や「質問」のテキストのことです。
AIは人間の感情を読み取って回答をするのではなく、プロンプトを頼りに膨大なデータの中から適切な答えを導くものです。
そのため我々が人間同士の会話で無意識的に頼りにしている「ニュアンス」や「雰囲気」というものは汲み取られないので、プロンプトの価値が増します。
少し話はそれますが、友人や恋人とLINEをしている中で、相手に自分が意図していない伝わり方をしたという経験はありませんか?
人間同士でもテキストだけでは、相手の意図を汲み取りきれないこともあるので、AIだと尚更テキストの精度は重要だと考えております。
AIの能力を最大限引き出すプロンプト術
では、実際にAIを使いこなすためにどのようなプロンプトを与えるのが良いかをご紹介します。
下記5つのコツを意識することでAIの回答精度を大幅に向上させることができます。
①明確な役割・目的を定義する
AIがどの立場で回答をするか、どのような目的で回答をしてほしいかを明確に定めることで回答の方向性を定めることができます。
例)あなたは、未経験エンジニア向けに研修をする講師です。未経験者向けに噛み砕いた表現での研修資料を作成したいので、下記テキストを要約してください。
②項目毎に情報を区切る
冗長なプロンプトを与えてしまうとAIも混乱をして、回答精度が低下してしまいます。
下記のような形式で指示を与えるとAIも理解しやすくなります。
- 【指示】例:下記の文章を要約してください
- 【対象】例:IT業界初心者の方向け
- 【出力形式】例:箇条書き、300文字以内
- 【制約条件】例:結論から始めてください、専門用語は使用しないでください
- 【参考テキスト】
このようなイメージで指示をするとAIも構造を理解することができ、出力の形式も整えることができます。
③制約条件(やらないこと)を明確にする
AIは積極的に情報提供をしてくれるので、場合によっては情報過多となってしまいます。
制約条件を定めることで、必要な情報に絞った回答を得ることができます。
- 結論から始めてください
- 専門用語は使わないでください
- 箇条書きの数は3つを超えないでください
④考え方のプロセスを指示する
複雑な問題解決や論理的な回答が必要な場合、一度の回答で答えを導くような指示をすると誤った回答や曖昧な回答が出力されます。
「ステップバイステップで考えてください」や「以下の手順に従って処理してください」と一言添えることで、AIの思考が整理され、精度が向上します。
⑤AI自身にレビューさせる
AIが出力した回答に対して、別の専門家の視点を持たせてチェックさせるテクニックです。
客観的なブラッシュアップが可能になります。
- 今のあなたの提案を、「批判的な評論家」の視点から厳しくレビューし、改善点を3つ挙げてください
- この文章に、読み手が誤解を招くような表現が含まれていないかチェックしてください。
プロンプト作成の裏技
ここまでプロンプト作成のポイントについてご紹介してきましたが、実際にプロンプトを作るのちょっと面倒だなと思われた方もいらっしゃるかと思います。
前提としてこれまでご紹介したポイントは重要ですので知っておいていただきたいです。
その上で実は上記のポイントも踏まえた簡単なプロンプト作成方法があります。
それが「AIにプロンプトを作らせる」方法です。
AIにプロンプト作成を依頼するプロンプトを与えることで、AIが理解しやすいプロンプトを出力してくれます。
複雑なプロンプトであればあるほど効果を感じられますので、実務においてはこの方法もおすすめです。
下記手順で質を担保した上で素早くプロンプト作成ができるかと思います。
①AIにプロンプトを作成させる
②AIに作成したプロンプトをレビューさせる
③自身でプロンプトをレビュー、必要に応じて修正
④レビュー後のプロンプトをAIに与える
最後に
今回はプロンプト作成について取り上げました。プロンプト作成のノウハウの重要性はもちろんのこと、それに限らずAIの特徴や強みを正しく理解した上で、適切な場面で効率的に使いこなすことが重要だと考えております。
私もAIについての理解を深めて最大限活用していきます。