こんにちは!広報の池田です。

この記事は、「2026 Japan AWS Top Engineers」に選出された KDDIアイレット社員による対談シリーズの第5弾です。

今回、選出された中から12名をシャッフルし、6つのペアで対談を実施しました。テーマも進行台本もなし。話す内容は、その日のメンバーにおまかせしています。

今回登場するのは、運用保守を担う2人。新卒入社4年目の大嵩 洋喜と、グループリーダー(GL)を務める松本 裕也です。同じ部にいながら、きちんと話したのはこの対談が初めてというペアでした。

立場も、目指したきっかけもまったく違う2人。ところが AWS の審査講評を読み返すと、2人とも同じ点が評価されていました。

それは「社内への技術的還元」。
自分のために始めた挑戦が、いつの間にかチームのためのものになっていく。

運用保守の現場から Japan AWS Top Engineers にたどり着いた2人が、次に何を見ているのか。
ぜひご覧ください。

クラウド・イノベーション本部 大嵩 洋喜
2026 Japan AWS Top Engineers (Services) 選出。
新卒入社4年目。運用保守を担当しながら、大型案件でインフラリードを務める。
JAWS DAYS 2026 では Kiro CLI をテーマに登壇。


クラウド・イノベーション本部 松本 裕也
2026 Japan AWS Top Engineers (Services) 選出。
2021年に中途入社。運用保守を担う事業部に所属しながら、グループでは AWS の設計・構築案件も多く手がける。
グループリーダーとしてプロジェクトリードから設計・構築まで担当。

「Japan AWS Top Engineers」とは

「Japan AWS Top Engineer Program」とは、AWS Partner Network (APN) 参加企業に所属している AWS エンジニアを対象にした日本独自の表彰プログラムです。特定の AWS 認定資格を持ち、AWS ビジネス拡大につながる技術力を発揮した活動を行っている方、またはその他の重要な活動や成果がある方を、Japan AWS Top Engineers として、AWS Japan が審査し選出します。
公式サイト

2026年は全体で257名が選出されました。表彰カテゴリーは Services / Software / Networking / Security / AI/ML Data Engineer の5つ。審査では L300 レベル以上の技術力を基準に、「技術的深度」「ビジネスインパクト」「対外的な技術発信の実績」「活動の幅」「リーダーシップ」の5つの要素を加味して総合的に判断された、と AWS の審査講評で説明されています。

入口は「腕組み写真」と「メンバーのため」

松本さん、改めてよろしくお願いします。実はちゃんとお話しするのは初めてですよね。


そうなんですよね。こちらこそよろしくお願いします。


松本さんも、今回が初めての応募ですよね。制度自体はいつから知っていたんですか?


2021年に KDDIアイレットに転職してきて、入社してすぐに「こういう制度があるんだ」と知りました。興味がなかったわけではないんですが、当時はメンバーで、日々の業務があまりにも忙しくて。アウトプットの活動がほとんどできていなかったので、応募できる状況ではなかったですね。


じゃあ、今回応募しようと思ったきっかけは?


グループに Japan AWS Top Engineers を目指しているメンバーがいるんです。ただ、自分自身が選出されたことがないから、どうフィードバックすればいいのか分からなかったんですよね。だったら、まず自分がなってみようと。

正直、自分のためだけだったら、そこまで時間をかけなくてもいいかなと思っていた部分はあります。社内の LT でも「自分のためではなく、メンバーにフィードバックできる存在になるための挑戦」という話をしました。


……すごいですね。僕、正直に言ってもいいですか。会社のホームページに腕組み写真を載せたかった、それがきっかけなんです(笑)。

あと、肩書きが欲しかったのもあります。入社した頃、会社の HP で先輩社員の写真を見て「何これ、ここに自分も並びたい」と思ったことを今でも覚えています。

でも単純にスキルを上げたかった想いもあります。目指せば自然とスキルも上がるだろうと思って。実際、格段にスキルが上がりましたね。


入口は全然違いますね。


違いますね(笑)。でも、「どうせなら行けるところまで行こう」という気持ちはずっとあります。この対談で2人の共通点が見つかると嬉しいです!

運用保守を担う二人の実績と、評価された社内への還元

大嵩さんは、応募理由にどんな実績を書いたんですか?


去年、一番大きな経験となったのが、某大型イベントにおけるチケット販売の案件でした。多い時で1日に100万件ほどのアクセスが来て、そのせいでチケットが買えなくなる。それをどうやって買えるようにするか、というチューニングと、不正購入ツールをどう防ぐかの仕組みづくりについて、お客様とのやり取りを書きました。インフラリードとして、全部担当していました。


それはすごいですね。


必ずしもお客様が IT に詳しいわけではないので、こちらから動かないとスムーズにプロジェクトは進みません。SNS での反応も調べて参考にして、「今起きているのは、これですよね」と提案しにいく。当時はかなり試行錯誤を重ねました。


私は逆に、運用保守のことはほとんど書いていないんです。書いたのは追加の設計・構築の話。たとえばドメイン変更の案件で、いろいろなアプリケーションに紐づくサブドメインがあって、かなり要件が複雑でした。当時はメンバーも少なくて、プロジェクトのリードも設計・構築も、全部1人でやっていましたね。


全部1人で……。正直、運用保守の業務だけでアピールするのって難しいと思っていて。僕が意識していたのは「AWS Well-Architected フレームワークに沿ったアーキテクチャに変えていきたい」とお客様に提案することでした。それで利用料をどれだけ削減できたか。あとは「本当はこういう使い方の方がいいですよ」と、サービス本来の正しい使い方をお客様に広めていくこと。そういった活動なら、運用保守の現場からでも実績として書けると思います。


そうですね。運用保守を担当していて目指すのであれば、AWS Well-Architected に沿ったアーキテクチャへの変更をお客様に提案して、どれだけ削減できたか。本来の正しいサービスの使い方を、どう広めたか。そういうことを書けるように、日々取り組むのが大事だと思います。

あと実は私、外部登壇はしていないんです。やっていたのは、社内のセクションや事業部での知見共有会くらいで、なんで通ったんだろうと思った節もあったんです。ただ、AWS の講評を読んだら、社内への技術的還元を中心に評価した、と書いてありました。そこが大きかったのかなと。


確かに。講評には、案件対応力は「技術的な複雑性への対応力」、技術リードは「社内への技術的還元」を重視したとも書いてありましたね。

技術リードの面でいうと、いろいろな事業部やセクションの人を混ぜて、AWS を使った案件の共有会を開いたんです。70〜80人くらい集まりました。もう1つが、セクションへの Kiro CLI の導入と推進。半年ちょっと、リーダーとしてやっていました。このあたりが社内還元として評価されたのかなと思っています。


早速共通点ありましたね!「社内への技術的還元」!ちなみに普段のアウトプットはどうしていたんですか?


業務の中で困ったことや学びがあったら、それをそのまま iret.media に書く、というのをコンスタントに続けていました。トラブルから得た学びも、外部の勉強会で登壇して共有したりしています。

選出されて、変わったこと

選出されてから、何か変化はありました?


業務自体は大きく変わっていないんですが、社内の別の Japan AWS Top Engineers の方から「タスクフォースを一緒にやりませんか」と DM で声をかけてもらいました。周りからの認知が少し上がったのかな、という実感はありますね。

あと、お客様に対するメリットもありました。他のグループから案件を引き継ぐことがあって、お客様は担当が急に変わることを心配されていたんです。そのとき、引き継ぎ元の GL が「次の GL は Japan AWS Top Engineers なので、技術の知見もあって安心です」と伝えてくれたらしくて。それで安心していただけたようです。


お客様にも伝わるんですね。


AWS Summit Japan に来られているようなお客様だと、制度自体をご存じの方もいらっしゃいます。案件の場面でも、意外と効果的なんだなと思いました。


僕も名前の認知はかなり広がったと感じています。社内はもちろん、社外の方から「最近よく名前を見ますね」と言われることが増えました。

あと、松本さんのように GL で選出されている人って社内だと珍しいですよね。メンバーの立場から見て、GL が Japan AWS Top Engineers だったら信頼できます。まず「この人についていこう」ってなるじゃないですか。GL が認定を持っているとチーム全体の底上げになりそうだなと思います。

GL って、メンバーから見えないところでもたくさん仕事をしていると思うんです。自分よりも忙しい人が取っているなら「自分も挑戦できるんじゃない?」となる。そうやって、最終的にはチーム全員が Japan AWS Top Engineers になるかもしれない。


そう言ってもらえると嬉しいですね。


僕、GL になりたいと思っています。今のうちから宣言しておけば、実現できるかなと思って(笑)。


いいですね。大嵩さんみたいなメンバーがいたら、プレッシャーより心強さの方が大きいと思います。任せたらやってくれそうな気配がありますし、こういう若手は応援したくなりますよね。

今度は、チームに返す番

大嵩さんは、これからどう動いていきたいですか?


ちゃんとチームに貢献できる動きをしたいです。これまでは自分自身の成長に注力してきたんですが、チームへの貢献はまだ十分にできていない。これからはその方向にシフトしないと、と思っています。

最近は、若手で「ちょっとでも何かやりたい」と言った人を、どんどん巻き込んで連れ回しています(笑)。2年後、3年後に活躍している人が、本当に力をつけた人だと思うので、その中に自分もいたいですね。


新卒4年目でそこまで考えているのは、本当にすごいと思います。


その先では、AWS Ambassadors も目指したいです。どうせなら、行けるところまで行きたいですね。松本さんの次の目標は?


やっぱり、Japan AWS Top Engineers を目指しているメンバーに、次のタイミングで選出されてほしいですね。今回、自分が選出されたことで、どういうフィードバックができるかが少し見えてきました。GL なので、メンバーの育成も仕事のうちだと思っていますし、特別なことを言っているつもりはないんですけれど。


これから目指す人に伝えたいことはありますか?


「アウトプットが大したことない」と思っている人ほど、一度応募してみてほしいです。私は外部登壇経験がほぼ無かったものの、チームの中で知見を共有してきたことを評価してもらえました。運用保守の部署にいても、書ける実績はあります。


僕からは、業務で困ったことや学んだことを、そのまま書くところから始めてほしいです。特別なネタを探さなくても、目の前の仕事に材料はあります。目指すだけで、スキルは確実に上がりますから。


お互い、次はチームで選出者を増やしたいですね。


はい。一緒に頑張りましょう!

おわりに

先輩社員の腕組み写真に憧れて走り出した入社4年目と、メンバーにフィードバックするために挑んだ GL。入口はまったく違った2人ですが、評価されたのはどちらも「社内への技術的還元」でした。

自分のために始めた挑戦が、気づけばチームのためのものになっている。そして今、大嵩は若手を巻き込み、松本はメンバーの次の選出を後押ししようとしています。

外部登壇の数や、派手な案件だけが評価されるわけではありません。現場でも、日々のチームへの共有の中にも、Japan AWS Top Engineers への道はあります。

大嵩さん、松本さん、ありがとうございました! そして改めて、選出おめでとうございます!

対談シリーズは次回が最終回。
テーマを決めていないぶん、どこに転がるかは私たちにも予想がつきません。次回もぜひ楽しみにしていてください。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!


KDDIアイレットでは、一緒に働く仲間を募集しています。
AWS や Google Cloud・生成 AI の最前線で、挑戦を後押しし合える環境があります。

採用情報はこちら