はじめに
エンタープライズクラウド事業部の高橋です。
Oracle AI World 2026にて、「Oracle Fusion Cloud Project Management: Strategy and Innovation Roadmap [LRN1614]」のセッションに参加しましたので、その内容を紹介します。
セッション概要
Project-driven organizations need a connected foundation that helps teams plan, execute, forecast, and control work with greater speed and accuracy, not just manage individual project tasks. Join this session to learn Oracle’s strategy and innovation roadmap for Oracle Fusion Cloud Project Management, including how AI agents and agentic applications are shaping the future of project-based work. Discover upcoming investments designed to improve project outcomes while addressing the unique needs of services, construction, engineering, public sector, and other project-driven industries.
プロジェクト主導型の組織には、単に個々のタスクを管理するだけでなく、チームがより迅速かつ正確に計画、実行、予測、および制御を行えるように支援する、統合された基盤が不可欠です。本セッションでは、「Oracle Fusion Cloud Project Management」に関するオラクルの戦略とイノベーションのロードマップをご紹介します。AIエージェントや自律型アプリケーションが、プロジェクト型業務の未来をどのように形作っているのか、その動向をご覧ください。また、サービス業、建設業、エンジニアリング業、公共部門など、プロジェクト主導型の各業界特有のニーズに応えつつ、プロジェクトの成果を向上させるために計画されている今後の投資についても解説します。
セッション内容
本セッションは、プロジェクト管理領域を担うOracle Project Managementにおいて、Oracleが今後どのようにAIを活用していく構想を持っているかを紹介する、ロードマップ説明のセッションでした。

「プロジェクト管理組織の99%が、業務プロセスの効率化やプロジェクトを進めるためにAIの活用を検討している」という調査結果が紹介され、バックオフィス業務・プロジェクト業務の両面で、人の介入を最小限にしながら業務プロセスの効率を高めていくことが全体テーマとして語られていました。
また、本セッションでは、Oracle AI World全体で発表されている「Oracle Fusion Claw」「Oracle Fusion Companion」の仕組みをプロジェクト管理領域に適用することで、「個々のタスクを完了させること」から「プロジェクトとしての達成」への転換を実現する、という方向性が紹介されました。
Oracle Fusion Companionについても、プロジェクトメンバーがFusion ERPのデータに自然言語で対話的にアクセスできる手段として紹介があり、Fusionのホーム画面にあるAsk Oracleや、Agentic Homeなど複数の経路からアクセスでき、ユーザーが閲覧できる権限の範囲に基づいて、データがフィルタリングされる点が説明されていました。
将来的な計画のため変更がある可能性はありますが、気になるポイントについて記載します!
プロジェクト管理領域で使用できるAI機能

本セッションではプロジェクト管理領域で使用できるAI機能の紹介が複数ありました。

・Project Delivery Assurance
プロジェクトの遅延リスクを検知し、対応策を提示・一部自動実行する機能です。
印象的だったのは、対応案が1つではなく、「コストをかけてでも遅延ゼロを目指す案」「最小限のコストで軌道に戻す案」「コストをかけず改善できる範囲で対応する案」という3パターンが提示された点です。
また、SOPドキュメントに基づく判断の根拠、つまり監査証跡まで確認できました。
AIが自動で直すだけでなく、複数の選択肢と判断理由を示すことで、人がコントロールを保ちながら使える設計になっていると感じました。
・Project Financial Operations
コスト・収益の例外を検知する機能です。
デモでは、サプライヤーコストの上昇要因を調査する様子が示されました。燃料サーチャージの上昇について、配送拠点ごとの実績データをもとに契約条件と比較し、交渉材料となる根拠を提示する、という内容でした。
人が時間をかけて行っていた調査業務を、AIエージェントが代行できる点が注目ポイントでした。
・Billing Operations
請求業務を管理する機能です。
デモでは、請求書の発行時に複数のポリシーチェックを自動実行し、請求異議についても自動判定と回答文のドラフト作成までをエージェントが担う様子が示されました。
請求担当者の日常業務の多くをAIがポリシーのチェックからドラフトの作成まで行ってくれることで工数削減やミスの低減に大きく役立つと思いました。
まとめ
本セッションから、Oracleが「Oracle Fusion Claw」「Oracle Fusion Companion」という共通のアウトカム志向AIエージェント基盤を、プロジェクト管理という具体的な業務領域に展開していることを学べました。
ロードマップのため、変更等が発生する可能性はありますが、リリースされた後にはプロジェクト管理等に役立てたい注目の機能だと感じました。
今後の続報に期待したいと思います!