アイレットの「中途社員向けメンター制度」を「メンティ」「メンター」「ペア」の切り口から紹介するインタビューシリーズの第三弾です。

今回は、本制度にメンターとして携わったクラウドインテグレーション事業部・松木 一生と、メンティとして携わったクラウドインテグレーション事業部・上地 航平のペアにインタビューを実施しました。

このペアは、アイレットが「中途社員向けメンター制度」を導入して以降、定められている半年間という期間を延長して現在までメンタリングを実施しています。

そんな二人に「中途社員向けメンター制度」の役割や現在の関係性、そして今後の抱負などについて話を聞きましたのでぜひお読みください!

クラウドインテグレーション事業部 構築第二セクション 第三グループ
松木 一生

クラウドインテグレーション事業部 MSPセクション 大阪第一グループ
上地 航平

メンター制度は、メンティだけでなくメンターの励みにもなる

— 本日はよろしくお願いします。まずメンティである上地さんは、なぜ「中途社員向けメンター制度」を利用しようと思ったのでしょうか?


入社後の不安を解消するためです。私は前職でスケートボードのインストラクターとして働いていましたが、コロナ禍で自由な時間が増えたことを機に、元々興味があったプログラミングを始めました。位置情報を共有できるアプリを作成したのですが、この経験を通して「ものづくり」の面白さに気がつきました。もっと挑戦したいという思いがあったため IT 業界を目指し、アイレットに入社する運びとなりました。目指していた IT 業界への入社でしたが、全く異なる業界への転職ということもあって入社後はとても不安でした。
そこで、人事担当からメンター制度の話を聞き、他部署にメンターという味方のような存在がいると安心して仕事ができると思ったため利用することに決めました。


— メンター選出への要望は何かありましたか?


入社後は資格の取得に励みたいという目標があったので、積極的に資格を取得している社員にメンターになってもらい、様々なアドバイスをいただきたいという要望を出しました。


— そこで人事から選出されたのが松木さんだったのですね。松木さんは選ばれた時にどう思いましたか?


嬉しかったですし、選んでいただけてありがたいなと思いました。


— メンタリングが実際にスタートするまでどのような心境でしたか?


相手だけでなく自分の励みにもなると思いましたね。メンタリングを通して、「自分はどうだったのか」と経歴を思い返すことも多々ありますし、アドバイスをする機会も増えるので、相手も自分も成長できる場となれば良いなと期待していました。


入社時期がちょうどコロナ禍で、リモートワークがメインとなっていたため誰かと顔を合わせる機会が少ないのが不安でした。メンター制度を利用すれば他事業部や他チームの社員と関わることができて交流が広がるので、楽しみにしていました。

アウトプットへのアドバイスを通して、互いに刺激を与えあう

— メンタリングはどのように実施していたのでしょうか?


月に1回、30分のメンタリングを実施しました。


お互い通常業務もあるのでなるべく1回あたりの時間が延びないように気をつけて、かつ長期的に実施を継続したいと思いながらメンタリングを行なっていましたね。


— メンタリングの時間で意識していたことはありますか?


私は、以前に別の方のメンターとして本制度に関わったことがあるのですが、メンティさんによって話題は異なるので、相手に合わせた話題提供や具体的な資料を見せながらのアドバイスをしようと意識しました。また、人事担当者が主催する「メンター研修」を受けた際の資料を改めて読み返して、メンタリングに臨みましたね。


私は、資格や業務内容など松木さんに聞きたいことが多かったので、忘れないように事前に質問内容をまとめるようにしていました。また、次回のメンタリングまでに達成したいことを提示し、取り組むように意識していましたね。


— 具体的にどんな話をされていたのですか?


「資格を取る順番は?」などの資格に関する話題が多かったですね。他にも、松木さんにおすすめの AWS のハンズオンを教えてもらいました。全体的に、自分が学びたいことに対してのアドバイスをお願いする感じでしたね。


より技術的な話題も多く挙がり、自分が経験してきた中で語れる内容があればどんどんアドバイスをしました。また、上地さんは LT に対するモチベーションがとても高く、社内外にアウトプットをする機会が多いので、上地さんの姿勢に刺激を受けることも多々ありました。


とんでもないです。松木さんのおかげです!


— アウトプットに関してはどんなアドバイスがあったのでしょうか?


入社してから3ヶ月ほど経った時のメンタリングで、松木さんにアウトプットの方法を質問し、登壇して LT を行なうことが効果的だと教えてもらいました。


人前で話すためにはそれなりの事前準備が必要ですし、メモを用意するだけでは準備が足りないということに、自身が行なった LT を通して気がつきました。「書いてアウトプットを行なう」のと「話してアウトプットを行なう」のは全く異なる力が必要であり、両方行なうことで強く記憶に残るので、自分が定着させたい知識ほどアウトプットの量を増やすべきだとアドバイスをしましたね。


— 知識を定着させるためのアウトプットって難しいですよね。


書くだけでは自己満足してしまうことも多いと思いますし、例えば技術に関する簡単な内容を伝えるだけの場合でも、聞き手には初心者から上級者まで様々な層があり、どうすれば伝わるのかと相手を意識することが何よりも大事ですね。


LT の聞き手によって解説内容の構成も変わるので、松木さんのアドバイスを聞いてから対象者をイメージするように心がけています。


上地さんが私のアドバイスを踏まえて LT に挑み、良い効果を得られたとメンタリングで報告してもらった時は嬉しかったです。

メンタリングを通して、頭の中を整理する力が身についた

— メンター制度の利用を始めてから半年経った現在も、本制度の利用を継続しているとのことですが、なぜ継続を希望されたのでしょうか?


月に1回、自分の成果を報告し、次回に向けて新たな目標を立てて取り組むといった姿勢がメンタリングを行なう中で習慣になっていました。自分自身のモチベーションでもあったので、この習慣を無くしてしまうと勿体無いと感じ、よりモチベーションを高めてスキルアップしたかったためメンター制度の利用を継続することに決めました。


人事担当者からメンター制度を延長するというケースは初めてだと聞き、驚くとともに、メンターとして上地さんのサポートができていることを実感し、光栄だと思いました。先ほども述べたように、メンター制度は相手だけでなく自分の励みにもなるので、引き続き関係性を築いていけるのは嬉しかったですね。


— 現在と本制度がスタートした頃を比較し、変わったなと感じることはありますか?


伝えたいことを頭の中で整理する力が以前よりも断然身についたと感じています。また、上地さんの業務や勉強に対するモチベーションの高さに刺激を受け、負けないように励まなければとメンタリングを行なうたびに思っています。


松木さんのお話を聞いて、始めは自分が「情報を提供してもらう側」のみだったのが、メンタリングの回数を重ねるうちに「情報を提供する側」にもなれているのだなと思いました。自分自身の成長を感じることができてなんだか嬉しいです(笑)。


— メンタリングを通して、特に印象に残っていることはありますか?


自分が考えていることを上手く言葉で表現できないという悩みを相談した際に、アイディアを可視化する方法である「マインドマップ」を教えていただいたことが特に印象に残っています。 LT を行なう時や自分のキャリアの方向性を考える時など、どんな目的に対しても情報を整理することができるので、とてもありがたかったです。


私は、キャリアに限らず人生の価値観といった大きなことまで、マインドマップによって整理をしています。書き出すという姿勢を繰り返すことで新しい気づきに出会えると感じたので、今後ますますアウトプットの機会が増えるであろう上地さんにぜひ使って欲しいと思い、提案をしました。印象に残っているとのことで良かったです。


— お二人の今後の抱負を教えてください。


私は、仕事と育児・家事の両立を普段から心がけていますが、上地さんから刺激を受けたモチベーションを糧に、今後は今まで以上に資格の取得やアウトプットに積極的に取り組んでいきたいと思っています。


月1回行なっているアウトプットの経験を通して、社内の IT 人材認定制度である 「iretスペシャリスト認定制度」に選出していただけるように、また、APN AWS Top Engineers にも選出していただけるような逸材になれるよう励んでいきたいです。


— 今後メンター制度を利用する人へ向けて、メッセージをお願いします!


リモートワークを中心とした生活によって他部署や他チームとの会話が減っていますが、横の繋がりを持つことは業務において重要です。このような環境の中でも、会社の制度としてメンタリングの機会が設けられているのはとても貴重なことだと感じています。業務の話題に限らず、プライベートの話題でも大丈夫ですので、楽しみながら「中途社員向けメンター制度」を利用してほしいです!


「中途社員向けメンター制度」は、入社後の悩みや不安の払拭を目的とした利用だけではなく、他人の意見を聞いて視野を広げるといった目的でも効果的な制度だと感じています。私のように全く異なる業界から転職する場合でも、IT 業界の経験者としてメンターさんが支えてくれるので、心配はせず、ぜひ気軽に利用してほしいです!

編集後記

インタビュアーとしてお二人の話を聞いていましたが、メンタリングを通して互いに刺激を与え合って成長していく様子に、私も刺激を受けました。
マインドマップ、私も挑戦してみようと思います!

人事担当者によると、メンター制度の利用期間である半年間を終了した後、「制度」として引き続き関係性を継続しているのは松木さん・上地さんペアのみだそうです。制度を利用するのではなく、自由に関係性を保つという方がほとんどとのことでした。
たとえ制度の利用期間が終了しても、メンター・メンティの関係性でメンタリングの時間を引き続き習慣にしたり、自由な関係性かつ自由な頻度で関わったり、各々が好きなように繋がりを保つことができるような関係をつくれるのが「中途社員向けメンター制度」の大きなメリットなのではないでしょうか。

全3回に渡ってお届けした中途社員向けメンター制度インタビューはいかがでしたか?
少しでもアイレットが導入する中途社員向けメンター制度の魅力が伝わると嬉しいです。

また、記事を読んでアイレットに興味を持ってくださった方はぜひアイレットの採用ページをチェックしてみてくださいね!
中途採用ページはこちら

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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