「中途社員向けメンター制度」を「メンティ」「メンター」「ペア」の切り口から紹介するインタビューシリーズの第二弾です。
今回は、メンターとして本制度に携わった第一開発事業部・大印 王洋、クラウドインテグレーション事業部・松永 真季、エンタープライズクラウド事業部・田原 慶の3名にインタビューを実施し、メンターとして意識していたことや、メンタリングを実施して気付いたことなどについて話を聞きました。
ぜひお読みください!
第一開発事業部 第二セクション セクションリーダー
大印 王洋
クラウドインテグレーション事業部 MSP開発セクション 大阪第二グループ
松永 真季
エンタープライズクラウド事業部 名古屋開発第一セクション
第二グループ グループリーダー
田原 慶
事前に研修を受けることで、メンターとしての心構えができた
本日はよろしくお願いします。まず、メンターに選ばれた経緯を教えてください。
人事から連絡を受けて、選ばれたことを知りました。他のメンター候補は職種や年代もばらばらで、多種多様な人たちが選ばれていました。いつか自分にも回ってくるだろうと予想していましたが、意外と早く選ばれたと思いました。
人事の方の情報によると、新入社員一人一人に合ったメンターをマッチングできるよう様々な職種・年代から選出しているとのことです。また、状況に応じて、メンティから希望されることの多い職種のメンターを多く選出することもあるそうです。
選ばれた時はどのような心境でしたか?
メンターに選ばれた時点ではメンティの方はどんな方か分からないので、まずはお話をしてみてからどうするか考えようと思いました。
メンター制度自体は社内に周知されていたので知っていました。内容についてもイメージがついていたので、不安は特になかったです。
今までメンタリングを実施した経験がなかったので、初めは自分に何ができるのかな?という気持ちがありました。
メンタリングがスタートするまでに準備したことはありますか?
人事が主催する「メンター研修」を受け、メンタリングする時に気を付けることや、どのように話を聞いたら良いかを教えていただいたので、学んだことを実践しようと考えていました。
「メンター研修」はみなさん受講されたのですか?
はい、メンター候補に選ばれた人は、全員事前に受講することになっています。「メンター研修」で学んだ話の聞き方などは、メンタリングだけでなく日常生活でも活かせる内容だったので、受講して良かったです。
「メンター研修」を通じて、先輩社員として頑張ろう、と使命感が生まれました。メンタリングをする中でどうすれば良いのか迷ったときに、そういえば研修ではこう話していたと思い出すことがあり、学んでおいて良かったと感じました。
「メンター研修」以外で準備したことはありますか?
メンティと顔を合わせてからその人に合ったメンタリングを行なおうと思っていたので、準備はそこまでしなかったです。でも、自分がアイレットに入社したばかりの頃にどんなことを感じていたのかを思い返したりしていました。
私は普段よく喋るタイプなのですが、メンタリングでは自分が発信するよりも、メンティの話を聞くようにしようと考えていました。また、メンティの名前は事前に分かっていたので、社内情報システムを活用してできる範囲で情報収集を行ないました。
楽しく雑談をしながら、メンティの悩みにも真摯に向き合う
メンタリングはどのように実施していましたか?
月に1回、1時間の頻度で行なっていました。
私も同じです。それ以外に、ときどきSlackで質問を受けることもありました。
私も月1~2回、1時間でした。
皆さん1時間しっかりと時間を取って実施していたのですね。
メンティは入社したばかりですし、初めて経験することも多くあるので、話すことはたくさんありました。時間が足りないことの方が多かったですね。
どんなお話をしていましたか?
その時々でメンティが気になっていることを聞いて、自分だったらこうするという意見を伝えたり、この人に相談してみたら?と別の社員を紹介したりしていました。
私は最初に天気のことなど軽い話題から入って、その後メンティからの質問に答えたりしていました。
私は雑談が多かったです。お互いの自己紹介から話が広がっていき、メンティも積極的に話してくれて盛り上がりました。
メンタリングを実施する中で、心がけていたことはありますか?
私は親戚のお姉さんのような存在でいようと心がけていました。メンティが困ったときに話しやすいよう、否定せずに話を聞くようにしていました。また、一つ一つの話題について質問をたくさんするようにしていました。週末何をして過ごしたかなど、日常のことをリラックスした雰囲気でお話することが多かったです。
私は、メンティの悩みに具体的にアドバイスするように心がけていました。PM 業務の悩みに対しては、エンジニアに話を聞いてみるのはどうかと提案したり、それでも解決しない場合は他の誰かに相談する必要があるので、そのために確認しておくべきことを一緒に整理したりもしました。仕事の進め方については前職との違いがあると思うので、アイレットではこう進めるのが良いよ、という風に伝えました。
アドバイスしてみてどうでしたか?
毎月メンタリングを行なうことで、実際にやってみてどうだったかをチェックできますし、より良い方法があれば改善していくことができたので良かったと思っています。その他、メンティが問題を抱えているときにも、前向きに話を進めるようにしていました。悩んでいるときにはできない理由がたくさん思い浮かんでしまいますが、どうやったらできるのかを考えて、その上でさらに自分でできること/できないことに分ければ、相談内容も明確になりますよね。これはメンタリングに限らず、自分の普段の業務でも意識していることです。
解決に向けてしっかりと向き合ってもらえると、悩みを相談したくなりますね。
相談する過程で、メンティが自分で解決の糸口を見つけることもあります。「話を聞いてもらえる場」はとても重要だと思います。
私は、前回のメンタリングで話したことは次も必ず話題に出すようにしていました。自分もそうされたら嬉しいし、話を聞いてもらえているという安心感に繋がります。相談を受ける際には真剣に話を聞き、同じエンジニアとして語り合います。そうすることで相手も心を開いてくれると思っています。
メンターとしてだけでなく、エンジニアとして同じ目線で話すことも意識されていたんですね。継続してメンタリングを行なったことで、メンティとの距離は縮まりましたか?
初めと比べると距離は縮まりました。ただ、私は距離を縮めすぎないところに話しやすさがあると思っています。これからも良い関係でいられたら嬉しいですね。
メンタリングは、他部署との輪を広げ、自分とも向き合うことができる良い機会
メンタリングを通じて学んだことや、気付きがあれば教えてください。
アイレットには毎月多くの新入社員が入社してきますが、新入社員がどんなことを考えているかをイメージしやすくなりました。他部署の方と一緒に業務を進める際に、以前よりも相手の背景を理解できるようになったと思います。会社全体でコミュニケーションが取りやすい環境ができていて、良い取り組みであると感じています。
私は大阪で働いているのですが、メンティは東京の方でした。今まで関わったことのない拠点の方と話せたのは良い機会だったと思います。メンティとは業務内容が似ている部分がありましたが、担当するお客様は違ったので、自分とは違う業務の大変さなども知ることができました。
メンティが相談してくれることは、自分が入社したときに感じていたことと同じだったというのが一番の気付きです。メンタリングを通して、改めて自分を見つめ直すことができたと思っています。
これからメンター制度を利用される方へメッセージをお願いします。
他部署の方と1対1でお話できる機会はなかなかないので、どんどん輪を広げて、色々な人の考えに触れて欲しいと思います。
メンター制度という名前はついていますが、他部署の人とお話するチャンスと捉えてあまり気負わずに取り組んでもらえれば、良い関係が築いていけると思います。
メンター制度には、何かしらのモヤモヤを抱えて参加する方が多いと思います。すぐに全部を解決しようとせずに、長い目で見てまずは色々な話をしてみてください。
編集後記
「メンター」は「メンティ」からの相談を受けることが主な役目ですが、メンターからも「学ぶことがあった」「良い機会になった」という声を聞けたことが印象的でした。
メンタリングの雰囲気や進め方も三者三様で、それぞれがメンティの求めていることを考えて試行錯誤していた様子が窺えました。相談にもしっかりと向き合ってくれる先輩がいることは、メンティにとっても大きな安心に繋がっているのではないでしょうか。
アイレットに入社した方は、ぜひメンター制度を利用してみてくださいね!
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回は、メンター制度に携わった「メンティ」と「メンター」のペアに実施したインタビューをお届けします!