こんにちは!アイレットの徳江です。
11/29に発表された AWS Verified Access のセッションを受けてきましたのでレポートします!
AWS Verified Access とは?
AWS Zero Trust の指針に基づいて作られたセキュアな接続サービスです。
これまでは企業内のアプリケーションへのセキュアな接続には主に VPN 接続が使われていましたが、なんと AWS Verified Access では VPN を使用せずにこれが実現できるようです。
セッション概要
<セッション名>
Introducing AWS Verified Access: Secure connections to your applications
<レベル>
200 – Intermediate
<セッションタイプ>
Breakout Session
<スピーカー>
Jess Szmajda, GM, AWS VPN, Amazon Web Services
Shovan Das, Principal Product Manager, AWS
<セッション説明>
AWS Verified Access helps you implement secure access to corporate applications without requiring a VPN. Built on Zero Trust principles, AWS Verified Access enables you to set fine-grained access policies for your applications. This ensures that application access is granted only when users meet the security requirements you specify (e.g., user identity, device security status, real-time data such as geolocation). This session provides a high-level overview of AWS Verified Access, its features, and how you can use it to build a Zero Trust architecture.
AWS Verified Access は、VPN を必要としない企業アプリケーションへの安全なアクセスの実装を支援します。Zero Trust の原則に基づいて構築された AWS Verified Access では、アプリケーションに対してきめ細かなアクセスポリシーを設定することが可能です。これにより、ユーザーが指定したセキュリティ要件(ユーザー ID、デバイスのセキュリティ状態、ジオロケーションなどのリアルタイムデータなど)を満たした場合にのみ、アプリケーションへのアクセスが許可されるようになります。本セッションでは、AWS Verified Access の概要とその特徴、Zero Trust アーキテクチャを構築するための利用方法についてご紹介します。
セッション内容
大きく分けて2つのテーマについて話がありました。
- AWS Verified Access の仕組みの解説
- 実際の設定デモ
今回はセッションの中で自分が Verified Access 良さそう!と思った部分を中心に紹介します。
安全性が高くなる
VPN は企業内ネットワークに入る→企業内アプリケーションへアクセスという流れになっています。
VPN はネットワークに入る際に認証が発生します。
一方 AWS Verified Access は直接アプリケーションに対して認証を行ないます。
認証には IAM Identity Center や OIDC、SAML が使用できるようです。
VPN の場合は企業内ネットワークに入れば全てのアプリケーションへアクセスできてしまいますが、Verified Access はアプリケーション単位となるので、リスクが低減します。
構築・管理が楽になりそう
以前 Client VPN を構築した時にはアクセスに必要なリソースを色々と作る必要がありました。
- VPN 用の VPC 作成
- VPN エンドポイントの作成、ルートテーブル設定
AWS Verified Access はアプリケーションがある VPC でエンドポイントを作成して、直接接続が可能とのことです。これは楽そう!
また、Client VPN ではクライアント用に証明書を発行する必要があり、定期的に更新が必要でした。
AWS Verified Access では、認証やユーザ管理は AWS IAM Identity Center や ID プロバイダー(IdP)を使うので、証明書は不要です。
また、グループを作成し、グループ毎にアクセスポリシーを設定をするので細かい制御ができそうです。
もちろんアクセスログもある
アクセスログの保存先も複数あるのが嬉しいですね。
アクセスできなかった時の原因も分かるようで、エラー発生時の切り分けをするときにありがたいです。
感想
残念なことにまだ東京リージョンでは使えないようですが、
VPN 不要!のインパクトが大きく、話を聞いていて使ってみたいと思いました。
デモを見る限り設定も複雑ではなさそうでした。
re:Invent で新サービス発表→すぐにセッションで詳しい話が聞けるというスピード感はとてもワクワクしますね。
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