ストレングスファインダーセッションの成果
今年度のアイレットの新卒育成では「”この人と一緒に働きたい”と思われる人財になる」を目標に、入社時新卒研修から社会人としての姿勢やマインドを学ぶ機会を豊富に揃えており、
新たにストレングスファインダー(以下、SF)を使ったセッションを導入しました。
その結果、現時点で2つの成果が現れ始めています。
成果1)配属前から、自身のグループに対する、自グループの同期全体に対する貢献のために何ができるか、という視点が育ってきていること
成果2)グループの力をより伸ばすために、研修内でも自発的に行動を計画して取り組むなど、SFがポジティブな行動のきっかけとなり、グループ間で良い影響・刺激を与え合っていること
では、一体実際のセッションではどんなことをしたのか、参加した新卒の様子などをご紹介します。
アイレットにはストレングスファインダーの社内講師が在籍しています。
渡部みなほ(コーポレート統括本部 人財戦略セクション 人事企画グループ所属)は、人の個性や才能への関心からGallup認定ストレングスコーチの資格を取得。
才能のカラフルさや豊かさ、特別さ、存在の尊さを身をもって学び、その経験を今、社内でも生かしています。
ストレングスファインダーとは?
・クリフトンストレングステストテストにより、それぞれの人の持つ「才能」を34個の「資質」の形で優先度順にランキング。
「才能」=「強み」ではなく「才能× 投資=強み」という方程式に基づき、「投資」をして初めて「強み」に変えることが可能なもの。
発案者のドン・クリフトンによる成功した200万人のビジネスパーソンへのインタビューから、成功要因は特定の「資質」を持っていることではなく、
“自分の持つ「資質」に投資して、成果を生み出している”ということもわかっている。
「才能」を意識的に活用することで、人間関係や生活の質を向上させ、成果に近づくことができる。TOP5の資質が完全一致する確率は3300万分の1。
個々の「才能」を活用することが変化の激しい今、再注目されている。
ストレングスファインダーセッションとは?
SFにはテストだけでなく、結果の理解や活用のためのコーチによるコーチング、チームセッションなどのサポートがある。
新たに入社時研修に導入した経緯
新卒育成グループが運営している今年の入社時研修では、「チーム単位で過ごす時間」を多く設定しています。配属後は案件ごとのチームで仕事を進める機会が非常に多いため、研修期間中にも、3ヶ月間共に過ごす4人1組のチームを結成。
研修開始前や後に振り返りやチーム課題の解決のための活動を設定することで、チーム内での立ち回りや役割、コミュニケーションの取り方を経験、意識できるように設計しました。
自身の強みを知ることで、チームへの貢献を考えたり、チームセッションで相互理解を深めることで、協力して課題に取り組むことへの後押しになるよう、SFを導入しました。
各チームセッションで実施したこと
上記経緯を受け、3回のチームセッションを計画。
1回目は、一人ひとりが自身や同期の「才能」を理解し、相互理解を深めること。
2回目は「チーム活動」で互いの良いところを生かし合えるような活用法を考えること。
3回目は、使い方次第で「才能」は強みにも弱みにもなるため、その使い方のポイントや資質の組み合わせなどを知り、強みとして活用する方法を考えること、としました。
1回目
- 目的:強みを生かすことの重要性を理解する・自身の資質を理解する
1回目は入社1週間ごろの実施だったこともあり、緊張の中にもキラキラとした表情が印象的でした。
まず「強み」、「才能」とは?「強み」を生かすと何がいいのかからスタート。
「才能」が普段から見え隠れしていることを感じるためのアクティビティで、すでに個々の違いが出てきて、わいわいと楽しい雰囲気になっていきました。
「才能」と「強み」の関係がわかると、投資すべき自分の「才能」への関心やわくわくがさらに高まり、34個の資質について「気に入ったもの」などを話してもらいながら特徴を紹介すると「あ、確かにそういうこと、あります!」「今までそういう役割をやることが多かったかも…!」など、自分と結びついて驚いたり、妙に納得したり、の様子でした。
グループワークでも経験談をシェアしながら「それって、資質のこういう部分が出ているかもしれないよ」「今の話にはこの資質も関係していそうだね」「あ、そうも考えられるね!」などと活発に意見交換ができていました。受講後のアンケートからも自分自身への気づきへの言及も多数。
「新たな発見もたくさんあり、何より楽しかったです!資質や特性の議論をする機会はこれまでほとんど無かったのでとても貴重なセッションでした!」
自分を見つめる時には目を背けたくなるようなこともありますが、SFの良い点は全ての人がポジティブに受け止めることができることです。
1回目セッションの様子
2回目
- 目的:チームで強みを生かすポイントを考える
2回目は毎日行なっている「チーム活動」の更なる活性化のため「チーム」をテーマに。GW前最後の日ということもあってか、少しリラックスムードだった印象です。同期は仲良しグループではなく、同じ目標に向かってそれぞれが力を発揮しあえる集団=「チーム」であることを再認識してもらってから、チームの才能の読み解き、活用法を探っていきました。
「チームグリッド」というメンバーの資質上位10つを分布させたシートを使い、チーム全体での才能の数や領域ごとの偏り・分布・そこからわかることの考察から始めました。
「Aさん1人だけが着想を持っているね」
「紫と青だと、色の濃さも数も同じくらいかな」
など、各チーム様々な着眼点で、チームの特徴を発見。
「アイデア出しはCさんが上手そう、自分は「達成欲」「責任感」でみんなを引っ張れるかも」
など、個々の持つ資質や使いどころにも言及しているチームも。
資質とは別に、過去の経験に基づいて「力を発揮できる場面やタスク」についても合わせて考えました。例えば、“納期が迫る時には力を発揮できるが、自由に考えてと指示されると難しい”、“人前での司会進行はできるが、フリートークはうまくできない”など、違いから様々な声も。
「苦手を共有していなかったので、知れて嬉しかった」
最後には、前半で分析したチーム全体の持つ「才能」と、それぞれが「力を発揮できる場面やタスク」とを掛け合わせ、チームの課題のクリア、チームとしての強みを最大化について、アイデアを出し合ってもらいました。
短時間の話し合いの中で、具体的な役割分担や活用法についてしっかりと考えられていて、驚きました。チームの中で「自身がどう振る舞うか」についても多くのアイデア・気づきがあったようです!
「グループ活動で詰まった時に前に進めるような動きが自分の良さを最大限活かせるかもしれない」
セッション終了後にもチーム、チームの中の自分やメンバーについて、たくさんの気づきが集まりました。
「異なる意見をまとめるのが得意、意見を出すのが得意など本当に人それぞれ。苦手な部分を補い合うことでチームとしての盲点を克服していけるとも思った」
2回目セッションの様子
まとめ
冒頭で挙げた成果「自分は他者のために何ができるか(成果1)・チームとして何ができるか(成果2)を一人ひとりが主体的にポジティブに考えることができている」は、
セッションでじっくりと自分と他者の違いを知り、互いの存在を認め合うことに、23新卒の皆さんが積極的、主体的に取り組んだからこそ得られたものです。
「同じ目標に向かって、異なる才能がその力を上手に生かし合えればすごい力になるんだ!」という気づきを、これから会社というチームの中で存分に生かして、一人一人の良さを発揮していって欲しいです。
最終回でも何が生まれるか楽しみです。
記事も公開予定なのでお楽しみに!